母親が育児の参考にしているのは…? ベネッセ調査「しつけや教育の情報源」
買い物や読書、調べ物などスマホで簡単にできる時代。一方、さまざまな情報があって、どれを信じたらいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。最近のママたちは、育児情報をどのように入手しているのか、ベネッセ教育総合研究所のデータをもとに見ていきましょう。
子どもの年齢によって、ママの情報源に違いがある
図1のグラフは、首都圏に住む0歳6か月〜6歳就学前の子どもの持つ親を対象にベネッセ教育総合研究所が2015年に行った「育児に関する情報源」に関するアンケートデータです。
↓【図1】あなたは「お子様のしつけや教育」について情報をどこから得ていますか?
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育児の情報源は「母親の友人・知人」「インターネットやブログ」が多く、専門家の中では「園の先生」が多いという結果に。
これを、子どもの年齢や就園状況別に見てみると情報源に傾向の違いが出てきます。
↓【図2】しつけや教育の情報源(子どもの年齢区分別・就園状況別 2015年)
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0歳6か月〜1歳5か月の未就園児がいるママは、半数以上が「インターネットやブログ」「育児・教育雑誌」「母方の祖父母」「テレビ・ラジオ」「母親の友人・知人」を選ぶなど、多岐にわたり情報を得ていることがわかります。
4歳以上の幼稚園児をもつママたちは、送迎の際に顔を合わせることが多いためか、「母親の友人・知人」がもっとも多く、保育園児のママたちは、「園の先生」が幼稚園児をもつママよりも多いという結果に。とくに保育園児のママたちは「園の先生」を頼りにしていることがうかがえます。
子育て情報どうしてる? 育児の困った!は、こうして解決
調査結果をみると、ママたちはインターネットや育児雑誌、園の先生など身近にいる専門家などを組み合わせながら、上手に情報収集しているよう。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられたリアルボイスを覗いてみましょう。
隙間時間を利用してスマホで検索
「月齢に合わせた情報が送られてくるママ向けアプリにサッと目を通しています。それ以外は、その都度スマホ検索です。電車でたまたま座れた数分間、仕事の休憩時間の数分間、寝る前の数分間、休みの日の子どもの昼寝中の数分間など、隙間時間を活用しています」
何かあったらプロに相談
「私は、雑誌やネット、同僚のママ友、テレビ、保育園が情報源ですね。中でも保育園からの情報が1番早いし、しっかりしています。何か疑問があったら、プロに聞いちゃいます。思い出したら、連絡帳に書き込んで教えてもらったりしますよ」
やはり月齢が近いリアルママの声は参考になる!
「基本は本やネットでまず調べて、どうしても気になることは、支援センターの先生に相談していました。たまたまいい先生に巡り会えたと思いますが、本当に頼りにしていて頻繁に通っています。あとは自分の子どもより月齢の高いママたちに質問してみると、リアルな声が聞けて参考になります。『えっ? そんなのでいいの!』と、気が抜けたことがたくさんあります」
働くママも増え、隙間時間に自分と同じ環境のママたちの情報を簡単にスマホで調べられるという理由から、インターネットはやはり人気のようです。しかし、ネット上にはいろんな情報があふれているためか、悩みや困りごとは、本や雑誌、園や支援センターの先生を頼るという声もあり、皆さん、上手に使い分けているようですね。(文・酒井範子)
〈調査データ出典〉
ベネッセ教育総合研究所「第5回幼児の生活アンケート」
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。
■記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。