ママ友から宗教に誘われた! 専門家に聞く 興味がない場合の断り方のポイント5
子どもが通う園や習い事などで、顔見知りとなったママ友から「宗教に誘われた」という経験はありませんか?
突然の出来事にびっくりし、どう対応したら良いか悩むママも少なくないようです。ママ友から宗教に誘われたときの対応法について、子育てアドバイザーの長島ともこさんに紹介してもらいました。
ママ友から突然宗教に誘われるとビックリするけれど・・・
子どもの話や園関連の話題など、普段は育児のよもやま話で盛り上がっているママ友から、突然宗教に誘われた経験はありませんか?
よくあるシチュエーションを、以下あげてみます。
「カフェでお茶でも飲まない?」と声をかけられたので応じ、子どもや園の話をしていたら、「ところで、〇〇って知ってる?」と、いきなり宗教の話をされ勧誘された。
「すごくためになる子育てセミナーがあるの。無料で受講できるから、いっしょに参加してみない?」と誘われ気軽に参加したら、宗教の勧誘が目的のセミナーだった…など。
「気さくで話しやすいな」「うちの子にやさしく話しかけてくれて、いい人だな」と思っていたママ友ならなおさらのこと、突然このような対応をされると正直驚いてしまい、そのママ友に対してネガティブな感情を抱いてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
日本には、法律上「信教の自由」があります。どのような宗教でも信仰するのは自由であり、布教など、宗教活動の自由も与えられています。
特定の宗教を信仰し、人を勧誘するママ友は、「自分が良いと思っているものを、周りの人にも知ってもらいたい」という気持ちから声をかけてくるケースが多いもの。
「相手に良かれ」と思って勧誘するケースが多いことを、まずは心得ておきましょう。
興味がない場合は明るくきっぱりと断る。断るときの心構え5つ
ママ友から宗教に誘われたけれど興味がない場合は、明るく且つきっぱりと断りましょう。返答には時間をおかず、なるべく早めにすることも大切です。以下、断るときの心構えを5つ紹介します。
●興味がないならその旨を正直に伝える
「うーん、どうしようかな…」などといったあいまいな返事は、相手に気をもたせてしまいます。興味がないならその場で「お誘いありがとう。でも私、興味がないから参加できないわ」などと、明るく且つきっぱりと伝えましょう。
●何度も誘われたとしても、興味がないなら同様にきっぱり断る
一度断っても、少し時間をおいて幾度となく誘われることもあります。その場合も、前回と同様にきっぱりと「何度もお誘いいただいて申し訳ないのだけど、興味が持てないので参加できない」と伝えます。
●断ったことで関係が気まずくなったとしても、いつもどおりにふるまう
勧誘をきっかけに「これまでは気軽にできていた世間話がしにくくなった」といった、相手との関係が微妙に変化することもあり得ます。しかし、あまり気にしすぎず、園の送り迎えで会ったときは普通にあいさつするなど、いつもどおりにふるまいましょう。
●噂話はしない
つい「ねえ聞いて。この間、〇〇さんに勧誘されちゃって…」など、周りの人に伝えたくなりますが、このような噂話はNG。トラブルの元になることもあります。
●子どもの友達関係にもちこまない
勧誘をきっかけに親同士の関係が微妙になっても、子どもには関係ありません。「〇〇ちゃん(相手のお子さん)と遊んじゃだめよ」と、子どもの交友関係を制限するのはNGです。
断り上手なママになるために
私たちは、日々さまざまな人とコミュミケーションを重ねています。その中で、宗教に限らず相手に「ノー」と断りたい事柄は、少なからず存在するものです。
当たり前ですが、断ることは相手を拒絶することではありません。
断ることによって、「相手にイヤな思いをさせてしまうのではないか」「ママ友関係や子どものお友達関係に何か影響してしまうのではないか」などの不安を感じ、あいまいな返事をしてしまうとかえって話がこじれたり、悩みが大きくなったりしてしまいます。
自分自身の心と対話して自分の気持ちを尊重し、断るときは明るくきっぱりとを心がけましょう。
どんな相手に対しても自分の本音をきちんと伝えられる「断り上手」なママは、ママ友との関係も、自分らしく築くことができると思います。断り上手になることで、余計な悩みやストレスを抱え込まずにすみ、子どもや家族にも良い影響を与えることができるのではないでしょうか。
ママ友から突然宗教に誘われたときに大切なポイントは、興味がないのならば、なるべく早めにきっぱりと断ること。断ることに罪悪感を抱かず、いつもどおりの自分でいられるようなマインドリセットを心がけ、断り上手なママでいたいものですね。