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教育費の貯蓄口座を普通預金にしてはいけない理由

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貯金箱を持った男の子
Melpomenem/gettyimages

子どもの教育費で、いちばんかかるのが大学費用。赤ちゃん時代の今からコツコツ貯めることが大切ですが、貯蓄の方法にもいくつか種類があります。ここでは「財形貯蓄」「積立定期預金」「学資保険」に3つにフォーカスして、それぞれのメリットとデメリットをファイナンシャル・プランナーの竹下さくら先生に聞きます。

関連:大学を卒業するまでに必要なお金は“これだけ!”

教育費の貯蓄口座は普通預金にしてはいけない!

「教育費の貯蓄口座は生活費の口座と別にするのが鉄則ですが、普通預金にすると、自由に引き出せるので、生活費がたりなくなってしまったときなどに手をつけがちなのがデメリットです。そこで、ある程度まとまった額になたら、解約に手間がかかり、引き出しにも時間がかかる財形貯蓄や積立定期預金に移しかえるのも一案です。現在はどれも金利が低く、利益はあまり期待できませんが、普通預金よりは高めの金利がつきます。確実に貯めたい人にはおすすめですね」。

「財形貯蓄」と「積立定期預金」はどう違うの?

「財形貯蓄」と「積立定期預金」で迷っているなら「財形貯蓄」がおすすめ、と竹下先生。
「財形貯蓄は解約や引き出しをするときに会社を通す必要があり、時間と手間がかかります。気軽に崩すことができないので、貯まりやすいのです。給料から自動的に引き落とされるので確実に積み立てられるのが最大のメリットです。お勤めの会社に財形貯蓄の制度があるなら、ぜひ利用したいですね」。
会社に「財形貯蓄」がないという方は「積立定期預金」があります。
「積立定期預金も給料の口座から天引き、という点では変わらないのですが、引き落とし日を給料日にしないと、残高不足で引き落とせないということもあるので注意が必要です。ネット銀行のほうが金利は高めですが、給与振り込み口座を指定できないところもあるので要注意。積立定期預金は財形貯蓄よりも自分の好きなタイミングで引き出せる自由度が高いので、強い意志を持つことが大切です」。

「学資保険」のメリットとデメリットをチェック!

少し前なら、赤ちゃんが生まれたら学資保険に、という流れがありましたが長引くマイナス金利の影響で、投資にチェンジする人も多いとか。
「以前よりも返戻率が下がっていてお得度は下がり気味ですが、投資商品にはないメリットも多いので、最初から切り捨てずに検討してほしいですね」と竹下先生。
学資保険のポイントを以下にまとめました。

【メリット】
・子ども名義のため手をつけにくい
・契約者が死亡した場合は保険料の支払いが免除され、満期金も受け取れる
・生命保険料控除があるので節税効果も。
・返戻金で得した金額が50万円以下なら非課税

【デメリット】
・以前に比べて返戻率が下がっている。

【注意点】
・特約をつけると返戻率が低くなるのでつけないなど、よく検討する
・返戻率100%以上のものを選ぶ
・途中解約すると元本割れしてしまうので、無理なく払える掛け金にする
・子どもの年齢制限があり、年齢が低ければ低いほど月々の掛け金負担が軽くできるのでなるべく早く始める

達人ママは「積み立て」と「学資保険」の合わせ技を使っていた!

「財形貯蓄」と「積立定期預金」、そして「学資保険」。それぞれメリットとデメリットがありますね。達人ママのなかには、そのメリットとデメリットを見極めた「合わせ技」を駆使して貯めている人がいます。先生のアドバイスとともに、参考にしてみてください。


●私は、保険と貯金の合わせ技です。学資保険は一歳になる前に加入して、最低限の金額(大学1年目に必要な金額)にして、さらに12歳までに払い終える。(中学入ったら出費増えるから)あとは貯金です。保険と貯金どちらにするではなく、複数のほうがリスク分散になると思います。

●竹下先生よりアドバイス
学資保険を賢く利用していますね。早い時期で支払いを完了すると、返戻率が大幅に上がるメリットを得ています。また、中学になると出費が増えることを見越して最低限の額にし、解約のリスクを減らしている所もいいですね。

●学資保険と積立で学費分は出せるように準備しました。保育料がかかるころは積立はなかなかできませんでしたが、小学生になってからは保育料へ充てていた分を丸々積立へ。中学でも同額の積立を続けました。高校では公立でも教科書代や納入金や修学旅行費用はかかりますので、可能なところで積立を続けました。学費はすべて賄えましたが、家賃は奨学金を利用しました。高校でかかっていた月々の分を丸々仕送りへ回すようにしました。(月9万位)

●竹下先生よりアドバイス
就学前まで支払っていた保育料を、ないものとして貯めるという、先取り貯蓄の好例ですね。学資保険と違って積み立ては解約をしても元本割れとはならないので、学資保険よりは自由度が高いといえます。

関連:年収600万では中学受験は無理?! 中学受験お金の現実

いかがでしたか?「財形貯蓄」「積立定期預金」「学資保険」、それぞれの特長をしっかり知って、マネープランに役立ててくださいね。
(取材・文/岩崎緑、ひよこクラブ編集部)

■監修/
竹下さくら先生
ファイナンシャル・プランナー。大学生、高校生の母でもある経験に基づいたアドバイスに定評があります。『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)など著書多数。


※文中のエピソードは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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