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男の子ママの気持ちがラクになる、ほめ方のコツ

母と息子ギブ 5 つの成功の自転車に乗る
doble-d/gettyimages

「男の子の育児って大変!」と頭を抱えているママの皆さん、男の子をほめていますか? 女の子もですが、実は男の子の育児は、ほめることでグンとラクになるかもしれないのです。しかも、それが男の子の成長にもつながる。つまりいいことばかりなのですが、「ほめる」にもうまくやるコツや注意しておきたいポイントがあります。男の子の父親であり保育士のキャリアも持つ大阪教育大学教育学部准教授(家政教育講座)の小﨑恭弘先生に、男の子の「ほめ方」のコツとポイントを伝授してもらいました。

普段の内発的動機づけ、ココいちばん!の外発的動機づけ

子どものやる気を引き出すための方法として、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」があります。内発的動機づけというのは、子どもの内面から生じるやる気を引き出すこと。「ほめられてやる気が出た」というのは、まさに内発的動機づけといえます。一方、外発的動機づけは、大人が外から直接的に影響することでやる気を引き出すことです。たとえば、「お菓子を買い与えてやる気を引き出す」といったことなどです。

日本はほめる文化ではないので、ママ自身もほめられた経験が少なく、いざ自分が子どもをほめようとしても、うまくほめられないことが多いようです。しかし子どもの成長には、自発的行動につながる内発的動機づけがつながりやすいといわれます。ほめられることで内発的動機づけがうまくいくと、子どもは自分から物事に取り組むようになるので、結果的に育児もラクになります。

しかしママは、即効性が高い外発的動機づけを選択しがちです。親子関係が築かれる2歳・3歳ごろは、親が子どもを育てるクセがついてくるい時期でもあり、今やっていることがこのあともずっと続きます。エスカレートすると、子どもは「何もくれないならやらない」「もっといっぱいおもちゃが欲しい」と言いかねません。決して外発的動機づけがよくないというわけではなく、外発的動機づけは「ココいちばん」というときに取っておき、日常においてはうまくほめながら内発的動機づけでやる気を引き出せるようにしておきましょう。

ほめ方のコツ1「ママのうれしい気持ちを伝える」

たとえば、子どもが自分でお着替えしたとします。このときに、「よくできたね」だけだと、表面的なやり取りで終わってしまいます。子どものやる気を引き出すには、ママのうれしい気持ちを言葉にのせましょう。
「よくできたね。〇〇くんが自分でお着替えできるようになってママもうれしいな」
「今度パパにも見せよっか」
このように「ほめる」を通じて、ママのポジティブなメッセージを伝えてみてください。

ほめ方のコツ2「結果よりプロセスをほめる」

もう少し先の話になりますが、子どもがテストで100点を取ってきたとします。このとき、
「100点取ったの!? すごい! また頑張ろうね」
といったように結果をほめられるのは、プレッシャーを感じやすい子どもには実はつらいことです。「また100点を取らないといけないのか…」と、モチベーションも下げてしまうかもしれません。結果より、そのプロセスをほめるようにしましょう。
「よかったね! よく頑張ってたもんね」
プロセスをほめられると、子どもは無限に頑張れます。

ほめ方のコツ3「プライドをくすぐる」

男の子の中にはには、万能感がありプライドが高い傾向がある子が多いともいわれます。「僕は一番だ!」「何でもできる!」。中には「空も飛べるぞ」と思っている子もいるかもしれません。そんな男の子が何かをした後に、「すごいなぁ」「さすがだなぁ」と、プライドをくすぐるような言葉をかけてみてください。すると子どもは自分自身が認められているという気持ちになって、さらに自信を深めます。逆に、「男のくせにできないの?」「それじゃ負けているよ」といった言葉は、プライドを傷つけてしまいます。できないのであれば、「それはちょっと苦手なんだね」と表現をやわらげる。負けてしまったなら、他人との競争に執着させるのではなく、「前よりよくなってるよ」と自分との勝負に関心を持っていくようにしましょう。

ほめ方のコツ4「小さいこだわりをほめる」

子どもが図鑑を見ながらカブトムシを描いたとします。そのとき、どの部分をほめたらいいといますか?

A. 絵の大きさ
B. ツノのかっこよさ
C. 足のツメのこまかい描写

ママの多くは、パッと見て目立つAやBと思うかもしれません。しかし子どもがほめてほしいのは、実はCであることが多いのです(もちろん個人差はありますが)。男の子はディテールへのこだわりが強い傾向があるので、「足のツメ、すごいこまかく描けているね」とほめられると、「ママ、よくわかってるな」とほめられた実感を得やすいでしょう。ほめるポイントがずれてしまうと、「あー、ママ全然わかってないや」となってしまいます。「息子が何をほめてほしいのか」を考えてみてください。

ほめ方のコツ5「こだわりを聞いてみる」

子どもが何をほめてほしいのかは、最初はわかりづらいですよね。それはもう、一緒に過ごす中にはで見つけていくしかありません。もし、いくら注意深く見ていても、何をほめられたいのかわからないというのであれば、本人に「どのあたりを頑張ったの?」と聞いてみましょう。子どものおもしろさやセンスについていくこと、それをわかってあげることが、親子のコミュニケーションになります。

ほめ方のコツ6「存在を認める」

1分間で思いつく限りのほめる言葉を書いてみてください。どのくらい思いつきますか?

実際に、ママたちに同じワークをやってもらうと、「すごいね」「えらいね」「かわいいね」までは出てくるのですが、その後がなかなか出てきません。原因の一つに、「ほめるということにママが身構えすぎている」ということが挙げられます。

「何をほめたらいいのか」ということにとらわれすぎてしまうと、なかなか言葉が出てこないし、どんな言葉をかけても表面的になってしまいます。「ほめるって言われても難しいな」と思ったら、「認める」ということを意識してみましょう。子どもが赤ちゃんのときのことを思い出してみてください。「いいうんちが出たねー」「いっぱい寝たねー」と、特別なことでなくても、その子の行動すべてをほめていましたよね。認めるというのはそういうこと。いいことばかりをほめるのではなく、その子の存在を認めるようにしていると、自然にほめる言葉も出てくるようになるでしょう。

小﨑先生に「何をしたときにほめてあげたらいいでしょう?」といった質問も用意していましたが、「それ自体がいいことだけほめようと取捨選択している。いいことだけでなく、存在を認める中にはでほめてほしいですね」とのご指摘。言われてみると、たしかにそのとおり。存在を今よりもっと認めていけば、悪いことをしていない限り「すごいなぁ」という言葉が自然に出てきそうな気がします。最初は「子どもは何をほめてほしいのか」となるべく意識しておきながら、いずれは無意識でもほめている状態をめざしたいものです。
(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

■監修/小﨑恭弘先生
大阪教育大学教育学部教員養成課程准教授(家政教育講座)。西宮市初の男性保育士として活躍したのち、大学の准教授やNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の顧問として活動中。3男の父。

■参考文献/『あー、また言っちゃったがなくなる 男の子ママの言葉かけ便利帳』(総合法令出版、小﨑恭弘著)

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