格安スマホ、安いと思ったら大誤算! 高額請求されないための大事なポイント
スマホ代を安くするために格安スマホを契約したのに、想定外の高額請求がきた……最近、そんな格安スマホを巡るトラブルが増えています。実はこれ、ちょっとしたポイントを抑えれば避けることができるのです。docomo au softbankとの違い、変わらない点とあわせて、高額請求されないために気をつけたいポイントを格安スマホ初心者向けにスマホ全般に詳しい女子部JAPAN(・v・)が全4回でご紹介します。
気を付けさえすればOK!安くて便利な格安スマホ
格安スマホとキャリアのスマホ、どう違う?
家計を見直したいとき、真っ先に見直し候補にあがるスマホ料金。プランを変えるだけでも固定費を下げることはできますが、「思い切ってもっと料金を下げたい」というときは格安スマホの出番です。
格安スマホ/格安SIMは、MVNOと呼ばれる大手キャリアの回線を借りて通信サービスを行う業者によって提供されている通信サービス。スマホ端末が安いのではなく、通信サービスの料金が大手キャリア(docomo/au/SoftBank)に比べて安い料金で使えるというものです。
そのため、スマホ端末の機能は、機種によりけり。その点は、大手キャリアでスマホを選ぶときと変わりません。
安くなるのは、通信プランや通話プランの料金。家計にとっては、固定費を下げられるという点が最大のメリットなのです!
試しに基本料金だけで見比べてみましょう。
(例)
○大手キャリア
docomo 新規契約/データ通信:ギガホライト3GB/通話オプションなし
4,378円/月
○格安スマホ
mineo 新規契約/データ通信3GB/音声通話+データ通信Sプラン
1,950円
このように、格安スマホのmineoでは基本料金が半額以下に設定されているのです。
もちろん安い半面、デメリットもあります。それはdocomoショップなどのようなリアルなショップが少ないこと。格安スマホでは、「ちょっと近所のショップへ行って店員さんに相談」といったことはあまり期待できません。
逆にネットと通話で完結できるので、お店に行かなくて済むというのは育児に忙しいママ・パパにとってはメリットかも!
ただ、最近は格安スマホでの高額請求も問題に上がっています。これは、ちょっとしたことを見逃しているのが原因! お得に使い続けるために、気をつけたい4つのポイントを見てみましょう。
【ポイント1】乗換前にはSIMロック解除を。オンラインだと無料に!
通信会社は変えたいけど、スマホの機種を買い換える出費は抑えたい。そんなときは、スマホはそのままで格安スマホ会社のSIMカードに入れ替えればOK。SIMカードとは、電話番号などが記録されている、利用者を識別するためのカードです。
でも大手キャリアで買ったスマホには、他社のSIMカードが使えないように「SIMロック」がかかっています。
SIMロック解除はオンラインサイトで手続きをすると無料ですが、ショップで解約すると各社とも3,000円ほどかかります。
早く&安く済ませたいときは、オンラインでの手続きがおすすめです。
以下は各社の該当ページです
docomo
SIMロック解除の手続き
au
SIMロック解除のお手続き
SoftBank
ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除
もし今使っているスマホが大手キャリアでもSIMフリー端末の場合は、機種そのままで使い続けることができます。
【ポイント2】乗換時には、使いたい端末が対応しているかチェック!
SIMロック解除と合わせて確認したいのが、今使っているスマホの機種が格安スマホ会社のSIMに対応しているかどうかという点。使いたいスマホが非対応では、せっかく契約してもすぐには使い出せません。各社のサイトで対応機種が公開されているので、事前に確認しておきましょう。
また古いスマホの機種では、SIMロックを解除できないものがあったり、SIMサイズが大きくて入らないものも。そういった場合は、新しいスマホの機種に買い換える必要がでてきます。各社からスマホとSIMがセットになったお得なプランもあるので、チェックしてみてください。
【ポイント3】契約時には追加を必要としないデータ通信プランで申し込みを!
動画を観すぎたりSNSをやりすぎて、データ制限がかかりデータ通信を追加しては、せっかく格安スマホ会社で格安SIMを入れて節約した意味がありません。大手キャリアよりも割高だったり同等だったりする「おかわり」代は、高額請求になる原因にも。
データ通信の「おかわり」代をみてみましょう。
<データ通信追加料例>
○mineo
パケットチャージ
100MB 165円(税込)
○楽天モバイル
データチャージ
1GB 1,078円(税込)
○UQ mobile
ぴったり(おしゃべり)プランSの場合
1GB 1,000円
○IIJmio
オンラインでチャージできる
追加クーポン
100MB 220円(税込)
○OCNモバイル
OCN モバイル ONEアプリ経由
1.0GB 550円(税込)
会社によっては月の途中でデータ通信プランを変更ができるところもあります。とはいえ、塵も積もれば山となる。使うデータ量を最初にしっかり見定めたり、Wi-Fiを上手に使って、データもお金も節約しましょう。
【ポイント4】使用時には専用の電話アプリやプランを忘れずに利用して
格安のはずが高額請求された場合、考えられる原因のひとつが通話料です。
かけ放題プランがついていなかったり、格安スマホ会社がおすすめしているお得な通話アプリを使っていない可能性があります。
多くの会社が通話料がお得になるアプリやプランを用意してます。使い始める前に確認するとよいでしょう。
<主な格安スマホ会社のお得な通話プラン例>
○mineo
mineoでんわサービス
アプリの利用で30秒20円→10円に
○楽天モバイル
楽天でんわ by 楽天モバイル
アプリの利用で30秒20円→10円に
○UQ mobile
おしゃべりプラン(基本プラン内)
国内通話が1回5分以内なら何度かけても無料。それ以降は30秒20円
○IIJmio
みおふぉんダイアル
アプリの利用で30秒20円→10円に
○OCNモバイル
OCNでんわ
アプリの利用で30秒20円→10円に
また会社によっては月額数百円で、毎回10分までの通話無料といったプランを用意している会社も。いつも、5分10分しか話さないという人は、そういった月額プランも併用すると、よりお得に使えますよ。
通話プランを上手に使って、よりスマホ代を圧縮させましょう。
お得な分だけ、大手キャリアのスマホとは仕組みが違いますが、ポイントをおさえれば、スマホ代の圧縮に! 家計にとってプラスになります。
最初にちょっと手間はかかりますが、長い目でみたらプラスになること間違いなしですよ。(文/女子部JAPAN(・v・))
女子部JAPAN(・v・)
2010年に「iPhone女子部」として発足して以来、スマホの操作や格安SIMををはじめ、女子が気になるモノ・コトを体験・解決しているコミュニティ・メディア。雑誌でのスマホ特集の監修や著書もあり。スマホ講座の講師やカリキュラム作成も手がけている。
公式サイト 女子部JAPAN