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元ギャルのカリスマ小脇美里「母乳にこだわり過ぎて自分を追いつめていた」

更新

今回は「母乳」について。高校時代よりギャル雑誌などで読者モデルとして活躍し、大学卒業後、ウエディングドレスのデザイナー、エディター、スタイリストなど多岐にわたり活動。同世代から圧倒的な支持を得ている小脇さんのエッセイ「小脇美里の子育てのホンネ」#4

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“母乳“にこだわりすぎて、自分を追いつめていました

「第2子はゆるっと気楽に育てよう」なんて宣言したものの、超心配性な性格はそう簡単に変わらず(笑)、第1子のときほどではないですが、相変わらずいろんなことを心配しながら慎重に育児しています。 

その中でも私がとくに慎重になるのが「授乳」のこと。息子のときは母乳が出なかったにもかかわらず、泣きわめく息子を抱えながら、夜中もまったく眠れずに頻回授乳をしていました。

母乳が出ない→息子は泣く&寝ない→私も体が休まらず母乳がさらに出ない…という悪循環。本当にボロボロの状態でした。母乳外来で息子の体重の増えが悪く、ミルクをたす指導を受けたのですが、当時の私は「母乳が絶対」の思考で、ミルクをたすことに罪悪感もありました。授乳に毎回1時間半以上かかり、あっという間に次の授乳の時間が来てまったく休めず…。母が「ミルクは私があげるよ」と言ってくれても、「私がやるから!」と返し、自分を追い込みまくる始末。

 でも3カ月のときに息子が鼻風邪をひき、数日間ミルクを多めにあげたところ、乳頭混乱を起こして、おっぱい拒否に。困り果てて母乳外来に行くと「眠たいタイミングなら飲むことが多い」とのこと。息子は立って抱っこでゆらゆらすると寝るタイプだったので、立って抱っこで授乳をしたら、それ以降はずっとその方法でないと飲まなくなり本当に大変でした。

当時、「母乳かミルクか」の話になるたびに完母でない自分が母親失格のような気がし、落ち込むことも。頭ではミルクでも問題ないってわかっているし、ましてや仕事復帰する上でミルクを飲んでくれるというのはありがたいことのはずなのに、なぜか「母乳」にこだわり、自信喪失の日々でした…。

2人目育児のときは、授乳への考え方が大きく変化!

 そんな苦い思い出があったので、第2子では母乳にこだわらないと決意。でも、産院で完母を推奨されると、心が揺れました。しかし母乳の出がよくなく、娘の体重も減り…という状況に「このままでは息子のときと同だ!」と思い、結果、ミルクをたすことにしました。

助産師さんとも話し、授乳・離乳の支援ガイド(編集部注)が変わったこと、ミルクと母乳の栄養差、発達への影響差はないと科学的にもわかってきたことを知り、心配性としては一安心。そして何より心強かったのは、いろいろなママから「うちは完ミだけど子どもは元気だし、健康だよ」「上の子は完母、下の子は完ミだけど差はないよ」など実例をたくさん聞けていたこと。極めつきは、母に「私は産後1カ月以降、あなたを完ミで育てたのよ」と言われたことでした。

「母乳が絶対」から解放された今、娘はミルク多めの混合で育っています。今では私も「ミルクおいしいね~.、いっぱい飲んでね~.」と言えるように。いちばん大切なのは、赤ちゃんが健康に育つこと。それは母乳でも、ミルクでも差はない。だから辛い人は、ママの負担にならない授乳スタイルを選んでほしいなと思います。

どんなスタイルでも、親の愛情はしっかり子に伝わる。娘にミルクを飲ませながら、今は自信を持ってそう思えます!
(撮影/辻田美咲[miicha_photo]
 構成/ひよこクラブ編集部)


※編集部注 厚生労働省が授乳・離乳についての基本的な考え方を定めたものが「授乳・離乳の支援ガイド」。2019年に12年ぶりに改訂されました。

関連:「令和」最初のベストマザー賞。吉瀬美智子、梨花と並んで受賞した、元ギャルのカリスマ小脇美里のプロデュース力

■プロフィール
小脇美里さん
アパレルプレス&デザイナーを経て、ファッションエディターに。2015年に第1子を出産。産後は整理収納アドバイザーやさまざまな商品企画のプロデュースなど多岐にわたり活躍。2019年の経済部門ベストトマザー賞も受賞。

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