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外出自粛中 保育士直伝!お昼寝を成功させるための5つのコツ

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かわいい健康的な小さなアジア幼児赤ちゃん男の子の子供睡眠/クマのぬいぐるみを抱きしめながらベッドで毛布の下で昼寝をして
yaoinlove/gettyimages

新型コロナウイルスの影響を受けて、在宅ワークをしながら子どもを見ている家庭も増えていると思います。起きている時間は仕事をするのもままならず「お昼寝をしてくれたらその時間に…」と思っている親も多いはず。保育園の実践を参考に、お昼寝リズムを作ってみましょう!

相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳、2歳の男子育児に奮闘中。

毎日のお昼寝リズムを作って、子どもも親もリフレッシュ!

家にいる時間が多い未就園児や、休日の保育園児がいるお家でよく耳にするのが、「なかなかお昼寝してくれなくって」「お休みの日は寝ないんだよね。寝てほしいんだけど」という声。寝かしつけのために時間をとっているの、寝てくれないのは、親にとってもストレスですよね。この記事では、保育士が園で実践しているものをベースに、お昼寝について考えてみます。

そもそも、お昼寝って必要?

子どもの睡眠は、時間・質ともに、年齢によって大きく変化していきます。また、生活の変化(入園、入学など)にも大きく影響を受けます。
保育園では年長までお昼寝のある園が多く、それを受けて「お昼寝は必要なもの」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
1日に必要な合計睡眠時間は、1〜3歳で11~13時間、3歳〜6歳で10~11時間が目安ですが、子どもでも、いわゆる「ショートスリーパー(睡眠時間が短い人)」は存在します。
お昼寝をすると夜十分に眠れない、あるいは、お昼寝をしなくても午前・午後ともに元気に遊べるようであれば、お昼寝を含めた生活リズムを見直すタイミングかも!子どもの様子を見ながら調整していきましょう。

お昼寝のメリットって?大人も子どもも元気に切り替えられる!

特に子どもが小さい時は、起きている間は四六時中気が抜けない時間が続きます。そんななかで、コーヒーを飲む・本を読む・ちょっとした作業をする・自分自身も一緒に休息をとる…など、親にとってはお昼寝のほんの一時はホッとできる自分時間です。
もちろん、お昼寝を必要とする年齢の子どもにとっては、身体的・精神的な発育に必要な睡眠を確保するための大切な時間。1日を通して活動的に過ごし、遊びや学びを充実させるためにも重要になってきます。
子どもと一緒の毎日を乗り切るために、親子双方にとってリフレッシュの時間「お昼寝」を成功させたいですね!

お昼寝を成功させるコツ①早寝早起き、朝ごはん!

1日の合計睡眠時間は年齢や子どもの性質によって差異がありますが、大人を含めてすべての年齢に言えるのは、早寝早起きをして朝ごはんを食べることで1日を充実して過ごせるということ。午前中の活動時間が増えるので、お昼寝もしやすくなります。

なかなか朝早く起きてこない…という場合には、起きてすぐに光を浴びると体が覚醒して、活動のスイッチが入ります。

お昼寝を成功させるコツ②午前中の過ごし方がカギ!遊びを充実させよう

早起きができたら、在宅ワーク中の短い休憩時間でもお昼寝までの時間をどれだけ思いきり遊べるかがスムーズなお昼寝のポイント。

一番のおすすめは外で日光を浴びながら遊ぶこと。お散歩をしたり、水遊びをしたり、運動遊びをしたりと、体を動かす遊びをたっぷりとしてみてください。

コロナ禍で外出が難しい場合も、家の中での家の中で遊ぶ場合も、運動遊びがおすすめです。音楽をかけてダンスやリズム体操をしたり、新聞紙遊び・風船遊び・ジャンプ大会・階段の昇り降りをしたりなど、最大限体を使う遊びをしてみましょう。

