【1歳代】冬のプレおむつはずれ これが知りたいQ&A
「おむつはずれ、いつごろからスタートしよう?」と気になり始めるのが、1歳代のママ・パパたち。でも、始めるタイミングや始め方&進め方など、いろいろな疑問・気がかりが出てくるようです。ママ・パパたちの、プレおむつはずれを始める前の「これが知りたい」について、保育園で実際に子どもたちのおむつはずれにかかわる、新宿せいが子ども園の保育士さんに聞きました。
1歳代のプレおむつはずれ どんなことするの?
プレおむつはずれとは、本格的おむつはずれの前段階として、おしっこやトイレのイメージ作りをすることをさします。保育園では、0歳児クラスのころから年上クラスの子たちの様子を見ているので、トイレやおしっこへの興味・関心を早めに持ち始めることがあるようです。おうちでは、大人のトイレについてきた際におしっこをする様子を見せたり、児童館などの子ども用トイレでほかの子の様子を見せたりするのもいい刺激になります。
冬のプレおむつはずれ 始める時期についての「知りたい」
「おむつはずれを始める」となると、ママ・パパたちは気負ってしまいがちですが、1歳代のプレおむつはずれは主にイメージづくりなので、気軽に始めましょう。まずは、おむつはずれの絵本を見せたり、大人がおしっこをする様子を見せたりして、少しずつおしっこやトイレに関する興味を引き出していきましょう。
Q おむつはずれは暖かい時期に始めたほうがいいのではないでしょうか?
A 季節にとらわれなくてOKです
おむつはずれのスタートは、季節よりも子どもの心と体の準備が整った時期を逃さないことが大切。「おむつはずれのスタートは夏」と決めてしまうと、始めどきのタイミングを逃してしまいがちです。あまり季節にとらわれすぎないようにしましょう。
Q 早くおむつはずれを始めれば、早くおむつがはずれるの?
A おむつはずれの進み方やはずれる時期には個人差があります
主にイメージづくりをするプレおむつはずれは、いつ始めても大丈夫。ですが、決まったタイミングでトイレに誘う本格的おむつはずれは、子どもの心と体の発達が大いに関係してきます。そのため、発達に個人差があるように、早く始めたからといって早くはずれるわけではありません。
1歳代 コミュニケーションの「知りたい」
1歳代はまだ、言葉でコミュニケーションを取ることが難しく、ママ・パパが「トイレに行く?」と聞いても、子どもはどうすればいいかわかりません。トイレに誘うよりも、まずは子どもの様子やしぐさなどをよく観察して。おしっこをしたそうなサインがあったら「トイレに行こう」と誘うチャンス。おむつ替えの際に「おしっこ(ちー)出たね」などと声をかけるのも、おしっこに関する言葉を覚えるのにうってつけです。
Q 子どもがいつおしっこをしているかわかりません
A 生活の節目でおむつをチェックして
うんちは様子を見ているだけで察知しやすいものですが、おしっこはいつしているかわからない場合も。食事の後やおふろの前など、生活の節目でおむつをチェックしていると、おしっこが出やすい時間帯がだんだんわかってきます。
Q おしっこが出たことを子どもに教えるにはどんな方法がありますか?
A おむつ替えのときに声かけを
保育園ではまず、おむつのラインの色を見たり、おむつを触ってみたりして「おしっこ出てるよ」と教え、次は出る前にトイレに誘います。おむつはずれが進むと、持ち帰る使用済みおむつが減るので、「今日はたくさんトイレでおしっこできたね」とほめることも。おうちではおむつ替えの後、「おしっこ出たね」と声をかけ、使用済みおむつをごみ箱に捨てるのを手伝ってもらうといいでしょう。それを繰り返すうちに、おしっこが出たことを理解していきます。
1歳代はまず、プレおむつはずれからスタート。おしっこやトイレのイメージづくりをすることで、本格的おむつはずれに進みやすくなります。子どもが興味を持たないようなら、まだ時期が早いと考えて。無理強いせず、あせらずに進めていきましょう。(取材・文/前田ユリ、ひよこクラブ編集部)
取材協力/新宿せいが子ども園
子どもの自主性を育てる保育がモットーの私立子ども園。フロアごとに異年齢の子どもたちが、幼児用家具で区切られた空間でのびのびと活動しています。今回は石井佐知子先生、田村早百合先生にお話を聞きました。
参考/「1才2才のひよこクラブ」2018年冬春号「冬のおむつはずれ実践テク」より