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教育機関から注目が集まっている靴教育。スリッポンやサンダルはNG

ママやパパは、子ども靴を選ぶとき何を基準に選んでいますか? 靴は誤った選び方をすると、時には大きなけがにつながることも…。
全国の保育園、幼稚園、小学校などを巡り、子どもたちや先生、保護者たちに靴教育を行っている、靴教育の第一人者“靴教育・シューエデュケーション®シューエデュケーター®”吉村眞由美先生に、靴選びのキホンや家庭でできる靴教育について話を聞きました。

日本は靴教育がない国! だから正しい知識が根づいていないのです

“靴教育”ってご存じですか? 靴教育は、子どもの健やかな成長と安全な生活のために靴の選び方、履き方、脱ぎ方などを教える教育です。今、保育園、幼稚園をはじめ教育機関から注目が集まっています!

保育園、幼稚園などで評判の靴教育とは!?

――“靴教育”という言葉を、初めて聞くママやパパもいると思うのですが…。

吉村先生 そうですね。お店で靴を購入するときにサイズは合わせますが、靴の履き方、脱ぎ方、選び方、買い換え時の目安などを専門家に教えてもらう機会は、ほとんどないと思います。みなさん、なんとなく我流で靴を履いたり、脱いだりしているのではないでしょうか。
これは日本で、そうした教育の機会がなかったためです。家庭科の授業でも、衣類に関しては洗濯表示の見方を教えたりしますが、靴について学ぶ時間はなかったですよね。
しかし靴は、足の健康と直結します。自分に合った靴を選び、正しく履かないと大きなけがにつながることもあります。

子どもに合った靴を選ばないと、楽しく活動できないなど園生活にも支障が!

――子どもに合わない靴を履かせると、どんな心配がありますか?

吉村先生 大人も子どもも同じですが、自分に合わない靴だと歩いていて疲れやすいので、乳幼児の場合は、たとえば保育園や幼稚園の外遊びやお散歩の時間に集中できなくなります。途中で座り込むなど機嫌が悪くなる子もいるでしょう。また転んでけがもしやすいです。ほかには、合わない靴を履き続けると土踏まず(アーチ)が形成されず扁平(へんぺい)足になったり、子どもでも外反母趾(がいはんぼし)などのトラブルが起きたりする場合があります。

――子どもだと“自分で履けるように”と、手を使わないで履けることを重視して靴を選ぶママやパパもいます。また保育園や幼稚園に通っていると「履きやすい靴を履かせて来て!」と言われる園もあります。

吉村先生 この“履きやすい”の意味を“手間がかからずに履ける”と捉えると、間違えた靴選びにつながってしまうのです。私の娘が通っていた保育園も、スリッポンタイプのスニーカーしか認めない園でした。早く脱ぎ履きできる靴でないと、集団活動に支障が出るというのが理由です。しかしスリッポンタイプは、靴のなかで足が動いてしまうので不安定で、歩きにくいのです。また脱げやすいので、けがをするリスクも高まります。
そのためベルトで足の甲をしっかり止めて固定できる靴を選んであげてください。

子どもの1cmは、大人の2cmに相当。少し大きめを選ぶのはNG

――最近はネット通販で靴を購入する家庭も増えています。ネット通販で購入するときの注意点はありますか?

吉村先生 子どもの靴を選ぶときは、足のサイズを測って、フィット感などを直接、確認してほしいので、お店で購入するのがおすすめです。つま先部分が広くて締め付けられず、0歳代はつま先に最低でも0.6cm、1~3歳代は0.7cmぐらい余裕があるか確認してください。これ以上であれば+0.5cm以内にとどめてください。「すぐに大きくなるから!」と言って、これ以上余裕がある靴を選ぶと、足が不安定になって歩きにくいですし、脱げてけがの原因にもなるのでやめましょう。
買い換えの目安は、つま先の余裕が0.5cm以下になったとき。大きすぎる靴ではなく、こまめにサイズを上げることがよい足を育てる秘訣です。
実は子どもの1cmは、大人の2cm分に相当します。「1cmぐらい大きい靴でも、すぐにジャストサイズになるから大丈夫!」と安易に考えるママやパパもいるかも知れませんが、それは23cmの方が25cmの靴を履いて歩いているようなものですよ!

■家庭で足のサイズを測るときは、子ども用のフットゲージを使うと便利

――靴選びのとき、子どもの意見は取り入れてあげたほうがいいですか? お気に入りの靴だと「自分で率先して靴を履くようになる」「靴を大切にする」と言うママたちの声もありますが…。

吉村先生 靴文化が教育として根づいているドイツでは、靴は親が選ぶのが一般的です。
子どもはキャラクターやデザインだけで選びがちなので、ママやパパが「これはつま先が細すぎるから指が痛くなるよ」「これはベルトがついていないから、歩きにくいよ」など教えてあげながら、親子で一緒に選ぶのはいいでしょう。そうしたやりとりが、家庭での靴教育になります。

吉村先生によると、靴はブランドものがいいとは一概には言えませんが、値段の違いは、構造に差が出るそう。そのため靴を購入するときは、中敷きをはずして構造をチェックしてみて! また靴によっては、歩いているうちにベルトがはずれてしまう場合も。お店でフィッティングするときは、歩いた状態もチェックしてみましょう。(取材・文・写真/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)
※写真の靴や道具は吉村先生の私物です。

■お話/吉村眞由美先生
(早稲田大学 人間科学学術院招聘研究員)
元・金城学院大学教授。日本靴医学会小児の足と靴を考える委員会委員長などを務める。全国の保育園、幼稚園、小学校などで靴教育を行い、靴教育(シューエデュケーション®)の義務教育化・一般化に取り組む。「知っておきたいヨーロッパ流子どもの足と靴の知識」(ななみ書房)監訳をはじめ、新聞、雑誌などの執筆も多数。

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