「たまひよ1円募金」 あなたの買った1冊を被災した子どもたちの支援のために
「たまごクラブ」「ひよこクラブ」を購入すると1円募金できる「たまひよ1円募金」。「たまひよ1円募金」は、未来ある子どもたちのために役立てる活動につながっています。
2019年度の支援先とその団体の活動についてご報告します。
ベネッセこども基金とは…
「未来ある子どもたちが安心して自らの可能性を広げられる社会」の実現を目的として、2014年10月31日にベネッセグループによって設立されました。
5つの活動テーマの中で、さまざまな子どもの支援に取り組んでいます。
ベネッセこども基金では、有識者で構成された「助成選考委員会」で審査の上、財団の理事会を経て、助成を行っています。
2019年度は「被災した子どもの学びや育ちの支援」のテーマの中で、右の災害において緊急助成を立ち上げ、12団体に総額506万5898円の助成を行いました。
たまひよ1円募金とは…
「たまごクラブ」「ひよこクラブ」が、公益財団法人ベネッセこども基金を通じて行っている募金活動です。創刊20周年より、赤ちゃんの未来のためにスタートしました。
読者の皆さまに1冊ご購入いただくたびに「1円」を被災地や重い病気を抱える子どもを支援する団体に寄付しています。
※2019年度の「たまひよ1円基金」は、ベネッセこども基金の報告額の中に含まれます。
2019年度寄付先団体のご紹介
緊急助成「令和元年台風19号」で被災した子どもの学びや育ちの支援活動助成団体
●NPO法人 東松山子育てねっと
●子どもの心と身体の成長支援ネットワーク
●すかがわ子育てネットワークTUNAGU
●NPO法人 ながのこどもの城いきいきプロジェクト
●一般社団法人 笑顔の花
など全12団体のうち一部抜粋
寄付先の中から「特定非営利活動法人 東松山子育てねっと(埼玉県)」をリポートします!
「2002年の発足以来、親子サロンの開催から小学生の放課後の居場所づくりまで、幅広い子育て支援活動を行ってきました。
ここ埼玉県東松山市は災害の少ない地域だったのですが、台風19号上陸では複数の堤防が決壊。床上浸水などの被害が広がりました。
子育て中の親たちが、預け先もないなか、泥かきや片づけに疲弊している状況を目の当たりにし、急きょボランティアで託児室を開設。
地域の団体(※)の協力を得ながら、公的な保育施設が休園となる土日を中心に運営を続けました。託児を通して子どもたちも少しずつ笑顔を取り戻してくれたように思います。
この経験を生かし、今後も困ったときの子育てに寄り添うような活動をしていきたいと考えています。」
台風で被災した家庭へ託児ボランティアを実施
※ボランティアは、更生保護女性会、母子愛育会、松山婦人会、東松山日赤奉仕団のみなさん
台風19号で床上・床下浸水が発生
新興住宅地も被災。乳幼児を抱えた核家族が多く住んでいました。
その後、新年会も開催!
子育て家庭が孤立しない関係づくりの継続が大切だと考え、新年会などイベントを企画。
Q. 災害時の預かり保育はなぜ必要?
A. 親たちが安心して片づけ作業をするため
被災した家の片づけは重労働で、子どもの面倒を見ながらの作業には限界が。また、生活再建には長い時間がかかり、子どもにがまんを強いることも出てきます。
のびのびと過ごせる託児室の存在は、子どもだけでなく、親の心のケアにもつながると感じました。
Q. 託児のほかに行った支援は?
A. 子育てに必要な支援物資を調達
地域の支援団体と連携し、衣類や学用品など子ども向けの支援物資を調達しました。
また、女性ものの下着や生理用品といった、ママたちがリクエストしにくい物資も集めました。
■取材・文/中澤夕美恵