怒りのタイプがわかれば子育てのイライラがぐっと減る!“怒り方”タイプ別診断
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あなたはどうして怒るのか。どうして子どもを怒ってしまうのか。あなたの性格や考え方から、「怒りのタイプ」を診断してみませんか? タイプ診断の監修は、日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さん。客観的な視点から怒りの傾向や特徴を把握しておくと、子育てのイライラも軽減するかもしれません。さっそく診断してみましょう!
まずはあなたの「怒りタイプ」を判定
以下の2つのステップから、あなたのタイプを判定しましょう。
【STEP1】以下の設問に対して、それぞれ点数をつけてください。
6…すごくそう思う
5…そう思う
4…どちらかというと、そう思う
3…どちらかというと、そう思わない
2…そう思わない
1…まったくそう思わない
Q1.世の中には守らなければならないルールがあり、それを守るべきだ
Q2.物事は納得いくまで突きつめたい
Q3.自分には自信があるほうだ
Q4.人の気持ちを誤解してしまうことがよくある
Q5.解消することができないコンプレックスがある
Q6.リーダー的な役割が、自分には合うと思う
Q7.たとえ小さな不正でも、見逃すべきではない
Q8.好き嫌いがはっきりしているほうだ
Q9.自分はもっと評価されてもいいと思う
Q10.自分で決めたルールを大事にしている
Q11.人の言うことを素直に聞くのが苦手だ
Q12.言いたいことは、はっきりと主張すべきだ
【STEP2】先ほどつけた点数を、次の計算式に当てはめてください。もっとも点数が高かったタイプが、あなたの「怒り方タイプ」です。
Q1+Q7=( )点 → A 公明正大タイプ
Q2+Q8=( )点 → B 博学多才タイプ
Q3+Q9=( )点 → C 威風堂々タイプ
Q4+Q10=( )点 → D 外柔内剛タイプ
Q5+Q11=( )点 → E 用心堅固タイプ
Q6+Q11=( )点 → F 天真らんまんタイプ
タイプ別、怒り方の特徴と心がけたいこと
先ほどの「怒り方タイプ」の判定をもとに、自分がどんな怒り方をしているのか、確かめてみましょう。
【A 公明正大タイプ】
正義感が強いあなたは、マナーやルール違反が守れていない人を見るとイライラしませんか? 子どもに対しても、行儀が悪かったり、約束したルールが守れなかったりすると、自分の考えを押しつけて怒ってしまうことがあるかもしれません。「私がしつけなくては」という使命感にしばられすぎないように、時には心を緩めることを心がけましょう。
【B 博学多才タイプ】
完璧主義なあなたは、あいまいなことが許せずにイライラしませんか? 好きか嫌いか、いいか悪いか、といったことをはっきりさせたいところがあるので、子どもがイヤイヤ状態になっている理由がわからずにイライラしてしまうかもしれません。自分の子どもにも完璧を求めて「どうしてできないの!」と怒るのではなく、「子育てにはあいまいなことがあるものだ」と一歩引いて客観的に見てみましょう。
【C 威風堂々タイプ】
リーダー的存在で、行動力と責任感を持つあなたは、低く見られたり邪険に扱われたりするとイライラしませんか? 子どもに「○○しよう」と言った際に、「ヤダ」「あっち行って」と言われてしまうと、怒ってしまうかもしれません。また、自分が中心になって育児をしている場合、パートナーがその大変さを理解していないとイライラすることも。子どもやパートナーの反応を前向きに考えられるように、心にもゆとりを。
【D 外柔内剛タイプ】
外見は温厚でも、頑固な一面を持つあなたは、自分の考えが受け入れられなかったり、相手が自分の考えと違うことを主張したりすると、イライラしませんか? 子どもが「やりたい!」と訴えていることが、自分のやらせたいこととずれていると、「それはダメ!」と怒ってしまうかもしれません。「みんなも自分と同じように考えている」と思い込む傾向もあるので、自分の意思からいったん離れてみるようにしてみましょう。
【E 用心堅固タイプ】
頭の回転が速く、用心深いあなたは、自分の心を開けずにイライラがたまりがち。「あの人は○○だ」と決めつけて人との関係をうまく築けなかったり、ある劣等感を隠そうとして緊張したりといったことが、イライラの原因になっている可能性があります。子どもの性格や好み、行動パターンを決めつけたり、「どうせなだめてもイヤイヤは収まらないな」と思い込んだりせず、子どもをよく見るように心がけましょう。
【F 天真らんまんタイプ】
豊かな表現力を持ち、周囲の人たちを引っ張る存在のあなたは、自己主張ができないとイライラしませんか? 自分の思いを実現させる行動力がある反面、人の気持ちをあまり考えていないこともあるかもしれません。子どもが自分のいう通りに行動しないとき、イヤイヤして泣いているときに、無理に自分に従わせようとするのではなく、子どもがどんな気持ちなのかを考えてあげましょう。
どのタイプがいい、悪いというのはありません。どれも人の個性なので、いい面もあれば悪い面もあります。大事なのはその特徴を知っておき、イライラしそうになったときに客観的に自分を見つめられるようになること。子どものイヤイヤに引っ張られずに、冷静な言動、行動を心がけたいですね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)
監修/安藤俊介さん
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。怒りの感情と上手につき合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者として、講演や企業研修、メディア出演など、幅広く活動している。著書に『「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネジメント実践講座』(PHP研究所)など。
参考/1才2才のひよこクラブ2018年冬春号「アンガーマネジメントでイライラしない親になる!!」より