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【うたのおねえさん 小野あつこ】引っ込み思案だった私が“うたのおねえさん”になったワケとは?

更新

2016年4月から2022年の4月まで、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で21代うたのおねえさんとして活躍していた小野あつこさん。同番組を卒業後も全国でイベントを開催し、精力的に活動の幅を広げています。そんな小野さんは、実は引っ込み思案で人見知りな子どもだったそう。「幼稚園時代は母から離れることができなくて、いつも母にくっついているような子でした」と話す小野さんに、子どものころの思い出や現在の活動を聞きました。

引っ込み思案で人見知りだった幼少期

——6年間務めた”うたのおねえさん“ですが、思い出深いエピソードがあれば教えてください。

小野さん(以下敬称略) とても充実した6年間だったので思い出はたくさんあります。その中の一つとして、なかなかみんなと一緒に収録に参加できなかった1人の女の子のことをお話ししますね。

その子のお母さんがもうすぐ赤ちゃんを出産するとのことで、その日はお父さんと参加してくれました。でも、いつもと環境が違うからかお父さんの隣に座って私たちのほうを見ているばかりで、カメラの前に来てくれることはありませんでした。最後のシーンの収録が始まる前に、私がその子に「もうすぐお姉ちゃんになるんだね。最後に風船が落ちてくるから、赤ちゃんの分も一緒にもらおうよ」と、話しかけてみたんです。すると、その子の足が動き、最後のシーンに参加することができました。うれしそうに風船を待っている姿がとても印象に残っています。

子どもとのコミュニケーションの中で、その子の心を少し動かすことができたのかな? と思うと今でもうれしく、私にとっても大きな気づきになったできごとでした。

——小野さんは子ども時代、どんなタイプの子だったんですか?

小野 とても引っ込み思案でかなり人見知りが強い子どもでした。ただ、「おかあさんといっしょ」は大好きで、家の中ではよくうたのおねえさんのまねをしていました。

私がよく見ていたころのうたのおにいさん、うたのおねえさんは、速水けんたろうさんと茂森あゆみさんでした。その2人が歌う「ぼくのミックスジュース」と「ポップンポップコーン」という曲が大のお気に入り。テレビの前で一緒に歌ったことや、母と一緒に何度も口ずさんでいたことを覚えています。

——小さいころからみんなの前で歌うのが好きな子だったのかなと思っていました。

小野 いや、真逆ですね。家族の前でしか歌えなかったです。だから収録で戸惑っているお子さんを見ると、気持ちがよくわかりました。

音楽との出会いのきっかけは、叔母さんのピアノ

——音楽に興味を持ったきっかけはどんなことでしょうか?

小野 私が小さいころ、叔母が仕事の関係で海外に行くことになり、その間だけわが家で叔母のピアノを預かることになりました。それがピアノとの出会いです。そこからピアノ教室に通い、本格的に音楽に触れることになりました。そのころ、将来はピアノの先生になりたいと思っていて、音楽を学べる高校に入学し、ピアノを続けていました。

しかし、ピアノについてスランプに陥ってしまったんです。そのタイミングで学校の文化祭でミュージカルをやることになり、ピアノではなく歌で参加することになりました。そのとき初めて舞台の上で、大勢のお客さまの前で歌を歌ったんです。ピアノとはまた違う音楽の表現方法があることに気づき、音楽の楽しさを再確認することができました。言葉がある音楽、「歌」がとにかくおもしろくて、文化祭のミュージカルの舞台でぐっと歌うことに惹かれていったことを覚えています。

——そこから「うたのおねえさん」をめざしたのでしょうか?

小野 大学では声楽を専攻しました。大学で学ぶ中で、明確な目標にしていたわけではないのですが、子どもたちとかかわりたい、卒業後も音楽を続けていきたいという思いはありました。学生の間、児童館でアルバイトをしていたことも関係があるかもしれません。

大学院を卒業するタイミングで「おかあさんといっしょ」のオーディションがあると聞き、受けることになりました。オーディションは不定期で、次の募集がいつあるかわからない中だったので、お話をいただけたときはありがたかったですね。

合格したときは、とにかくびっくりで、信じられない気持ちでした。私が小さいころに「おかあさんといっしょ」が大好きだったことを知っている両親も、引っ込み思案だった私がテレビで歌う仕事に就いたことにびっくりしていたと思います。

番組で出会った“りさおねえさん”とはプライベートでも大の仲よし

——イベントで多くの子どもたちと出会う機会があると思いますが、楽しみにしていることはありますか?

小野 いろいろな方と直接会えるイベントはとても楽しみです。実は2022年12月に、初めて『パント!』のおねえさんこと上原りささんと一緒にイベントをするんです。

上原りささんとは、実はプライベートでも仲よくしてもらっていて、一緒に旅行に行くこともあります。これから本番に向けて歌合わせなどで会う機会が増えるので楽しみです。

赤ちゃんからおばあちゃん、おじいちゃんまで、みんなで一緒に歌ったり、手遊びをしたり参加型の楽しい時間にしたいなと思っています。


お話/小野あつこさん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部

「うたのおねえさん時代から今も引き続き応援をしてくれている子どもたちやそのお母さん・お父さんには、本当に感謝しています。ここまで私が頑張ることができたのは、その方々の応援のおかげです。今後は私から応援してくださる方に会いに、いろんなところへ行きたいと思います。直接お会いできる日を楽しみにしています」と、イベントへの意気込みを話してくれた小野さん。
これからもすてきな歌声で、多くの子どもたちを笑顔にしてくれることでしょう。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

小野あつこさん(おのあつこ)

PROFILE
1991年、東京都出身。東京音楽大学音楽学部音楽学科声楽専攻(声楽演奏家コース)、同大学院音楽研究科声楽専攻独唱研究領域修了。中学校・高等学校教諭専修免許状取得(音楽)。
大学院卒業と同時に、NHK「おかあさんといっしょ」21代うたのおねえさんとして2016年4月から6年間番組に出演。卒業後も子ども向けの活動を続けながら、「食」に関する勉強をするなど仕事の幅を広げている。

『はじまるよ! あつりさとチョッピ―の森』

“あつこおねえさん”こと小野あつこさんと、“りさおねえさん”こと上原りささんがタッグを組んでイベントを開催。オリジナルキャラクター・チョッピ―も登場し、歌とダンスいっぱいの楽しいステージをさらに盛り上げます!
●日程:2022年12月28日(水)➀14:00~ ②16:30~
●場所:恵比寿ガーデンホール
●詳細・チケットの申し込みはこちらから(https://w.pia.jp/t/atsurisa-choppi/) 

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