【出産準備】赤ちゃんのお部屋づくり★失敗しないためのポイント
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赤ちゃんを迎えるお部屋づくりのポイントは、「赤ちゃんが快適に過ごせて、ママがお世話しやすいこと」と「安全が確保できること」。今回は赤ちゃんを迎えるお部屋づくりで、注意したいポイントを産婦人科医の小川隆吉先生に教えていただきました。
Point 1:寝ている赤ちゃんが快適に過ごせる環境に
♥快適な温度・湿度
一般的な快適指数の目安は、夏場は適温25〜28度。秋冬は18〜22度。湿度は50%前後です。体温調節機能が未熟な赤ちゃんのために、着るもの、かけるものを含め調節して。
♥風通しをよく
空気を清浄に保つため、窓があり、風通しがよい部屋がベスト。赤ちゃんが風邪をひかないよう少しずつ定期的に換気しましょう。
♥エアコン・テレビの位置
エアコンの風が直接当たらないよう、ベビー布団の位置やエアコンの風向きを調節します。また、音や光の刺激を避けるため、テレビやオーディオの近くも避けて。
Point 2:ママが楽に動ける導線を確保して、お世話のしやすさUP!
♥ママの動きに無駄が出ない動線に
ママの体力をセーブするため、なるべく動きに無駄が出ないよう、お世話するときの動線をよく考えて赤ちゃんとママの居場所を設定します。動線上の障害物は見直して。
♥赤ちゃんとママの居場所にグッズを配置
授乳やおむつ替えで使うグッズを、昼夜それぞれの居場所近くに置くとお世話が楽になります。パパや家族にもわかりやすいような工夫を。
♥お世話や抱き上げるときの高さをチェック
お世話や赤ちゃんを抱き上げるときの体勢で、腰にかかる負担が違います。腰痛のママはとくに注意して、居場所選びとグッズの配置を。
♥ゆっくり授乳できるスペースを確保
授乳には20〜30分ほどかかることも。ソファやクッションなど、ママが快適に授乳できるスペースを確保しましょう。授乳中の安全も重視して。
Point 3:赤ちゃんスペースには安全の確保が最優先!
♥物の落下から守る
赤ちゃんの近くに、落下する危険のある物を置くのは厳禁です。地震の危険を考えて、照明器具の真下や転倒しそうな家具の近くも避けましょう。家具は転倒防止器具で固定を。
♥窒息・誤飲から守る
夜中の授乳は大変ですが、添い寝で寝たまま母乳をあげるのは窒息の危険があります。やわらかい布団でのうつぶせ寝も危険。常にママの目が届くようにしておきましょう。
♥転落から守る
ソファなど大人にとっては大したことのない高さでも、赤ちゃんにとってはかなりの高さ。絶対に高いところには寝かせないように。ベビーベッドの柵は必ず上げておいて。
♥やけどから守る
倒れてやけどする危険があるため、電気スタンドや電気ポット、調乳ポットを赤ちゃんのそばに置かないこと。秋冬は加湿用のお湯を入れた洗面器、暖房器具なども要注意です。
赤ちゃんスペースチェックリスト
赤ちゃんを迎えるお部屋の準備ができたら、下記のリストで、安全性をチェックしてみましょう。
【落下】
□ 照明器具の下は避ける
□ まわりに落ちてくる物を置かない
□ 近くの壁にカレンダーやポスターをはらない
□ 枕元に電気スタンドは置かない
□ ベッドメリーは赤ちゃんの足元側につける
【窒息・誤飲】
□ 赤ちゃんとママ&パパの布団は別々にする
□ 体が沈むようなやわらかい布団は避ける
□ 布団まわりにぬいぐるみやタオルは置かない
□ 赤ちゃんの近くにこぶし以下の小さな物は置かない
【転落】
□ ベビーベッドのストッパーはかける
□ ベビーベッドの柵の上げ忘れに注意する
□ ベッドとベッドの間に寝かせない
□ ベビーチェア&ラックのベルトは締める
□ ソファに寝かせない
【やけど】
□ 赤ちゃんのまわりに調乳ポットやポットを置かない
□ テーブルの近くに赤ちゃんを寝かせない
せっかく赤ちゃんを迎える準備をしていても、いざ産後になったときに、「何がどこにあるか分からない」「お世話しづらい」などで悩まないよう、あらかじめ授乳やおむつ替えをするイメージをして、導線を確認してみましょう。また、赤ちゃんが過ごすお部屋の安全性はとても大切。妊娠前だけでなく、産後も安全面はいつもチェックしてください。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)