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「YOASOBIの2人の関係性を書きたかった」鈴木おさむ YOASOBIとのコラボ作品がイラスト小説に・インタビュー

鈴木おさむ さん

放送作家として数々の人気番組で活躍する鈴木おさむさんと音楽ユニットYOASOBIのコラボ企画から誕生し、大ヒット曲「ハルカ」の原作となった小説「月王子」。その月王子がイラスト小説「ハルカと月の王子さま」(双葉社)として2021年2月に発売されました。


前編では、作者の鈴木おさむさんに「男女だけど恋愛ではない関係を書きたかった」など、小説誕生の裏側を聞きました

小説は、YOASOBI楽曲「ハルカ」とのコラボ作品

―――今回、小説と楽曲のコラボレーションは新しい試みですが、コラボすることになったきっかけをお聞かせください。

鈴木おさむさん(以下敬称略): YOASOBIのコンポーザーのAyaseくんが、僕とTHE RAMPAGEの陣くんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「JUMP UP MELODIES TOP20」(TOKYO FM)にゲスト出演したことがきっかけです。

その時、YOASOBIの楽曲はmonogatary.comに発表されている小説をもとに曲をつくっているということを聞いて、「一緒にコラボしたいね」という話をしていたんです。その後monogatary.comさんからYOASOBIとのコラボのお話をいただいて、サイトに小説「月王子」を発表するという流れになりました。

―――小説「月王子」を楽曲化したYOASOBIの「ハルカ」を聞いた時の感想をお聞かせください。

鈴木:まず、曲のタイトルが「ハルカ」ということにびっくりましました。しかもカタカナというのがいろんな「ハルカ」を想像できていいなと。曲づくりについてAyaseくんと話した時に、曲は小説の構成に合わせてつくっていることを聞いたのですが、なるほどと納得しました。

「ハルカ」の曲を聴いていくと、大サビがあるのですが、結末から振り返っているんです。小説自体もあるところから振り返っているお話なのですが、曲もその構成になっているのです。物語を曲にするのに、ただ物語を曲にしているわけではなくて、ちゃんと小説の構成に合わせて曲をつくっていることに、すごいなと思いました。

YOASOBIは、物語を音楽にするユニットと言い切っているだけに、その名に恥じないどころか、物語を曲にしていくという責任を全うしているなと思い、感動しました。

小説はYOASOBIの二人の関係性がヒントに

『ハルカと月の王子さま』(双葉社)

―――ハルカという14歳の主人公の成長と出会い、別れの物語ですが、どのように小説のテーマを決められたのでしょう。

鈴木: YOASOBIのAyaseくんとikuraちゃんの二人とコラボ作品をつくる意味を考えた時に、男女のユニットだけど、二人の関係は恋愛関係ではなく、仕事のパートナーなので、男女の友情みたいな物語にできないかなと思いました。けれども普通の友情の話では面白くないと。

前から一人暮らしの女の子の洗濯機目線の話を書きたいというアイデアがありました。洗濯機って、すごく人の人生を見ていますよね。例えば、部屋の中も見られるし、何を着ているかもわかるし、その日汗の量など、すごいデータを持っていると思うんです。最初は、洗濯機が女の子を見守っている話ができないかなと思ったのですが洗濯機だとちょっと幅が狭いなと思い、次に小さい頃から使っているもので何かないかなと考えました。

そこで、僕自身が仕事中によくマグカップでいろんな飲み物を飲むので、『マグカップ』がいいなということになったのです。

―――女性の物語ですが、執筆している時に楽しかったことや、意識したことありますか。

鈴木:楽しかったことは『マグカップ』の一人語りで呼びかけることで、ハルカちゃんという女の子が僕の中で存在するようになって、書いていくうちにその子のことを本当に応援している気持ちになったことです。

田舎町で出会って買ったものをずっと大切にするとか、大学受験をするとか、東京など都会に初めて出ていくといったような誰もが共通体験したエピソードを一緒に遡っていくと、自分自身もあの時こうだったなと当時のいろいろなディティールなどを思い出して、懐かしい気持ちにもなりました。

共通体験を通して主人公と自分が重なると自然と応援したくなる気持ちになったので、そこは意識して書きました。

―――ハルカの成長を見守る『マグカップ』の目線で構成されていますが、鈴木さんご自身にとって『マグカップ』のような存在はいるのでしょうか。


鈴木: 見守ってくれるような存在は、結婚してからは妻(大島美幸さん)です。それ以前は、僕にとっては、おばあちゃんかな。

僕が31歳の頃、祖母は96歳で大往生したのですが見守ってくれる存在でした。実家は自転車店を営む自営業だったのですが、祖母が自分の面倒を見てくれていたんです。中学時代のサッカー部の朝練の時も一緒に5時に起きてくれたり、毎日朝ごはんやお弁当をつくってくれたり、いつも近くにいてくれて。途中で大学をやめて放送作家の道に進む時も、親は思うところがあったのでしょうが、祖母はずっと応援してくれました。


また、祖母の存在と同様に2年前の父との別れも、今回の作品に影響していると思います。父が亡くなった時、初めて自分の中に、心の中に、父がいるという感情を持ちました。祖母が亡くなった時も同じ思いがありましたが、父が亡くなった時により僕の側にいつもいるような感じがしたんです。

小説の中で「お前が守っていくんだよ」と託す場面は、父が病床で僕に頭を下げて、母や姉家族、僕の妻や息子をよろしく頼むと託された時の影響が大きいかもしれません。あの時、託していくことは大切なんだと感じました。決して悲しい別れではないんです。


僕もドラマの脚本で、いつも近くにいるよと書きますが、近くで見守ってくれているという実感が小説の中に生きています。
(文・酒井範子)

まとめ
前編ではYOASOBIとのコラボ作品のきっかけや、作品に対する思いについて鈴木さんに語っていただきました。後編では、小説を読んだご家族の感想や子育てについて鈴木さんのメッセージをお届けします。

鈴木おさむさん profile

1972年4月25日生まれ 千葉県 千倉町出身 O型
高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。バラエティーを中心に多くのヒット番組の構成を担当。映画・ドラマの脚本や舞台の作演出、小説の執筆等さまざまなジャンルで活躍。著書に育児エッセイ『ママにはなれないパパ』(マガジンハウス)、『芸人交換日記〜イエローハーツの物語〜』(太田出版)などほか多数。

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