今、気になる「パパ育児」 実際どうなの?!
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先日、たまひよONLINEでお届けした「父親の家事・育児参加」の調査結果の記事をお届けしたところ、多くの反響がありました。
長時間労働などの理由からなかなか家事・育児に参加する時間が取れない父親の実態が浮き彫りになるのと同時に、「育児に関わりたい」という意識は増加しているという内容でした。
編集部に届いた声も「うちの夫はやっている」「もっと家事や育児をしてほしいけれど、条件が許さない」など、父親を擁護する声が多く、「パパ育児」への関心は高まっているようです。
そのことを裏付けるように、育児グッズにも変化が見られます。
「ここ4~5年、モノトーンでシンプルなデザインのものが人気です。トレンドもあると思いますが、ママとパパで兼用したいという理由が増加しています。以前はママバッグといえば明るいカラーのトート型、ママ一人で持つから軽いものが購入のポイントでしたが、「ブラック」で「リュック」「大容量」などパパが持つという視点が加わり、レビューでも『パパも使いやすい色なのでこれを選びました』というコメントが増えてきました。」と語るのは妊婦やベビー・キッズ向け商品を扱う『たまひよSHOP』の商品開発担当者(磯貝美紀)
「ほかにも、『あったらいいなをつくろうの会』というお客様から商品のアイデアを募集する取り組みをしているのですが、寄せられるアイデアも『パパ』が使うことを意識したものが増えてきて、パパの育児参加を実感しています。」(磯貝)
具体的にどんなアイデアなのか教えてもらいました。
「寝かしつけでママ以外だとギャン泣きしちゃうから、パパが抱っこしても同じような安心感を与えたいと、”赤ちゃんを包み込む形状の抱っこ布団がほしい”というアイデアをいただきました。トッポンチーノを参考に商品化したところ、『ママのにおいがついているから安心して泣かなかった』『赤ちゃんの抱き方がわかった!』等と、パパから役立ったという声が届きました。また、『自由に組み立て解体できるかっこいいベビーカーが欲しい』という男性ならではの声もたくさん寄せられるようになりました。いずれのアイデアも熱い思いが綴られていて、家族一緒に育児を楽しみたいという気持ちが伝わってきます。」(磯貝)
こうした声もうけて、「たまひよSHOP」では、パパが育児しやすい商品の取り扱いも増やしているそうです。(「Let'sよちよち♪チーム育児企画」)
ここで、口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた「夫の育児参加」に関するママたちの正直な声を紹介します。
■『パパ育児』の実態は…
家事と育児をきっちり分担
共働きで平日は家事は私、子供の世話はほぼ夫がしています。ご飯をあげる、お風呂にいれる、寝かしつけなどすべて夫がやっていて、保育園の仕度、ご飯準備や片付け、洗濯などは私の仕事で分担しています。
お風呂とゴミ捨てはやってくれる
夫が帰って来てからお風呂に入れてくれています。家事に関しては、適当な掃除料理洗濯でも文句を言わないので私がやっていますが、ゴミ捨てなどは手伝ってくれています。
夫1人だと、やっぱりダメだった…
3ヵ月の息子を初めて夫に預けて、産後初めて1人で外出。出発から2時間くらいで「ギャン泣きだから早めに帰ってきて欲しい」「吐き戻して焦ってるから、最寄り駅から(徒歩5分)タクってもいいから早く」と催促され予定を切り上げて帰宅。2回目は暫く無理かな…と落ち込むけど、楽しかったし想定内。
夫の行動にイライラ!
夫は1つのことをやってから次のことをゆっくりやって…と段取りが悪い!やろうとしてくれている気持ちに感謝し、あたたかく見守らなきゃという気持ちと、イライラとが葛藤してしまう毎日。
やっぱりまだまだ・・という妻の不満の声もあれば、できるだけやってくれているという声も。各家庭の事情によってさまざまな様子が伝わってきます。
ほかには、パパが取り組みやすいよう工夫しているママたちの投稿も。
■パパが取り組みやすいようにする方法は…
丸投げと感謝
「泣いているよー」と言って自分で何もすることがなかった夫でも「疲れたから休むわ」って夫に丸投げすることによって、自分からやってくれるようになりました。やってくれた後は「パパのお陰でゆっくり休めた。ありがとう。赤ちゃんもパパと過ごせて嬉しかったみたい」とべた褒めして、やる気を出させて次に繋げています。文句があっても言わない。たとえ替えたおむつがそのまま転がってても怒らない!
実際にやらせつつ、何度も言う
いろんな例えを出して、私と夫の立場を入れ替えて説明し想像させましたが理解せず…。夫は男女平等の「つもり」なので、そこを攻めて説得をし、「私がやってることをあなたも一回やってみなよ、できないわけないよね?」と実際にやらせて理解させました。しかし、すぐに元の状態に戻ってしまうので、何度も言い聞かせ、褒めつづけ、だんだんマシにしていきました。
具体的な言葉で伝える
やってほしいことは、「手伝う」という言葉を使わずに、話し合って「これはあなたの担当ね」ときちんと担当者にしてあげると、きちんとやります。「やりたくない」「俺の仕事じゃない」という時は、「私がやるよりもあなたがしたほうが早くて効率的で時間の節約になるからお願い」と言っています。
刷り込む
「育児は夫婦でするもの!」とよくよく話しているので、平日はほとんど出来ない育児を週末必ず一日は夫にしてもらっています。公園に連れて行ってもらったり、家でも私が家事の間、遊んでくれています。
自分の思いをきちんと伝える
子どものお世話はすべて私。私がイライラしていたのは、育児に参加して自分の負担を減らしてほしいということよりも、「一緒に育てていく」という感覚がほしかったんだと思います。そして具体的にお世話はできなくても、「いつもありがとう」等ねぎらいの言葉や気持ちを投げかけてほしかったんだと…。我慢すると、どこかにしわ寄せがくるので、私はやってほしいこと、じぶんの思いは伝えていこうと思っています。
「パパ育児」を取り巻く環境はどんどん変わってきています。新しいサービスや商品などを、うまく利用して、「家族での子育て」をしていきたいですね。
(文/たまひよONLINE編集部)
※文中のエピソードは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。