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包丁を持たせるのは1才代のうちに?人気のキッズ料理教室の考え方

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子どもと一緒に料理をしてみたいけれど、「包丁は危なくない?」「何歳くらいから持たせていいの?」と悩むママ・パパも多いのでは? そこで、1才代から通える親子の料理教室を主宰している料理研究家の中村美穂先生に、初めて子どもに包丁を持たせるタイミングや、一緒に包丁を使うときの注意点などを聞いてみました。

包丁は、1才代のうちに「ママと一緒」に持つのがいい

「料理は、いつから始めるといいというのはとくにありません。子どもが興味を持ったときにやるのがいちばんです! 包丁を使うタイミングも決まりはありませんが、私は早いほうがいいと思っています。というのも、2才代は後半になるとイヤイヤ期があって一緒にやらせてくれないことがあり、そうなると危ないので…。初めて持つのは1才代のうちに大人と一緒にやるのがいいと思います」と中村先生。初めて持たせるときのポイントなども詳しく聞いてみました。

初めて使う包丁は、手が切れないキッズ専用がおすすめ

最初から大人と同じ包丁を使うと危ないので、最初はキッズ用に作られている、手が切れない包丁を用意してあげるのがおすすめ(写真上)。キッズ包丁を持たせる前に、食事用のナイフを使ってみるのもいいと思います(写真下)。たとえば、バナナなどのやわらかいものは、食事用ナイフで簡単に切れるので、一緒にお皿の上で切ってみてもいいと思います。
包丁の使い方を覚えて、手を切る心配がなくなってきたら、キッズサイズの本格的な包丁に切り替えて。

初めて切るものは、すぐ食べられるものを

初めて包丁を使うときは、ぜひ、「自分で切ったものをすぐ食べる」という経験をさせてほしいんです。だから、切ったらすぐ食べられる、バナナやきゅうりなどがおすすめ。調理が必要なものだと、切ってから食べるまでに時間がかかり、自分が切ったものという実感がわきにくいですよね。それに、1才代は待つことも苦手。すぐ食べられる好きなものを切ってみて。

大人が手を添えるのを徹底して

最初はママが手を添えて、一緒に切るようにしましょう。だから、1才代がおすすめなんです。2才代後半、早い子は2才代前半からイヤイヤ期が始まり、「自分でやりたい」と手を添えさせてくれないことも。包丁の取り合いになってしまうと危ないので、「ママ・パパと一緒に」ができる1才代のうちに始めるのがおすすめなんです。
2才代で始めても大丈夫ですが、大人が一緒に手を添えるのを徹底しましょう。小学校・中学校になると、自分の世界が広がってきて一緒に料理をする機会が減るので、ぜひ幼児期のうちに挑戦してほしいです。

包丁を安全に使うための”お約束“を伝えて

料理教室では、包丁を安全に使うために、「まな板に包丁を置くときは、まな板の上のほう置き、自分のほうに刃をむけないように」「切るときは、指を切らないように猫の手で」「刃についた野菜をとるときは、下から上に“滑り台”のようにすべらせて」ということなどをていねいに説明をしています。小さいうちは大人が一緒にやることが大前提ですが、3才代になると少しずつ約束ができるようになるので、わかりやすい言葉でルールを伝えていきましょう。

「食育のいちばんの目的は、食に興味を持つこと。料理がうまくなるというよりは、健康のために自分の食べるものを選ぶ、“食生活を営む力”を身につけてほしいと思っています」と中村先生。小さいうちから料理や食べることに関心を持ってほしいという願いから、主宰する料理教室では、大人のクラスでも子連れ大歓迎なんだそう。「小さいお子さんがいると忙しいので、一緒に料理をする余裕もないかもしれません。でも、目で見たり、音を聞いたり、五感でたくさん感じることも食育につながるので、ぜひお子さんに料理をしているところを見せてあげてほしいです」とメッセージをいただきました。

(取材・文・写真/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部)

監修/中村美穂先生(料理研究家・管理栄養士)

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