安倍なつみ 4才・2才のやんちゃ男児を育児中。イヤイヤ・夜泣き、子どもたちに試されているような日々
約3年ぶりにメディア露出となる女優の安倍なつみさん。現在4才&2才の男の子を育児中です。元気な男の子2人との日々は本当ににぎやかで楽しいけれど、なかなか大変だと言います。3年ぶりの仕事への思いや、最近の子育てについて、ひよこクラブが聞きました。
産休・育休は「休み」じゃない!アップデートしている期間!
――約3年ぶりのメディア露出となりますが、今回久しぶりにお仕事をされてどんなお気持ちですか?
安倍さん(以下敬称略)今回のお仕事が始まるまえはドキドキと、ワクワクと入り交じっていました。しかし、いざ、始まってみると、人に思いを伝える楽しさがよみがえってきて。あらためてお仕事は楽しいなって思いました。
育休・産休には、『休み』という字を使いますが『休みじゃない』と思っています。お仕事は休みでも、家事・育児は全然休みではなく、その期間に今までにない経験をいっぱいしているから、むしろバージョンアップしています!と言っていいんじゃないかと思っています。
私も、お仕事を休んでいた時期は「ふがいないな」とか、「久しぶりのお仕事は大丈夫だろうか」とか、いろんな感情が入り交じっていたんですが…。しかし、出産・育児の経験ができたことはありがたいことですし、「以前とは違う自分で、次のステージでまた一緒に頑張っていこう!」と、たまごクラブ・ひよこクラブのママさんたちと一緒に励まし合いたいです!
子どもたちから試されているような毎日…「またか!」と泣きたくなっても
――子育てで苦労していること、工夫していることはありますか?
安倍 今、まさに苦労の真っ最中です(笑)。たとえば昨夜は、珍しく下の子が夜中に何度も起きてしまって。今日はお仕事があったので、寝てほしいけれど寝てくれなくて…その繰り返しでした。また、下の子は、今イヤイヤ期なので頭を抱えているというか、イヤイヤがすごすぎて途方に暮れる瞬間がたくさんあります。
そんなときは私も一緒になって、「そうだよね!」と、子どもの立場になってみます。「やだ~靴はかない」など、子育てのあるあるのシーンでは「履きたくないよね、じゃ、ママも履かないね」と言うと、子どもが「え!」という顔になるんですよ。なので、言い方や表現を変えるようにしてみています。時には、「ママもはだしで行くね」と、はだしで玄関まで出てみたりも。
私は「これならどうだ?」と、いろんな球(アイデア)を投げています。そうすると、意外と子どもに響いたり。でも、疲れるんですよね(笑)。
正直、私もしんどいんですが、怒りモードになっちゃうとお互いが嫌じゃないですか。「怒っちゃったな」「大きな声だしすぎちゃったな」「怒られた…」みたいな、ずっとそのままの気持ちで一日を過ごしちゃうのがいちばんしんどいと思うんです。
なので、大変だけど、子育ては楽しいんだと思うことで乗りきるようにしています。先日のことですが、公園で遊んだあと、子どもたちが帰ろうとせず、いつもの「あと何回ブランコしたらおしまいね」が通じない…そのあと、自分が知っているすべてのワザを使ってもダメで。そんな「こんな試練が来たか!(泣)」と感じる場面でも「だったらこうしてみよう」「これはどうかな⁉」と、考えるように・・・。
毎日、子どもたちから試されている感じです。
「時間よ、止まれ!」と念じるほど、子どもたちがいとおしい
――最近、子どもたちに癒やされた出来事はありますか?
安倍 子どもたち2人が毎日のように身長と体重を測って、ちょっとでも背が伸びると「ママ!見て!」と大騒ぎしていて。何かあると逐一、私を大きな声で呼ぶんです。「ママ見て!」と呼ばれるたびに、私は家事の手をとめて、「なになに!」と大げさに見に行きます。子どもたちと一緒に同じものを見ていろいろなことを分かち合いたいんですよね。
子どもたちにとって、毎日が、日常のひとつひとつが、感動と衝撃の連続なんだなって思うと、この「ママに見てほしい」という気持ちがかわいくて。
この先、この「ママ来て!見て!」がなくなる時期が来ると覚悟しています。こんなに「ママ!ママ!」と呼ばれる状況は、今だけなのかなと思うと、すごくいとおしい。
この空間ごと抱きしめたいという気持ちになります。この瞬間を忘れないように、目を見開いて(笑)。できるならテレビの収録のように撮っておきたい。子どもたちの成長のスピードが速すぎて、「時間よ、止まれ!」って、言いたくなる瞬間がたくさんあります。
育児について、パパとはじっくり話し合います
――大騒ぎの育児の中で、パパとの育児についてのシェア状況はいかがでしょうか?
