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子どもが言葉をしゃべらない…。発達の遅れ以外の原因も考えてみよう

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Tom Merton/gettyimages

同じ月齢の赤ちゃんがいるお友だちの子がおしゃべりを始めたのに、うちの子はまだ…。「自分の声かけが悪いから? 大丈夫かな」「もしかして発達障がい?」などと、いろいろと不安になるママ・パパも多いようです。そもそも言葉の発達の遅れはなぜ出るのでしょうか? その原因として考えられることについて、『ひよこクラブ』の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に詳しく聞きました。

言葉の発達には個人差があります

 子どもによって言葉の発達のスピードは大きく異なります。あんよができる時期にしても、早い子は7カ月くらい、遅い子は1歳6ケ月を過ぎてからというように、1年近く異なることもあります。言葉の発達もそれと同じこと。早い、遅いがあるわけです。基本的に言葉の発達が遅い理由は、「お口まわりの発達が遅いため」といわれています。唇や舌を器用に動かせるかどうかで、差が出てくるわけです。私の娘も言葉の発達が遅かったのですが、まさにこのタイプでした。
 発語の目安は、1歳6ケ月で意味のある単語が1つ、2歳6ケ月で二語文が出ていることです。意味のある単語とは、ママを見て「ママ」と呼ぶなど、言葉と対象が合っていなくてはいけません。何を見ても「ママ」と言うのでは、意味のある単語とはいえません。また、二語文は意味のある単語を2つつなげて「ママ、来た」「これ、ちょうだい」など、より文章に近い表現になります。もし、目安の年齢になっても言葉が出なくて心配な場合は、かかりつけの小児科医か自治体の保健所の窓口で相談しましょう。

そのほかに発語が遅い原因として考えられること

言葉の発達はその子なりのペースで進むもの。とはいえ、遅くなる原因として考えられることはいくつかあります。ママやパパの普段の子どもへの接し方や、耳の聞こえが悪い場合などです。思い当たる節がある場合は、速やかに改善したり、耳の聞こえをチェックしたりしてみましょう。

理由1) 子どもへの話しかけが不足している

普段から子どもにテレビやスマホ、タブレットばかりを見せている、親がゲームやスマホに夢中で子どもとのコミュニケーションが不足している場合に、発語が遅れることがあります。
1歳6ケ月健診で、ママやパパに「お子さんは“ゴミ、ポイ”ができますか?」と質問すると、「させたことがないからわかりません」と返ってくる場合があります。言葉を理解できているかを確認するためにも、ママ・パパは日ごろから「ナイナイして」や「これ、パパに持って行って」などの簡単な指示を出し、子どもの反応を見てください。大人の言うことをきちんと理解し、行動できていれば、あとはお口まわりの発達が追いつけば、自然と発語が出てくるでしょう。

理由2)大人がやたらと先回りする

ママ・パパが子どもの要求を察して先回りしすぎると、言葉を出す必要がないため、発達が遅れることがあります。これはママだけに限らず、パパやきょうだいがいれば同様です。たとえば、面倒見がいい上の子がいると、下の子が言葉に出してアピールしなくても気を利かせて動いてしまうことも。そうすると下の子はしゃべる必要がなくなってしまいます。まわりはたとえ子どもの要求がわかったとしても、「え?何?」と伝わっていないふりをして、なるべく子どもの発語を促すよう仕向けるといいでしょう。

理由3)耳の聴こえが悪い

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)などで慢性的に耳の聞こえが悪い状態が続いた場合、言葉の発達が遅れることがあります。耳がちゃんと聞こえているかどうかの確認は、前触れなく好きな音楽やテレビ番組を流して反応を見るといいでしょう。名前を呼ぶ程度では、遊びに夢中だと振り向くといった反応が見られず、正確には判断できません。
先ほどの「ゴミ、ポイして」などの指示を出すときは、身ぶり手ぶりを使わず、言葉だけで伝えること。そうすれば、ちゃんと聞こえているかの確認ができます。

子どもが大人の言うことが理解できていれば、なかなか言葉が出なくてもあまり心配はいりません。子どもの発達は1人1人違うもの。ほかの子と比べたりしないで、あせらず気長に見守りましょう。それと同時に、発語が遅れる原因についても、確認してみてください。(取材・文/永井篤美、ひよこクラブ編集部)

監修/若江恵利子 先生

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