離乳食後期・かみかみ期
徐々に形のあるものが食べられるようになり、この時期からは少量の油や塩、しょうゆなどが使えるので、メニューの幅が広がります。
離乳食後期の進め方の目安
食べ物を舌で奥の歯ぐきに移動させてカミカミ。舌が前後・上下だけでなく、左右にも動かせるようになり、大人に近い食べ方になります。椅子に座って食べさせ、手で持てるメニューで、自分で食べる楽しさも教えていきましょう。
離乳食後期をはじめるサイン
- 舌で食べ物をつぶせる
- すぐに飲み込まず、時々左右に口が動く
- 食べ物をじっと見たり、食べ物に手を伸ばす
- おすわりが上手になってきた
歯ぐきでつぶせるバナナのかたさが目安
歯ぐきでかんで食べる練習ができるよう、バナナくらいのかたさを目安にやわらかく調理します。おかゆなら5倍がゆが基本ですが、水分は徐々に減らしていきます。野菜などは歯ぐきにのりやすい粗みじん切りが基本。慣れたら、短いせん切りや角切りへと、形を変えていきます。
栄養バランスと献立は?
栄養バランスのいい献立をめざしたいころ 主食+主菜+副菜(+汁もの)で3~4品と考えて。調味料で味に変化をつけたり、手づかみできるメニューも組み入れたり時期。成長に必要な鉄分が不足気味になるので、卵や豆類、青魚などを積極的に取り入れて。
離乳食後期の1日のスケジュール
1日3回。慣れてきたら家族と同じ時間帯に
離乳食は1日3回に。生活リズムを整えて、離乳食と離乳食の間は3~4時間空くようにします。1日3回食になって初めてのころは、10:00、14:00、18:00ごろでもよいですが、3回食になれてくる10ヶ月ごろからは、なるべく家族と一緒に食べるようにして、みんなで食べる楽しさを教えたいもの。ただし、パパの帰りが遅い場合はママと一緒に食べ、19時までには食べ終えるようにしましょう。
離乳食後期の食材別レシピ
【ごはん・めん・パンなどの炭水化物】
【魚・肉・豆腐などのタンパク質】
【野菜・果物などのビタミン・ミネラル】
離乳食後期の
レシピ
離乳食後期の離乳食Q&A
すぐに食事に飽きて、2~3口食べると食べ物を口から出し、それで遊んでしまいます(11ヶ月)
食事に誘うような食事がけや、取り分けメニューも
遊び食べは、食べ物に興味を持った証拠。手で触ることが「手づかみ食べ」につながるので、ある程度は大目に見て。ただ本格的に食べ物で遊びだしたら食べたくないというサイン。言葉で「おいしいよ」と誘ってもダメなら、「食べ物で遊ぶのは嫌だよ。ごちそうさましようね」と片付けましょう。大人の食事から一部取り分けて、一緒に食べられるようになると、遊び食べは少なくなってくるでしょう。
モグモグできずに丸飲みしているよう。そのままうんちに出てきます(10ヶ月)
赤ちゃんが食べやすい形に調整して
食材のサイズが小さかったり、かたすぎたり、やわらかすぎるとまる飲みになりがち。どのくらいがその子のカミカミしやすいかたさや大きさなのか、様子を見ながら調節しましょう。ただこの時期の赤ちゃんはまだ消化機能が未熟。食物繊維の多い食べ物は、そのまま出てくることも多いですが、あまり心配しなくても大丈夫です。
気分が乗らないときはまったく食べてくれません。栄養がとれているか心配です(11ヶ月)
1週間単位でバランスがよければ、栄養の心配はいりません
赤ちゃんの体重が順調に増えていて、機嫌がいいなら、まず問題ありません。栄養は主食、メイン(主菜)、サブ(副菜)の3品がそれっていれば、炭水化物、タンパク質、ビタミン類の3つの栄養素がとれます。1週間くらいの単位で、見たときに、平均するとある程度の量も食べ、栄養もバランスよく食べているようならば大丈夫です。