安倍 とくにパパと家事や育児の具体的なシェアはしていません。お互いがそれぞれできる家事・育児をするスタイルです。
パパは自分で考案したゲームで子どもたちと遊んだり、遊びの中でも発想を変えてみたり、私では思いつかないことをするので、見ていると勉強になることがあります。
また、パパとは、育児についてすごく話し合います。話し合うことで、うちの場合は何度もいろんなことを乗り越えてきました。家事・育児についてルール化はしていませんが、今日あった出来事や子育てのことを話し合うことでお互いが納得しています。
お互いに話さないと気持ちは伝わらないし、2人とも子育てという初めてのことに挑んでいて、さらに子育ては簡単ではないし…。うちの場合は、パパに私の話を聞いてもらってよかったなと思います。
映画の吹き替えに初挑戦!演じたのはパワフルなダックスフンドの女の子
――3年ぶりの仕事で洋画の声優に初挑戦とのことでしたが、子育て経験がいきたことがありましたか?
安倍 日常の中に、子どもたちが夢中になってアニメを見ている姿があったので、すぐにイメージがわきました。セリフの中に「あきらめちゃいけない!」と説得するシーンがありますが『子どもたちがどういう気持ちとまなざしで見ているのか』想像すると、セリフを言うときにグッと感情がこみ上げてきて。きっとそれは、子育てしているからこそ感じたことなのかな、と思います。
――印象に残っているシーンはありますか?
安倍 私が演じたリバティちゃんは語尾が特徴的で、それを子どもたちがまねしてくれるといいな、と。「パウっと解決!」「ワンダフル!」「はなまる満点!」など決め台詞的なことをいうシーンがあって、すごく面白いなって思います。しかし、そのシーンでは何度も撮り直しがありました(笑)。リバティちゃんはすごく、エネルギッシュなんです。そのパワフルなキャラクターを表現するために、収録の後半では、私自身はカメラに写らないのに手ぶり身ぶりして、パワーを声に注ぎ込ませていただきました。
8月20日公開の『パウ・パトロール ザ・ムービー』。通常版のパウ・パトロールよりも、劇場版は映像も音楽もかなり“パウジョンアップ”して見どころ満載!洋画の声優に初挑戦した安倍なつみさんは、元気いっぱい好奇心旺盛なダックスフンド・リバティを演じています。インタビューでは、子育て中のリアルな話や、自身の考えを語ってくれました。安倍さん演じるリバティと、パウフェクトなチームワークのパウ・パトロールの仲間たちがたくさんの子どもたちにも感動を与えてくれるはずです。
ヘアメイク/ 太田年哉 ( maroonbrand) スタイリスト/早川かずみ 衣装/ピンクサロペット、オフ白ニット(RE SYU RYU)イヤーカフ(kinoshita pearl)
ピアス、リングブレスレット、ネックレス(ALESSNDRA DONA)
取材・文/ひよこクラブ編集部
安倍なつみ(あべなつみ)
Profile
1981年8月10 日生まれ。2006年にモーニング娘。を卒業後、女優・舞台・ミュージカルなど幅広く活躍中。15年に結婚、現在は4才&2才の男の子をもつママとして子育て中。
『パウ・パトロール ザ・ムービー』
大都会のアドベンチャーシティに、パウ・パトロールたちが集結!そこに住む元気いっぱい好奇心旺盛なダックスフンド「リバティ」も新メンバーとして登場。個性豊かな子犬たちが、困った人々を助けるため、それぞれの特技を活かし、力を合わせてトラブルに立ち向かう!
2021年8月20日(金)日米同時公開。
『パウ・パトロール ザ・ムービー』
キャスト/潘めぐみ/井澤詩織/安倍なつみ ほか
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からイベントが中止・延期となる可能性があります。実施に関する最新情報は映画公式サイトでご確認ください。