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子どもの虫歯の原因は「歯の再石灰化」の時間がとれないこと。ダラダラ食べに注意

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Thinkstock Images/gettyimages

「うちの子、ちゃんと歯磨きしているのに、どうしてむし歯になりやすいんだろう?」。そんな疑問を持つママ・パパはいませんか? 実はその原因、「ダラダラ食べ」にあるかもしれません。

食習慣とむし歯のリスクは、密接な関係にあります。食生活の面から、子どもの歯の健康を守るにはどうすればいいのか。幼児のむし歯予防にも詳しい、ほりぐち歯科(東京都大田区)の堀口尚司先生にお話を聞きました。

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「歯の再石灰化」の時間を長くしてあげよう

――食事に長い時間をかける「ダラダラ食べ」が歯によくないのはなぜですか?

堀口先生:食べ物は、むし歯菌によって分解され酸になります。そして、口の中が酸性に傾くと、歯の表面を覆うエナメル質が溶け始めます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。この状態が長く続くと、むし歯のリスクが高まります。

――一度溶けたエナメル質は元に戻らないんですか?

堀口先生:食後しばらくすると、唾液の働きによって口の中が酸性から弱アルカリ性になり、エナメル質が再び固まって歯が修復されます。これを「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。唾液にはほかに、歯や歯ぐきにたまった食べかすを洗い流す働きもあります。

――唾液にそんな作用があるんですね。

堀口先生:口の中では、脱灰と再石灰化が繰り返されています。口の中が酸性である時間が長いと、脱灰が続いて再石灰化が追いつかないため、歯が溶け続けてむし歯になりやすくなります。逆に、再石灰化している時間が長いと、歯はむし歯になりにくいといえます。

――脱灰の時間が長くなって、再石灰化の時間が短くなるから、ダラダラ食べはよくないということですね。

堀口先生:そういうことです。ダラダラ食べを防ぐには、朝食をしっかり食べることがポイントの一つになります。起床30分から1時間後を目安に、遅くとも8時30分までには食べさせましょう。

――脱灰の時間を減らすためにも、おやつはやめたほうがいいですか?

堀口先生:昼食前、夕食前におなかがすいてしまう子であれば、10時ごろ、15時ごろを目安に与えるようにしてください。甘くて歯にくっつきやすいものは、むし歯リスクが高いのでなるべく控えましょう。おすすめなのはお好み焼き。よくかむことで唾液がたくさん出るので、口の中を洗い流せるんです。おやつは「甘いもの」と考えがちですが、栄養を補うことが本当の目的です。小さい子の場合、おっぱいやミルクをこまめに飲ませすぎると、食事の時におなかがすかずにダラダラ食べの原因になります。時間帯や量には注意してください。

――食事中の飲み物は水がいいですか?

堀口先生:麦茶や水がいいでしょう。歯の汚れや食べかすを流してくれて、口の中がさっぱりするので、ダラダラ食べをせずに次の行動に移りやすくなります。日中の水分補給も、ジュースなどの甘い飲料はむし歯リスクを高めるので、麦茶や水がいいでしょう。

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「ダラダラ食べ」によるむし歯リスクは、子どもの歯の話として聞きましたが、実は大人の歯の健康にも同じことがいえます。ママ・パパ自身が、ダラダラ食べや必要でない間食をしていることもあるのではないでしょうか。そうであれば、今がチャンス。一家でダラダラ食べを撲滅して、大人も子どもも一緒に歯の健康維持に努めましょう。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)


監修/堀口尚司先生
東京医科歯科大学歯学部卒業、同大学院保存修復科修了。虎の門病院勤務を経て2004年に「ほりぐち歯科」を開業。モットーは「子どもの気持ちに寄り添った治療」。


参考/「1才2才のひよこクラブ」ひよこクラブ2011年12月号増刊「むし歯にさせない食の習慣&歯磨き始めませんか?」

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