【35歳の高齢出産体験】 診断書に書かれた「切迫流産」の文字!
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4歳と1歳の男の子の育児に奮闘中のママライターの“ヒロ”です。私は、35歳で第1子を出産しました。妊娠中はまだ仕事をしていましたが、妊娠当初より下腹部に痛みを感じながら過ごしていました。
妊娠初期から続く下腹部痛。妊娠4ヶ月に切迫流産に!
あれは、4ヶ月になった頃。下腹部の痛みがさらに強くなり、病院を受診しました。すると、右の卵巣が7㎝以上も腫れていたため、医師から絶対安静を言い渡されたのです。歩くことも難しいくらいの強い痛みがあり、診断書をもらって仕事を休みました。
診断書には「切迫流産」と書かれていました。「赤ちゃんは無事に育ってくれるのか?」、「高齢だからなのか…」、「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と、不安な毎日を過ごしました。
幸いにも、妊娠が進むにつれて、卵巣の腫れは引いていきました。赤ちゃんも順調に育ってくれていたので安心しましたが、痛みが引ことはなく、結局仕事は退職しました。
予定日通りに起きた破水!入院後に襲う強い本陣痛
退職後は、自宅でのんびりと過ごしていたのが良かったのか、痛みは少しずつ引いていき、それに伴って、私の不安感も薄れていきました。
そして、予定日の早朝。横になっていると「ポンッ」と何かが弾けたような音が…!トイレに行くと、明らかに尿とは違うものが流れ出てきました。「これは破水だ!」と、病院へ連絡して受診。「もう、破水しているから入院ね」と、医師に言われて、そのまま入院となりました。
陣痛室では夫と談笑し、「本当に産まれるのかな?」と、話しながら迎えた夕方。突然、強い痛みが、私の腰に繰り返し襲ってきました。
陣痛室に入り10時間。腰が砕けるのではないかと思うような痛みとともに、赤ちゃんがおりて出てきそうな感覚が…。夫に「赤ちゃんが出てきそう。助産師さんを呼んで!」と思わず叫びました。
分娩台に上がるも、いきみ方がわからない…
分娩台に上がったときには、「やっとこの痛みから解放されるのか…」という安堵感が。しかし、なかなかうまくいきむことができません。「いきんで~」と言われても、力の入れ方がわからず、出かかっている赤ちゃんが戻っていくような気がしました。「目を開けて!」と、助産師さんに何度も注意されました。
さらに、赤ちゃんの頭が大きく、「会陰切開しますね」と言われて切られましたが、産みだすときには、さらに裂けてしまいました。
そして、分娩室に入ってから50分。無事、2,722gの元気な男の子を出産しました。脱力から急激な寒気に襲われ、意識が遠のきました。
そのため、初乳をあげたのは産後1時間近く経ってから。それでも、赤ちゃんの顔を見た瞬間に、痛みのことなど忘れて嬉しさといとおしさで涙が溢れてきました。
かわいいはずなのに…痛みと疲れで育児が苦痛に
個室対応の病院でしたので、産後はすぐに母子同室でした。しかし、会陰切開の傷を再縫合したり、傷が膿んでしまったりしたので痛みが酷く、歩くことも苦痛でした。痛み止めは全く効きませんでした。
そんな中、助産師さんからは「赤ちゃんの体重が増えない」、「黄疸が少し出ている」と、言われ、責められているような思いだったのを覚えています。授乳も頻回で、赤ちゃんは夜も寝ずに泣きっぱなし。どうしたらよいかわからず一緒に泣きました。
退院しても、毎日が不安でいっぱいでした。赤ちゃんをかわいいと思う反面、痛み、睡眠不足、疲れも重なって精神的に参ってしまったことも。赤ちゃんがかわいいと思えない、何もしたくないような「産後うつ」になっていた時期もありました。痛みが引き、それらを乗り越えて、普通の生活に戻るまでには半年かかってしまいました。
出産は、想像以上に大変でした。私は特に会陰切開後の痛みが辛く、痛みで精神的に追い込まれました。でも、子どもはかわいく、日々成長していく姿を見ては、毎日幸せを感じています。「2度とあの痛みは経験したくない」と、思っていた私も、38歳で2人目を出産しました。日々、育児に追われて1人の時間はありません。自分の時間が欲しいと思うこともしばしばあります。でも、この大変な時期は一瞬。育児ができる今を楽しみたいと思います。
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[ヒロ * プロフィール]
ヒロです!男の子2人(4歳、1歳)のママです。まだまだ手がかかりますが、子どもから日々たくさんのことを教えて貰っています。私が体験した出産や育児について少しでもお伝えできたら嬉しいです。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。