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妊娠中の花粉症対策と気になる胎児への影響

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Wavebreakmedia/gettyimages

妊娠前から花粉症に悩まされてきたママもいるでしょう。妊娠期間と花粉症のシーズンが重なり、症状が出るとつらいですよね。花粉症の薬がありますが、妊娠中に使ってもいいのかどうかという不安も。妊娠中の花粉症対策について小川クリニック院長 小川隆吉先生が解説します。

妊娠中、花粉症の症状はどうなるの?

花粉症とは、アレルギー性鼻炎のひとつで、スギやヒノキなどの植物の花粉がアレルゲンとなって、くしゃみや鼻水などの症状を起こします。おもな症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどがありますが、目のかゆみや、のどのかゆみ、皮膚のかゆみといった症状が現れる場合も。花粉が散るシーズンによって症状が出現して、程度や症状の出方には個人差や花粉の飛散量が関係します。症状の程度や出方には個人差があるため、一概にはいえませんが、妊娠中は花粉症が悪化する人も。その要因として、妊娠するとホルモンのバランスや免疫機能が変化することが考えられます。また、妊娠すると循環する血液量が増えるので、鼻づまりがひどくなる場合もあります。妊娠中はそうでなくても体調の変化があり、大変な時期。花粉症が重なるのはつらいものです。シーズンが始まる前から対策を考えておくことが大切です。

花粉症だと赤ちゃんになにか影響はあるの?

Twinkle Studio/gettyimages

花粉症がおなかの赤ちゃんの成長や妊娠経過に直接、悪影響を及ぼすことはありません。ただ、症状が重いと、くしゃみをして腹圧がかかったり、鼻づまりで夜寝苦しく、なかなか体を休められなかったり、ということがあるかもしれません。
また、花粉症が赤ちゃんに遺伝するかという心配もあるでしょう。体質が遺伝することはありますが、親が花粉症だからといって子どもも必ず花粉症になるかどうかはわかりません。環境も影響するので、シーズン中は花粉に気をつけることも大切でしょう。

妊娠中の花粉症、軽減するためにできることってある?

花粉症対策の第一は、花粉をつけないこと。花粉量が多いときの外出は避けるか、マスクやめがねなど対策を万全にして出かけましょう。また、家の中に花粉を入れないようにすることも大切です。花粉シーズンは洗濯物は外に干さないようにしましょう。
そして、症状がつらいからといって市販の飲み薬、点鼻薬、点眼薬を自己判断で使うのはやめましょう。妊娠中でも使用できる薬がありますから、産婦人科の医師に相談の上、処方してもらうのが基本です。

妊娠中でもできるおすすめの花粉症対策

TAGSTOCK1/gettyimages

毎日の生活のなかに取り入れられる花粉症対策を紹介。実践した先輩ママたちの声も参考にしてください。

●花粉症用のマスクをつける
花粉症対策としてマスクの着用は必須。最近は花粉対策用のマスクがあり、ガーゼのマスクよりも効果的。花粉症用のマスクを選びましょう。

「私は薬を飲まずにやりすごしたいので、毎日マスクして寝ています。マスクがないと、鼻づまりやのどの痛みがすごいです。空気清浄機は寝室と玄関に置いてます」

「くしゃみとかで腹圧がかかるのもなーと思い、妊婦健診の時に担当医に相談して花粉症の漢方と目薬もらいましたよ。相談されるとよいです。あとは花粉対策のメガネ使ってます」


●上着はウール素材よりもポリエステル素材
ウールの洋服は花粉がつきやすく、綿またはポリエステル素材のものは、花粉が付着しにくいといわれています。外出するときは花粉がつきにくい素材を選びましょう。

●髪はたばねてコンパクトにして、帽子を
髪の毛にも花粉が付着します。触れる部分が少ないほうがいいことは間違いありません。髪が長い場合は、コンパクトにまとめ、その上に帽子をかぶるといいでしょう。

●空気清浄機を使う
部屋に入った花粉を取り除く意味で、空気清浄機を使うのは効果的です。加湿機能もついていると、鼻の粘膜を乾燥から守るだけでなく、空気中の花粉を床に落とす効果が期待できます。

「マスクだけではガードしきれないので、鼻水もすごいので常に鼻にティッシュを丸めて詰め込んでいました。洗濯物は干さずに乾燥機。窓は開けずに換気扇のみ。空気清浄機。なるべく外出しない。帰ってきたら花粉を外で払う。寝室にはおふろに入ったあとの人しか入らない。あとは花粉が始まる前からルイボスティーを常に飲んでいました」

※ルイボスティーには、ポリフェノールが含まれています。妊娠後期の大量摂取で胎児に影響が出る報告例もあるため、水替わりに毎日たくさん飲むのは控えましょう。

●こまめにふき掃除をする
花粉のシーズンはできるだけ掃除をして、部屋の中の花粉を取り去りましょう。掃除機で吸い取ったあと、水ぶきでふき取ると効果的です。小まめにふき掃除をすると、床に積もった花粉がとれます。

●規則正しい生活
睡眠時間や生活リズムが不規則だと、免疫力が落ち、体調が低下してしまいます。それは同時に花粉症の悪化にもつながります。花粉を寄せ付けないだけでなく、アレルギーに負けない体をつくることも大切です。

妊娠中はさまざまな体の変化が起こります。さらに鼻づまりや目のかゆみなど、花粉症の症状が加わるのはつらいものです。花粉をよせつけない工夫と、体調管理で少しでも快適に過ごしたいですね。

執筆者・編集者名
たまごクラブ編集部

監修者
小川クリニック院長 小川隆吉先生

■文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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