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【医師監修】兆候や原因は? 知っておきたい自然流産のこと

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Ralf Geithe/gettyimages

妊娠22週未満になんらかの理由で妊娠が中断してしまうことを流産といいます。流産は大きく、自然流産と人工流産とに区別されます。人工流産は人工妊娠中絶ともいいますが、それ以外の流産はすべて自然流産となります。自然流産は全妊娠の約15%の割合で起こるとされ、決してめずらしいことではありません。そして、自然流産の多くは妊娠12週未満に起こる早期流産です。

どうして起こる? 自然流産の原因は?

自然流産の多くは妊娠12週未満に起こる早期流産です。その原因は胎児側によるものがほとんどです。最も多いのは受精卵の染色体異常で、成長する力が備わっていなかった運命的なものといえます。残念ながらなってしまったらとどめることはできません。一方、妊娠12週以降22週未満に起こる流産は、後期流産となりますが、母体側に原因があるケースもあります。

胎児側の原因はどのようなもの?

精子と卵子のどちらかが、たまたま異常を持っていた場合、育つことができない受精卵が発生します。とくに卵子の異常は加齢によって増える傾向があるため、妊娠する女性の年齢が高くなればなるほど、流産の確率や染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率は高くなります。また、たとえ正常な精子と卵子が受精したとしても、その後の過程で異常が生じることもあります。受精卵の異常は偶然起きてしまい、だれにも起こりうることです。受精卵に重い異常がある場合は、流産という形で自然淘汰されてしまいます。

母体側の原因はどのようなもの?

子宮そのものの奇形(形態異常)や子宮腺筋症、体質的に子宮頚管が開きやすい(子宮頸管無力症・しきゅうけいかんむりょくしょう)などの病気があると、流産に至る原因になることがあります。また、子宮筋腫が子宮の内側にあり子宮内腔が変形するような状態も、流産の原因になる場合が。ただし、子宮の形態異常があっても細菌感染の併発がなく、赤ちゃんの心拍が確認できれば問題ありません。また、赤ちゃんを包む膜が感染を起こす絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)も流産を引き起こす原因として挙げられます。そのほかに内分泌疾患や黄体機能不全なども考えられます。

自然流産の兆候や症状は? 出血があったらどうしたらいい?

自然流産は症状や進行の状況によっていくつかに分類されます。それぞれによってその後のケアも違ってきます。兆候のひとつとしては出血や腹痛などが挙げられますが、その症状がみられたからといって必ず自然流産になるというわけではなく、またその症状だけでは判断できないので、産婦人科で診察してもらうことが基本です。また、これといった自覚症状なく流産している場合もあります。

自然流産の分類と症状

【完全流産】

子宮内にある胎嚢(たいのう=赤ちゃんの袋)などが完全に娩出(べんしゅつ)された状態。
○症状
腹痛ののちにある程度の出血を認め、その後に下腹部に痛みがあるものの、しだいに消失し、ごく少量の出血があるか、完全に止まっている状態です。
○対処法
流産の手術は行わず、しばらく経過観察をします。

【不全流産】

子宮内の胎嚢などが、完全に娩出されずに一部が残っている状態。
○症状
下腹部の痛みが強くなったり弱くなったり、陣痛に似た痛みを感じることもあります。中等量〜少量の出血が続きます。大量に出血することもあります。
○対処法
確定したら、子宮の内容物を取り除く手術をすることがあります。

【稽留流産(けいりゅうりゅうざん)】

自覚症状はないものの、子宮内で胎児の心拍が確認できないか、胎児の姿が見られず、胎嚢だけがそのままとどまっている状態。
○症状
出血や腹痛といった自覚症状はないことも多い。
○対処法
確定したら、子宮内の内容物を取り除く手術をすることが原則です。

【進行流産】

子宮が収縮を開始して、流産が進行している状態。
○症状
陣痛に似た規則的な強い痛みが続いて、多めの鮮やかな色の出血が見られます。
○対処法
流産が確定したら、子宮内の内容物を取り除く手術をすることが原則ですが、経過観察をすることもあります。

自然流産の処置の方法は?

