【保健師監修】冬の季節は大変な赤ちゃんのおふろ、イライラしない夫との分担方法
赤ちゃんをおふろに入れるとき、大人が2人いる場合はどうしていますか? 保健師の平田かおり先生に聞きました。とくに寒い季節、スムーズに入れられるコツを紹介します。
ツーオペおふろだからといって、ラクなわけではない!
大人2人で赤ちゃんをおふろに入れられれば少しはラク!…って思っていませんか?
ところが、実際には「私の思うようにパパが動いてくれない」「お互いイライラしちゃう」などの声が聞かれます。ツーオペおふろでも、2人それぞれがうまく動かないとかえってあわてることになってしまいます。実は成功の秘訣があるのです。
ただでさえあわただしいおふろのお世話なのに、秋~冬は寒くてさらに大変! 赤ちゃんが冷えないか、湯温が下がらないかなど、気にしなければいけないポイントがいっぱい。スムーズにおふろに入れるようにするためにはシミュレーションが必要です。
おふろから寝かしつけまでをルーティン化するのがおすすめ
まず、赤ちゃんをおふろに入れるときの基本を紹介します。1カ月健診で医師の許可が出たら大人と一緒におふろに入れますが、湯船につかる時間や湯温は赤ちゃんに合わせてあげましょう。
湯船に長めにつかるのはNG
赤ちゃんは体が小さく、すぐにのぼせます。のぼせは寝つきが悪くなる原因にもなるので、長湯は避けて。ねんねのころ(おすわりができるまで)なら1~3分、おすわり~立っちのころ(6カ月~1才ごろ)なら2~3分を目安にします。
・湯温は39~41度
湯温は、大人が少しぬるめだと感じる40度くらいが目安。冬場はすぐに湯温が下がるため、41度にしても構いませんが、入るときは熱すぎないか、必ず確認するようにしてください。
・おふろから寝かしつけまでをルーティン化する
夜のバタバタから解放されるためのカギとなるのが、おふろ。赤ちゃんのおふろの時間を固定することで、就寝までのダンドリが決まります。これは、赤ちゃんの生活リズムを整える上でも効果大です。夕方から赤ちゃんが寝るまでは、家事などの用事は後回しにして、ルーティンの定着を心がけると、寝かしつけまでがラクになるはずです。
どちらかが赤ちゃんと入浴。どちらかが受け渡し、がベスト
ママとパパ2人でおふろに入れられるときは、1人が赤ちゃんと入浴し、もう一人が受け渡しをする“分担ケース”と、全員でおふろに入る“一緒に入浴ケース”が考えられます。どちらがいいかは、浴室の環境や個人の好みによるため、トライしてスムーズなほうを選んでも。自分たちに合った方法を探すのがいちばんです。
ここでは、大人がゆっくり湯船につかれ、赤ちゃんを待たせることが少ない“分担ケース”を紹介します。
大人Aと大人Bに分けて紹介しますが、ママとパパのどちらが大人A、大人BになってもOKです。
スタート
大人A:おふろに入り、自分の体・髪を洗う
大人B:赤ちゃんを裸にして浴室に連れていく
大人A:赤ちゃんを湯に慣らし、体を洗う
大人A:赤ちゃんと湯船につかる
大人B:赤ちゃんの着替えやスキンケアグッズを用意する
大人A:大人Bに赤ちゃんを渡す
大人B:赤ちゃんの体をふいてスキンケアをする
大人A:再度ゆっくり湯船につかり、浴室を出る
大人AかB:授乳・寝かしつけ
大人B:あとから1人で入浴する
ゴール!
大人Bが授乳を担当できれば、大人Aがゆっくり湯船につかれます。担当を固定せず、日替わりなどにしてもいいでしょう。
また、「赤ちゃんの就寝タイムに合わせて、家族そろってベッドに入りたい」という場合は、大人Bが先に1人で入浴を済ませるのも手。パジャマに着替えたあと、赤ちゃんの受け渡し役に徹すれば、赤ちゃんがおふろから出たあと、一緒に寝ることができますよ。
ふにゃふにゃの赤ちゃんやじっとしてくれない子どものおふろのお世話は、大人が2人いても大変です。
紹介した方法を参考に、それぞれの家庭でベストなおふろの入れ方を見つけて、ストレスなく過ごしましょう。
イラスト/えんぴつ座 取材・文/ひよこクラブ編集部
初回公開日 2020/11/14
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