集中できる創造的な遊びを組み合わせるのも効果的!積み木・おままごと・お絵描き・ブロック…室内でも長時間集中して遊ぶことでたくさん頭を使い、それがお昼寝につながります。

(C)相原 里紗

お昼寝を成功させるコツ③お昼寝前のルーティンで「眠りスイッチ」を入れていく

午前中たくさん遊んだら、いざお昼寝本番です。ここで大切なのは“毎日のルーティン”を作ること。

例えば我が家の場合は、下記を毎日のお昼寝で実践しています。

昼食のごちそうさまをする
→トイレに行く
→寝室に移動する
→カーテンを閉める
→読書灯をつける
→絵本を2冊読む
→読書灯の光を1段階落とす
→眠る(お話しない・目を瞑る)

ルーティンが決まったら基本的にはイレギュラーはせずに、毎日同じルーティンでお昼寝をします。そうすることで、子どもが「こうなったら寝るんだな」と自分で眠りスイッチを入れてくれるようになります。

保育園でもお昼寝前の行動は毎日同じ。だから、0歳や1歳の小さな子たちでも、生活リズムができて、決まった時間に眠ります。

定着するまでには少し時間がかかりますが、毎日根気良く続けてみてくださいね。

お昼寝を成功させるコツ④お昼寝環境を見直して眠る雰囲気を整える

お昼寝の環境づくりも大切です。

特に、光の調整は重要なポイント。人間の体は光を感じると覚醒してしまうので、お昼寝の室内は光を落としましょう。「暗いのは嫌だ!」という子の場合には、豆電球や読書灯を。白色灯ではなく暖色系の明かりをおすすめします。

周囲におもちゃやテレビなどのコンテンツがあると眠るモードに入りにくい場合もあります。眠る部屋はシンプルに、もち込むものも最小限にして、安心できる環境を整えましょう。

また、窒息などの危険がないよう、顔の周りに毛布や布団がかからないように、寝入った後は寝具を整えましょう。乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策から、1歳になるまでは寝かせる時はあおむけが推奨されています。そして、定期的に子どもの様子を見るのを忘れずに!

お昼寝を成功させるコツ⑤子どもの成長に合わせて、お昼寝時間の過ごし方を変化させていこう

子どもの睡眠は、成長にしたがって刻々と変化していきます。○歳だからお昼寝が必要、△歳になったからもういいよね、という年齢の区切りよりも、子ども一人ひとりの様子を見ながら過ごし方を変えていきましょう。目安は、早寝早起きがしっかりできて、日中眠い様子がないこと。1日の中で睡眠時間が確保されていることも大切です。一般的には、5歳頃からはお昼寝がなくなってきます。お昼寝習慣を終えた子でも、少し午前中疲れてるかな?と思ったら、眠るまではしなくても横になるよう誘ってみてもいいかもしれません。数十分体を休ませるだけで午後思い切り遊ぶことができます。

兄弟がいると、上の子だけがお昼寝が必要ない、ということもあると思います。その場合には、上の子には自分で絵本を読んでみる、細かい工作をするなど、下の子がいるとやりにくい「静」の遊びを提案してみましょう。その時間は親と子がそれぞれの時間をもてるようにあらかじめ提案しておけば、親も少しは時間を確保できますね!

子どもの育ちにも良い影響!生活リズムを整えよう

お昼寝を含めて生活リズムを整えることは身体的・精神的な安定につながります。遊びや学びの充実につながる土台の部分です。お休みが続くと乱れがちですが、リズムをしっかり作って意欲的な毎日を送れるようにしたいですね!

新型コロナウイルスの影響で休園・在宅ワークが続き、生活スタイルが定まらないお家も多いと思います。まずは睡眠のリズムを整えて、親子ともにストレスなく1日を過ごす土台を作っていきたいですね。


参考:愛媛大学医学部付属病院 睡眠医療センター「未就学児の睡眠指針」


参考:厚生労働省「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」』

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