これがヒーローごっこ!?息子の特殊な劇中設定[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#96]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第96回】これがヒーローごっこ!?息子の特殊な劇中設定
戦隊ものやヒーローにハマっているもうすぐ3歳の息子。
今はサブスクリプションで様々な時代の番組が観られるため、世代を問わずいろいろなヒーローを観ております。
あまりにも膨大な量の番組があるため、「お風呂に入るまでだよ」「ごはんができるまでだよ」と制限を設けながら、程々に楽しむことを心掛けています。
とは言え、息子のヒーロー愛は止まりません。
テレビで観るだけでは飽き足らず、祖父に買ってもらった変身ベルトを装着し、仮面ライダーになりきってごっこ遊びをするようになりました。
変身ポーズを完全コピーして、見えない悪と戦っています。
リビングにあるクッションを相手に飛び掛かり、パンチやキックを繰り出しています。
最初の頃は私に飛び掛かってきたりもしていたのですが、「仮面ライダーは悪い事をしていない人には攻撃しない」ということをきちんと学んでもらい、代わりにクッションを悪者に見立てて遊ぶというルールにしたのです。
しかし、最近そんな仮面ライダーごっこが少し変化してきました。
ある日、息子と旦那とで仮面ライダーごっこをしている声が聞こえてきたのですが、ちょっとおかしな設定だったのです。
「お前は誰だ…!」
と、息子。
「俺は仮面ライダーだ!お前こそ誰だ!」
と、旦那。
「俺が仮面ライダーだ…!」
と、息子。
「どっちが本物の仮面ライダーか、勝負だ!」
と言って戦いが始まるのです…。
なぜそんなニッチな設定?と思い後で旦那に聞いてみたところ、理由はわからないけど突然その設定でやり始めたとのこと。
仮面ライダーの何かのシリーズでそういう回があったのでしょうか?
とにかくその設定が気に入り、2人とも仮面ライダーとして戦い、本物を決める毎日です。
以前は本当にパンチやキックをしてきていた息子ですが、最近は「攻撃を人には当てない」というルールを守り、エアーでパンチやキックを繰り出してくれています。
そして間違えて当たってしまった際には、「ごめん!」と、仮面ライダーになりきったまま謝ってくれます。
設定が不思議で笑ってしまいますが、ヒーローごっこを通し、息子の成長を感じる毎日です。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル