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『夫の扶養を抜け出したい!』の作者に聞く、働きたいママがぶつかるリアルな壁【前編】

『夫の扶養から抜け出したい』(ゆむい/KADOKAWA)より

出産を機に専業主婦になり、いざ再就職しようとすると、就職口が見つからない。なんとか仕事を再開したものの、家事も仕事も中途半端に。夫に家事を手伝ってほしいと伝えると、「仕事は夫、家事は妻、育児は夫婦で」と明確な役割分担意識がある夫に、「僕と同等に稼いでみなよ!」と返され撃沈……。

そんな主人公ももこが奮闘する4コマ漫画『夫の扶養から抜け出したい』(KADOKAWA)の作者であるイラストレーターのゆむいさんに、ご自身の実際の就職活動の経験を伺いました。

結婚後、イラストの仕事を続けるも、つわりがひどくて専業主婦に

『夫の扶養から抜け出したい』(ゆむい/KADOKAWA)より

もともと『夫の扶養から抜け出したい』は、ゆむいさんの体験談をもとにした、セミフィクション。「編集者の方とお茶をしていた時に、夫の扶養から抜けるくらい仕事をくださいと、ポロっと言ったのが4コマ漫画を描き始めたきっかけでした」とゆむいさん。

「ママの求人」というサイトで連載を開始。連載中から、夫であるつとむのセリフが「グサッとくる」「態度にムカッときた」「ももこをもどかしく思う」などの共感を生み、話題に。
「ダンナから言われたことや就職活動中のことは、いつかネタにしようと思って書きためていたんです」というゆむいさん。だからこそ、夫つとむや、妻ももこ、友人のセリフなど1コマ1コマにリアリティーがあります。

ゆむいさんが美大を卒業したのは、リーマンショックで就職難の時代。同級生のほとんどは就職できず、ゆむいさんも、フルタイムのアルバイトでイラストレーターとして働くことに。ところが3カ月後、関連会社の不祥事がきっかけで、契約解除。
その後はフリーランスでイラストの仕事を続けていましたが、半年後、大学時代から付き合っていた9学年差の彼と結婚しました。
「仕事は続けるつもりでしたが、結婚後すぐに東日本大震災があり、その後、生活が落ち着いたところで妊娠。つわりで30分以上パソコンに向かうのがつらくて、イラストの仕事をすべてやめてしまいました」

卒乳時期に、短期バイトで再就職デビューを果たすも!?

『夫の扶養から抜け出したい』(ゆむい/KADOKAWA)より

ゆむいさんは、里帰り出産をし、子どもが生後1カ月の時に夫の転勤で茨城へ。
「もともと夫から、結婚後は専業主婦として家庭に入るのではなく、『就職をしてね』と言われていました。」とゆむいさん。
「子どもが1歳になるまでは、就職せずに育児に専念をする」と夫婦で決めていましたが、「働きゃなきゃ」という気持ちは、ずっと持っていたそうです。

そして上のお子さんが1歳になる少し前、恵方巻の短期バイトをすることに。

「夫は『父親が育児をするのは当たり前』という考えだったので、子どもが生まれてから育児分担は半々。土日に子どもを預けて働くのは、全く問題ありませんでした。
卒乳の直前だったので、胸がパンパンに張ってしまいましたが、久しぶりの仕事に充実感がありました」
ところが、仕事を終えハイテンションで帰宅し、久しぶりに働いたことへの充実感を話すと「たかが1回働いたぐらいで」と言われてしまったとか。

「月曜から金曜まで、朝から晩まで働いている夫から見れば、たった1日ぐらいで偉そうにするなという思いはわかるんですが、その時は、本当にムカつきました」とゆむいさん。

じつは、後になってゆむいさんは、「夫は悪気があって言っているのではなく、尻を叩いで頑張らせるというスパルタ式だった」とわかるのですが、まんまとそのスパルタ作戦にハマり、ゆむいさんの心に火がつき、本格的に就活を開始します。

正社員ではなくアルバイトやパートの仕事でさえ、電話口で不採用となる日々

『夫の扶養から抜け出したい』(ゆむい/KADOKAWA)より

単発の恵方巻バイトはすぐに決まりましたが、継続のパートやアルバイトとなると、そうそううまくはいきません
「最初は求人サイトで探していました。でも親は頼れないし、職場は家から近いほうがいいと思い、土地勘もないところなので、歩いて地道に探しました。
店頭の求人募集の張り紙を見て、パン屋さん、スーパーマーケット、片っ端から電話をしました」とゆむいさん。その数、20社はくだらなかったとか。

「保育園が決まっていないので、正社員は絶対無理。一時保育はパートでも契約できるので、アルバイトで昼間4~5時間、土日はたまに1日可能という条件で探したのですが、問い合わせの電話で断られ、面接まで進めるところはありませんでした」

保育園は基本的に働いていないと子どもを預けられませんが、働くためには子どもを保育園に預けていないと雇ってもらえないという、まさにニワトリが先か、たまごが先かというジレンマに。

「保育園の申し込みチケットは、育休中の人だけしか持っていないんだと思いました」とゆむいさん。子育て応援企業とうたっているところも、「お客様の子育ては応援するけど、求職希望者の子育ては応援してくれないんだ」と思ったとか。

ようやく採用が決まったのは、シングルマザーが経営する和菓子屋さん。40代~50代の子育て経験のある女性従業員も多く、「休んでも大丈夫、みんなでフォローするから」と言われながら、週3~4日働くことができたものの、2人目を妊娠。そして1年ほど働いたところで、長野へ転勤という壁がゆむいさんの前に、また立ちふさがります。後編に続きます。

(下関崇子/bizmom編集部)

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