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【専門家に聞く】無痛分娩のここが気になる!出産する日はどう決まる? 麻酔を入れるタイミングは? 

母親の病院で生まれたばかりの赤ちゃんに愛情を込めて視線します。
※写真はイメージです。
Courtney Hale/gettyimages

無痛分娩のお産の流れについて、気になることを入駒慎吾先生に聞きました。入駒先生は産婦人科医と麻酔医のダブル専門医。現在は無痛分娩を行う産院に対し、より安全性を高めるためのコンサルティングを手がける、LA Solutions代表です。

計画出産の場合、子宮頸管の熟化を見てから出産の日取りを決める

――日本ではあらかじめ日取りを決めて誘発して始める計画無痛分娩が多いそうですが、その場合、出産日はどのように決まるものでしょうか?

入駒先生(以下敬称略) 臨月になると妊婦さんは週に1回外来に通いますが、そこで子宮頸管(しきゅうけいかん)が熟化しているかどうか、つまりはやわらかくなって、赤ちゃんを産む準備ができているかどうかを確認し、この日ぐらいがよかろうというのを決定します。

母子健康手帳をもらうときに出産予定日が決まると思いますが、それと出産日=誘発する日は異なります。ただし、基本的には38週以降です。熟化の様子を見る必要があるため、出産直前に決めるケースが多いです。ただ、施設によっては無痛分娩が1日2例までとかの縛りがあったり、それとはまた全然違って産科の先生が先読み力に優れていたり、そういったものの兼ね合いでもっと早くに決まるケースもあります。

麻酔はお産がある程度進んでから、始めるのが一般的

――分娩がある程度進んで子宮口がある程度開いてから、麻酔を入れる話をよく聞きます。これは一般的ですか?

入駒 一般的です。海外のエビデンスには「患者さんがもう無理!」と言ったら、いつでも始めましょうというのがありますが、それは自然陣痛の場合。計画無痛分娩の場合は、さすがにあるところまで進まないと、お産につながるかどうかもわかりません。始めたものの全然産まれないということが起こりえるので、ある程度陣痛がつき、子宮口が開いてからということになります。
               
ただ、産ませることにすごく自信があって、痛くなる前から麻酔をして、最初から最後までまったく痛くないというのを売りにしている産院もあります。これはリスクというほどではないですが、やや無理をするので、よっぽど自信のある医師以外は選択しないですね。

日本と無痛分娩が盛んな欧米では医療構造が異なる

――麻酔を始めると陣痛が遠のいたり、進みが悪くなったりするというのは、本当ですか?

入駒 本当です。麻酔をすると、陣痛が弱まることが多いです。これは2つに分けて考える必要があります。お産が進んでいく途中経過の陣痛が弱まるということと、赤ちゃんを生み出すときに痛くてとんでもない力が最後に出ると言われていますが、この火事場のばか力が弱まるということです。

お産の途中経過で陣痛が弱まるのは、オキシトシンという促進剤をきちんと使えば、イーブンになります。そのため、麻酔で陣痛が弱まったら、促進剤を安全にちゃんと使用する。そうすることによって、解決できます。ところが、最後の火事場のばか力は、どうやっても元に戻せません。直前に麻酔を切ってもです。そのため、赤ちゃんがなかなか出てこない場合は、吸引分娩や鉗子(かんし)分娩になって、赤ちゃんを引っ張ります。ただ、すべて医師が赤ちゃんとお母さんの安全のために行うことなので、心配する必要はありませんよ。

お話・監修/駒慎吾先生(LA Solutions)取材・文/江原めぐみ、ひよこクラブ編集部

「すべての医療には理由がある!」と入駒先生。出産する日が直前まで決まらないのも、麻酔で陣痛が弱まった場合に促進剤を使うのも、吸引・鉗子(かんし)分娩になるのも、ママと赤ちゃんの最善のためにやっていることなのです。

入駒慎吾先生(いりこましんご)

Profile 
1971年熊本県生まれ。1997年島根医科大学(現・島根大学)卒業。産婦人科専門医と麻酔科専門医、MBAの資格を保持。「無痛分娩の安全性と質の向上」を掲げて、2017年にLA Solutionsを立ち上げ、世界初の無痛分娩コンサルティング業に従事する。

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