【ママFP】将来が不安なコロナ禍の今、保険料の支払いが厳しくても、解約はNG、無保険のリスク

突然の収入減などで家計が不安定な今。何となく入った保険、必要なのかな?と感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで、ファイナンシャルプランナーで2人のお子さんのママでもある、竹下さくら先生に子育て家庭が見直しておきたい保険について聞きました。
保険料の支払いが厳しくても、解約はちょっと待って!
――新型コロナウイルス拡大で収入が減っている家庭も。保険料の支払いが厳しい、という場合はどうすればいいでしょうか。
竹下先生(以下敬称略) それほど必要でない保障は解約してもいいですが、本当に必要な保障までやめてしまうと無保険になり、損をしかねません。多くの保険会社は突発的な危機が起きたときは契約者の生活を守るための特別対応を実施することが慣例となってるので、解約する前にしっかり確認しておきましょう。
保険料の払い込みを一定期間猶予してもらえます
――保険会社の特別対応とはどんなものですか?
竹下 通常1カ月の猶予期間がしばらくの間延長されたり(※)、保険の更新期間を猶予してくれたりします。
また、終身保険、養老保険、個人年金保険など貯蓄性の高い保険の場合に限りますが、その保険の解約返戻金を元手に契約者貸付を受けられます。通常は金利がかかりますが、新型コロナウイルスの影響を受けた場合は無利息となります。
このように、さまざまな特別対応がありますから、本当に必要な保障はできる限り解約しないほうが得策です。保障の減額をして保険料を減らす方法もあります。
※多くは最長6カ月。中には13カ月延長する保険会社も。
コストパフォーマンスの高い順に、保険を見直して
――子育て家庭に本当に必要な保険とはなんですか?
竹下 まずは世帯主の生命保険です。次に世帯主の就業不能保険、個人賠償責任保険も必須です。就業不能保険とは病気やけがで働けなくなったときの保障。個人賠償責任保険とは日常生活で他人にけがさせたり、物を壊すなど賠償が発生したときに備えるものです。
この3つは数千万円単位の保障があるものでコストパフォーマンスが高く、貯蓄だけでは賄えないものばかりです。
車を持っている場合は自動車保険、家を持っているなら火災保険&地震保険も必須です。コストパフォーマンスの面では、がん保険や医療保険は優先順位が下がります。
とくに重要な、生命保険と就業不能保険
――とくに重要な生命保険と、就業不能保険の加入、見直しのポイントを教えてください。
竹下 生命保険の保障は子どもが生まれるたびに増額する必要があります。また、就業不能保険や所得補償保険に加入していないなら、加入を検討してみましょう。ローンがあるなら、毎月の保障額をローンの支払額と同じにするといいですよ。それなら毎月の保険料も数千円で済みます。また、教育資金として学資保険の加入も検討してみましょう。
学資保険は貯蓄の手段として利用しましょう
――学資保険は金利が下がって返戻金が少ないことから人気が落ちているようですが?
竹下 たしかに学資保険の返戻金は一時期より減っていますが、子どもの名前で契約するので、解約しづらく、積み立て貯蓄しやすいのが大きなメリットです。契約者が死亡すれば保険料免除という安心感もあります。余剰資金があれば、学資保険と一緒に『つみたてNISA』などの投資を組み合わせてもいいでしょう。
――今、コロナ禍で家計に不安がいっぱいある子育てファミリー向けにアドバイスをお願いします。
竹下 コロナ禍により家族で過ごす時間が生まれ、家族のこと、将来のことを話す機会が増えたという人が急増中です。住宅居購入や子どもの進路などを話し合う中で、より効率的にためなければと気持ちを引き締め直したご家庭も多いでしょう。
保険に加入するとそのまま何十年も放置、というケースは多いものです。
せっかくの機会なので、今までできなかった保険の見直しをしてみるなど、前向きに生かしてほしいです。
お話・監修/竹下さくら先生 取材・文/岩崎緑、ひよこクラブ編集部
いかがでしたか?何となく入ってそのままになっている保険があるなら、これを機に見直してみてはいかがでしょうか。ポイントは「費用対効果」=コスパです!
竹下さくら先生(たけしたさくら)
Profile
ファイナンシャル・プランナー。2人のお子さんの母でもある経験に基づいたアドバイスが定評。最新刊『1時間でわかる やれば得する! 保険の見直し 100の鉄則』(技術評論社)など保険、教育費、住宅費関連の著書多数。