beansprout-p/gettyimages

自然流産が疑われる場合、超音波検査で胎児の心拍や子宮内の様子を調べます。そこで胎児の心拍が確認できない、胎児が見えない、胎嚢が消失し、異所性妊娠も否定されている場合は流産が確定します。その後の処置の方法は流産の種類や妊娠週数によって異なります。

妊娠12週未満までの自然流産の場合

【子宮内容除去術】
稽留流産や不全流産の場合、子宮内に胎児や卵膜などがとどまっており、そのままにしておくと大量出血や感染症などを起こすリスクがあるため、子宮の中をきれいにする子宮内容除去術という手術を行うのが一般的です。日帰りで行えるケースもありますが、子宮頸管を広げる処置を事前に行うため、入院が必要になる場合もあります。
【待機】
手術をせず、自然に子宮の内容物が排出されるのを待つ、「待機」という選択ができる場合もあります。自然に排出され流産が終了した状態が完全流産となります。手術と比べ金銭的な負担が少ないというメリットはありますが、いつ排出されるかわからず、突然の腹痛や出血が起こり、日常生活に支障をきたす恐れがあります。また、長い期間待機したものの排出されないため、手術が必要になる可能性も。医師と相談の上、流産の状況やリスクも考えてよりよい方法を選択しましょう。
【治療なし】
子宮の内容物がすべて排出された完全流産の場合、超音波検査などでくわしく子宮内を確認し、出血も止まっていることが確認されると、治療の必要はありません。

妊娠12週以降の後期流産の場合

妊娠12週以降22週未満の後期流産の場合、子宮収縮剤によって陣痛を促し、通常の出産と同様に胎児と胎盤を排出します。薬によって子宮収縮を起こすため、強い痛みや出血が見られる場合があります。流産した週数によりますが、数日間入院が必要です。

自然流産後はどう過ごす? 生理や妊活の再開はいつから?

流産はとてもショックな出来事で、思っている以上に心身に負担があるもの。自然流産の処置後は、無理をせず、できれば数日間安静に過ごしましょう。出血が少量続くことがありますが問題ないことが多いです。約1週間後に術後の経過を確認するため診察がありますから、必ず受診を。出血量が増える、発熱を伴う場合も受診しましょう。術後シャワーは可能ですが、入浴については医師に確認しましょう。

自然流産後、生理はいつくるの?

流産をした週数や個人差にもよりますが、流産から1~2カ月後に再開するのが目安です。
2カ月過ぎても生理が再開しない場合は、処置を行った産婦人科を受診しましょう。

妊活はいつからできる? また妊娠できる?

妊娠を考え、性交渉を再開するタイミングは、流産後2~3回は生理を待ってからにしましょう。流産を経験すると、また流産をしてしまうのではないかと不安になる人も多いでしょう。ですが、一度の流産経験では気にする必要はありません。ただし、2回以上続けて流産した場合は習慣流産の可能性があるため、専門機関を受診することをおすすめします。また、1回でもそれが妊娠12週以降の後期流産だった場合は、やはり医師に相談してみるといいでしょう。

自然流産を経験したママたちのエピソード

「妊娠したかどうかもわからない微妙なところで流産しました。まったく実感もなければピンと来ず。二人目が2年後にできました。前回のことがあるから不安ばかりでトイレでの確認が毎回怖かったです。その後三人目。とにかく流産をしないでほしいと、妊娠が分かってから初期は祈ってばかり。いろいろ考えてしまい 妊娠中は不安しかなかったです」

「私は、第一子を無事出産したあと、二回目の妊娠で流産し、今、三回目の妊娠がわかったところです。自分は大丈夫!とはまったく思えず、毎日不安な日々を過ごしています。二回目の妊娠が安定期に入ってからの流産だったのでまわりにも報告していたし、残念な報告をしなければなりませんでした。すると、何人かの友人や知人から「実は私も、、(流産したことあるよ)」と報告を受けました。皆言わないだけで、経験しているのかなあ」

自然流産はとてもショックなこと。難しいことですが、努めてリラックスを心がけ、気持ちを切り替えることで、次の妊娠に向けた環境づくりの第一歩になるのかもしれません。
(たまごクラブ編集部)

■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』の投稿からの抜粋です。

監修/江良澄子 先生

初回公開日 2018/04/27

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