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モンテッソーリ流1歳代~のおすすめおもちゃとかかわり方

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FamVeld/gettyimages

1歳代になると、子どもは歩けるようになり、行動範囲が一気に広がります。遊びの幅も広がり、0歳時とはまた違った遊びを次々に始めるでしょう。遊べるおもちゃも複雑化してきて種類も増えるので、ママ・パパたちは、クリスマスやお誕生日などのイベントで贈りたいプレゼント選びに時間がかかってしまうかもしれません。
世界中で多くの著名人が幼少期に実践していたことで、昨今その注目度が高まっているモンテッソーリ教育は、子どもの自主性を尊重する幼児教育。そこにはおもちゃ選びのヒントもたくさんありそうです。1歳代におすすめのおもちゃについて、モンテッソーリ教師などの資格を持つ教育コンサルタントのあべようこさんに、聞きました。

関連:おもちゃ作家で2児のママ・佐藤蕗さんが教える 1・2歳向け手作りおもちゃ

スマホ・タブレットはおもちゃ代わりになりますか?

最近は、スマホ・タブレットを赤ちゃんに見せるママ・パパも増えています。それがいいのか悪いのか、賛否両論あるところですが、果たしておもちゃ代わりになるものなのか。1歳代のおすすめおもちゃを紹介してもらう前に、あべさんに聞いてみました。

――スマホやタブレットは赤ちゃんのおもちゃ代わりになりますか?

あべさん:私個人の理想を言えば、スマホやタブレットに触れるのは6歳以降がいいと思います。赤ちゃんにとって、それは刺激が強すぎるからです。赤ちゃんのうちは、そういったものを見せるよりも、人とのかかわりを大事にしながら、日常の中での自然や生活音を見たり聞いたりしてほしいと思います。

――モンテッソーリ教育では「子どもが集中すること」を大切にするそうですが、スマホやタブレットに集中することは例外なのでしょうか?

あべさん:モンテッソーリ教育では「五感」と「運動」を大事にしています。それらを使った集中と、スマホやタブレットをじっと見ているだけの集中は、大きく異なります。手と脳はつながっています。脳の成長を促進するためにも、手や指を使った微細運動を促すおもちゃを選んだほうがいいでしょう。

――どこかのタイミングでスマホやタブレットに触れる機会はあると思いますが…。

あべさん:「6歳まで」というのはあくまで私の理想で、ママ・パパの皆さんにプレッシャーを与えるつもりはありません。親が日常的に使っているスマホやタブレットに「全く触れさせない」というのは、現実としても難しいでしょう。ただ、やはり最初の1~2年は刺激が強すぎるため、安易に見せるのを我慢することも大切だと思います。その後は「後でいくらでも画面に触れることはできるから、できるだけ後に取っておく」というくらいの気持ちでいてはどうでしょうか。小さな子どもは、強い刺激よりも、本物や現実を、感覚器官や運動器官を通して体験することが大切だからです。

1歳代~の赤ちゃんにぴったりのおもちゃはコレ!

モンテッソーリ教師・あべようこさんおすすめの、1歳代にぴったりのおもちゃを紹介します。

【ひもとおし】

ひもに誤飲の心配のない大きなビーズを通していく「ひもとおし」は、指先を使った微細運動にもなります。身のまわりのものでも「穴にひもを通す」という作業ができるものを探してみましょう。

【パズルボックス】

三角や四角、星形など、さまざまな形の穴にブロックを通して遊ぶパズルボックスは、子どもが形を認識する力にもつながります。これまでのおもちゃは辺のない丸いものが多かったと思いますが、だんだんとこのような複雑な形のおもちゃも増やしていきましょう。

【おしぐるま】

今の住宅事情ではなかなか難しいかもしれませんが、「おしぐるま」も1歳代の子どもが大好きなおもちゃです。まだ自分の歩行が安定しないので、ある程度重量のあるものを押したいという衝動があるようです。

【かかわり方の秘訣】集中しているときは見守ろう!

1歳半くらいになると、子どもは自分で好きなものを選んで、集中して遊べるようになります。大人から見れば「こっちのおもちゃのほうがおもしろいんじゃないの?」と思うこともあるかもしれませんが、子どもにとってはそれが高級なおもちゃかどうか、そもそもおもちゃであるかどうかは関係ありません。日用品でも一生懸命遊びます。

大人は子どもの集中を妨げずに観察することが大切。手を使っているときの子どもは脳をフル回転させて、科学者のように試行錯誤しています。集中力をはぐくむためにも、子どもの挑戦を少し遠くから見守りましょう。

関連:【動画】お片づけが無理なく身につく おもちゃ収納のコツ

「今集中しているのかな? 一緒に遊んでほしいのかな?」と、子どもに近づくべきかどうか、判断に迷うこともある筆者。もしかすると、小さな科学者のじゃまをすることもあったかもしれません。コミュニケーションはいつでも取れますが、集中できるタイミングは限られます。集中している間は、子どもの遊びに入っていかない勇気も必要かもしれませんね。

※直径39㎜以下の大きさのものは、乳幼児は誤飲するおそれがあります。遊ぶ際には必ず大人が目を離さないようにしましょう。


(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

監修・イラスト/あべようこさん
国際モンテッソーリ協会公認国際教師(0-3歳)、日本モンテッソーリ協会公認国際教師(3-6歳)、教育コンサルタント、保育士。上智大学文学部教育学科卒。モンテッソーリ教育のポータルサイト「イデー・モンテッソーリ」を運営し、モンテッソーリ子育てのマンガを描くなどしてその普及に努めている。

参考文献/『未来の才能をのばす 0歳と1歳のモンテッソーリ子育て』 (河出書房新社・あべようこ著)

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