瀬戸大也の妻・馬淵優佳 延期のショックを夫婦でのり越え、年子育児に奮闘
飛込競技の選手として活躍していた馬淵優佳さんは、水泳選手・瀬戸大也さんとの結婚で現役を引退。現在はアスリートである夫を支えながら、2人の女の子の育児に奮闘する毎日です。
そんななか、ご自身もテレビやラジオに出演するなど、活躍の場を広げています。
ご自身の今後のことや、夫・大也さんとの関係について聞きました。
夫のひと言がきっかけで、自分も挑戦してみたいと思うように
——— 最近はバラエティー番組にも出演するなど、多方面でご活躍されていますね。優佳さんの今後の目標は?
馬淵由香さん(以下敬称略) 結婚するまでの20年近くは飛込競技に集中して、たくさんの人に支えてもらいました。今は結婚して、2人の子どもを出産し、25才で本当にたくさんの経験をさせてもらったので、これまでの経験を生かして、何か発信することができたら…と思ったのがきっかけです。
あと1人目の産後、育児が大変すぎて自分のケアを怠っていた時期があって、そのとき夫に「女を忘れたらいけないよ」と言われたんです。本来なら、子育て中に夫から言われたムッとくる言葉だと思うんですが、夫は思ったことをなんでも素直にいう性格なのと、私自身も自覚があって図星だったので、ショックを受けると同時に反省しました。
そして、夫のそのひと言で、「子育てが大変でも、もっと自分のことも大事にしよう」「子どもがいても、自分の人生をきちんと考えよう」という気持ちになって、いろいろ挑戦してみたいという目標ができたんです。
———飛込競技にかかわる仕事は考えていないですか?
馬淵 飛込のコーチ資格を持っていて、教えるのもすごく好きなんです。いつかコーチになって、オリンピックに出場するような選手を育ててみたいという気持ちもあるんですが、今はまだそのタイミングではないと思っています。今は家庭を優先しながら、自分ができることに挑戦したり、子育てのことを発信していけたら…という気持ちが強いです。
家ではリラックスしてほしいから、競技のことはあえて話しません
———子育てしながらアスリートである夫を支えるのも大変だと思うのですが、気をつけていることはありますか?
馬淵 食事はすごく気を使っています。結婚してすぐに、アスリートフードマイスターの資格を取りました。離乳食のときは少し大変でしたが、今は上の子は大人と同じものを食べられるようになったので、夫に作っている体にいいものを食べさせられて一石二鳥だなと思っています。栄養バランスにこだわりながら、夫の好きなものを中心にメニューを組むようにしているのですが、日々外で闘っている夫に、家に帰ってきたらほっと一息ついてもらえたら…という思いがあります。
———オリンピックが延期になってしまいましたが、夫婦でどのように受け止めましたか?
馬淵 オリンピックの延期が決まったとき、ちょうど私は臨月でした。夫はオリンピックにむけてすごくいい状態に仕上がっていたので、言葉では表せないくらいショックを受けていました。近くでずっと見ていた私も、簡単に「頑張ろう」なんて言えないし、かける言葉が見つかりませんでした。だから、家ではオリンピックや練習のことは話題にせず、子どものことや、これから迎える出産のことを話すようにしていました。今でも家ではオリンピックの話はしません。夫は先が見えない不安を持ちながら日々トレーニングをしている状態だと思うので、家にいるときは心も体も休めてほしいなぁと思いながら、いつも通り過ごしています。これは夫には話していませんが、来年、上の子は3才になっているので、パパがオリンピックで活躍する姿が心に残ってくれたらいいなぁとひそかに思っています。
優佳さん、そして大也さん、今後のお二人の活躍に期待したいですね。優佳さんはInstagram(@mabu0205)でも日々の育児の様子を公開しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
取材・文/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部
馬淵優佳さん(まぶちゆか)
Profile
1995年生まれ。日本の飛込界の第一人者である実父の馬淵崇英氏(元日本代表ヘッドコーチ)の影響を受けて、3才から水泳と飛込を始める。2011年には世界選手権に出場、立命館大学に進学し2015・16年の全日本学生選手権2連覇を達成。2017年に競泳の瀬戸大也選手と結婚し、サポートに徹するために惜しまれつつも現役を引退。2018年に第1子、2020年に第2子を出産。