保育園入園前に心構えしておきたいこと
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いよいよ保育園入園間近!子どもは入園、親は仕事復帰と、同時に環境が変わって大変な時期。そんな時期を乗り切るための、心の準備を具体的な方法を交えながらご紹介します。
相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。1歳男児の母。
のあそびっこプロジェクト
笑顔で送り出すために!入園前の心構えをしよう
いよいよ保育園入園間近!第一子の入園の場合は特に、初めての保育園生活、初めての仕事復帰を控えている方も多いはず。どんな生活が待っているんだろう?と、不安と期待が入り混じる思いをしているのではないでしょうか。親にも子にも「初めて」がいっぱいの保育園入園は、今までの生活とガラリと変わることで、双方にとってストレスになりがちです。そんな初めての時期を乗り切るために、事前にどんな日々が始まるのかを具体的に想像して、少しでも不安を解消しておきましょう!
預けはじめは親子共にいっぱいいっぱいに!できるだけ余裕をもっておこう
「1週間経ってもまだ泣いていて、大丈夫でしょうか?」と、預けはじめの時期の親御さんからよく聞かれる言葉です。子どもたちは少しずつ慣れていきますので、1ヶ月、2ヶ月と少し長い単位で見守ってあげてください。子どもたち自身もストレスを感じる時期ですが、復帰した親側も、お休み前とは違う仕事内容になったり、時間に制限があったり、急な発熱等で抜けなければならなかったりと、思ったようには復帰ができず、いっぱいいっぱいになる時期です。子どもたちが親の心配や不安を感じ取って思った以上に泣いてしまったり、それを見て今度は親が落ち込んで…と負のスパイラルにはまってしまうことも。復帰の時期を後ろ倒しにする、時短を申請する、夫婦で休めるようにしておくなど、余裕を持って動ける体制を整えておきましょう。
ポイントは子ども目線!保育士を強い味方にしよう
入園して間もない時期は、先生との関係性作りが難しいですよね。保育士側も新入園の子どもたちが多いので、日中は一年で一番と言っていいほど気をつかっている時期で、なかなかしっかり親御さんとお話する時間が取れず、お互いに、どんな先生かな?どんな親御さんかな?と慎重になりながらコミュニケーションを取っている時期だと思います。だからこそ、不安なことがあれば、連絡帳や送迎時に積極的に相談をしてみてください。その後の円滑なコミュニケーションにつながります。ポイントは、相談事を子ども目線に変換すること。日中子どもと過ごす時間が長い保育士は、子どもが主語のコミュニケーションの方が、理解しやすい場合があります。保育士と親は子どもを二人三脚で育てていくパートナー。いい関係性を築いていってくださいね。
心の準備をしておくために具体的に実践したいこと3つ
保育園が始まると忙しい日々が始まります!お休みの間に少しだけシミュレーションをして、心と体の準備をしてみてくださいね・
保育園の生活リズムを知って、予習をしてみる
保育園や入園する年齢によっても違ってきますが、保育園ではおおよその生活リズムが決まっています。散歩、お昼寝、食事など、何日間か保育園と同じリズムで生活してみることで、子どもは慣れ、親は入園後の生活をイメージしやすくなりますよ!
保育園のスケジュール(例)
登園
8:30 朝おやつ
9:00 朝の会(絵本、お歌など)
9:30 午前の活動(公園へお散歩、園庭で外遊び、室内で遊ぶ など)
11:00 お昼ご飯
12:00 お昼寝
15:00 午後おやつ
16:00 午後の活動
順次降園
※それぞれの活動の合間(切り替え)時に着替え・オムツ替えが入ります。
登園経路を確認してみよう!
朝の経路を、予定している時間に予定している方法で移動してみましょう。晴れの日だけでなく、雨の日も想定しておくとベター。荷物を持って、子どもを連れて行くとなると時間がかかったり、思ったよりも信号に引っかかったり…想定外のことが起こりがちです。また、登園経路上にある子どもが好きなもの(電車の見える踏切、バスの通る道、犬のいる家、など)を見つけておくと、緊張して朝ぐずってしまっても、気持ちを前向きにする材料になります。
少しの時間、子どもを預けてみよう
もし一度も子どもを他人に預けたことがないのなら、少しの時間でもいいので子どもを預けてみましょう!市区町村の提供するファミリーサポートセンターや、一時保育を利用しても、心配ならおじいちゃんおばあちゃんにでも構いません。子どもはもちろん、親側が離れた時の気持ちの準備をしておくことで、保育園が始まった時の心持ちが全然違います。さらに、この時に保育園の持ち物も確認して渡すようにしておくと、使われ方が分かって準備がしやすくなります。
子どもにとって初めて出会う社会の場、保育園。新しい経験をたくさんできる反面、ケガや病気など、親子だけではあまりなかったトラブルに遭うことも増えていきます。大変なこともあるかと思いますが、その一つ一つを親子の成長のきっかけと捉えながら、保育園生活を楽しんでくださいね!