特別定額給付金、何にどう使う?子どもの分の使い道はどうする?
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う外出自粛要請、休業要請によって収入源になった人も。さらには学校への休校要請もあり、家族が家にいる時間が長くなって生活費は上がる一方……。そこで住民基本台帳に記録されているすべての人に10万円の「特別定額給付金」の給付が決まりました。すでに振り込まれたという人もいますよね。
さて、この「特別定額給付金」、どのような形で使うかはその家庭次第。家族全員分をまとめて使うのか、家族ひとりひとりが自分で用途を決めるのかもそれぞれ。『ウィメンズパーク』のママたちの家庭はどんなふうに使おうと考えているのでしょうか?
家族分まとめて大きな買い物を
家族ひとりずつで使うのではなく、家族全員分まとめて使うことに決めたママも。家族の人数によってはなかなかの額に!
打撃を受けた地域のために使いたい
「わが家は夫と私、保育園児ふたりの4人家族です。登園自粛期間も給与補償があり、収入は減らずに済みました。状況が落ち着いたら国内旅行に行く予定です。新型コロナの影響で大変な思いをされた地域にお金を使いたいと思います!」
懸念事項だった冷蔵庫購入に
「夫婦と息子の3人分で30万円。去年の夏に冷蔵庫の製氷機の具合が悪くなり、もう今年の夏は厳しいと思っていたので、美味しい氷が作れる新しい冷蔵庫を買うつもりです」
在宅が増えて必要になったエアコンを購入
「子どもの分は子ども名義の口座に貯金しましたが、私と夫はそれぞれ3万円自分の財布に入れて、残りは先日2台買ったエアコン代の一部に。1台はリビングダイニングの買い換え。もう1台は夫がリモートワークになり、今まで使っていなかった部屋を仕事部屋にしたのでその部屋につけました。ですが、これからエアコンを稼働させる時間が増えて光熱費も上がってしまいますね…。地味にお金がかかります」
「必要なところに…」と考えると手元に残りません!
どん!と大きなものを買うのではなく、日々の出費に充当するという家庭も。さらには「もしも」のことを考えて「貯金」する家庭もあるようです。
休校に伴って増えた出費を補填
「子どもが3人いるので、世帯としては50万円給付されますが、休校が決まってから出費が激増しているのでその補填、そして自家用車の重量税、固定資産税の支払いで消えてしまいそう……。余った分は家族でちょっといいお肉を買って、夫と子どもには少しお小遣いが渡せたら」
地域の飲食店応援のためテイクアウトを
「まだ振込されていないですが、給付分はすでに使い切ってます! 毎日1食は地域の経済を回そうと近所の飲食店でテイクアウトしていたので、外出自粛になってから外食品は20万円超え。またSNSで“コロナの影響で在庫多数です”というのを見ると、ついお取り寄せもしてしまいます。だけど、誰かの役に立てばと思っています」
状況が落ち着くまでは「生活費」として貯金
「もしこれから自分が新型コロナウイルスにかかってしまい、入院、自宅待機になれば収入が途絶えてしまいます。それを考えると貯金です! わが家はシングル家庭なので私の収入が途絶えたらどうにもなりません。なので、とりあえずは貯金で。もし来年無事に終息したら、子どもの高校入学資金にあてます」
子ども分の給付金、使い方を決めるのは誰?
ところで、子どもも年齢問わず同じ額の給付金がもらえますが、これは「子どもの分」として子どもの好きな用途に使わせる家庭が多いのでしょうか? それとも「子どもの分」も親から出費が増えているので、親が使いみちを決めてもいいもの?
子ども分も養育者が受け取るものとしている
「うちでは給付金は子どもたちを扶養している養育者である保護者に支払われるのだと子どもたちに説明しています。休校中にゲームソフトも買ってあげたし、オンライン授業に絡んで細かい出費もあったので、それにあてる形でしょうか」
子ども本人にもらう気がない場合も
「子ども自身にもらえると思っていたか聞いてみると、“10万円なんて中学生に気軽に渡す金額じゃないでしょ。少しは何か買ってもらえるかもと思ってるけど”と現実的な反応でした(笑)。子どもの分も含めて少し食費に回し、あとは家電の買い替えに備えて貯金しようと思います」
1人1万円のお小遣いで話がまとまりました
「子ども1人あたり1万渡すことになりました。というのも高校生の息子が学校の友達と給付金がもらえるかという話で盛り上がったそうで、子どもの分も生活費の一部にすると伝えるとブーイングが……。結果、経済を回すために消費をするという約束で1万円をお小遣いとしてあげることに」
減ってしまった収入を補償する意味が大きい給付金ですが、臨時収入はちょっと気持ちが上がります。自分の家庭にとって最も優先度の高いものに充当しながらも、余裕のある人は誰かを助けるような使い方ができ、結果的に経済が回る一助になればうれしいですね!
(文・古川はる香)
※文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。