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唯一の願いは世界中で傷ついている子どもがいなくなること。4児のママとしての思い【土屋アンナインタビュー】

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18歳、12歳の男子2人と、5歳、4歳の女子2人、4人のママである土屋アンナさん。モデル・俳優・歌手としても活躍中。アンナさんは「子育ては思い通りにいかないし楽しいだけじゃないけど、子どもたちがいるから自分も強くなれたと思う」と話します。この春公開となる映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』で、主人公プスの元カノでスリの天才である“キティ・フワフワーテ”を演じているアンナさん。ママとして感じた映画の見どころについて聞きました。

子どもたちには目隠しせずに命の大切さを教えたい

主人公プスと、その元カノであるキティ・フワフワーテのぬいぐるみと一緒に。

――今回の映画は、9つあった命が最後の1つになってしまった主人公のプスの冒険ストーリー。作品中では命の大切さについても表現されていますが、アンナさんは自身の子どもたちにどんなふうに命の大切さについて教えていますか?

アンナさん(以下敬称略) 今の子どもたちは、アニメでもゲームでも人が死んでしまうシーンを目にすることが増えていると感じます。結構生々しいものもありますよね。わが家の長男と二男はもう大きいですけど、シューティングゲームなどするときには「このゲームと同じようなことが実際に世界で起こっているんだよ」と、バーチャルと現実の錯覚を起こさないように話をしたり、ゲーム中に汚い言葉を使ったら注意するように気をつけていました。

私自身は、祖母から戦争経験を聞くこともあったし、母からは戦争のアニメや映画を見させられて「本当にあったことだから、平和な今をありがたいと思いなさい」と教えられました。私も、自分の子どもたちには、世界で起こっていることを目隠しせずに見せることは大切だと思っています。子どもたちに戦争のアニメなどを見せるときには「こういう悲しい事実があるんだよ。だから困っている人がいたら助けてあげようね」と説明をするようにしています。

でも今回の映画はファンタジーなので、子どもにリアリティーを持って命について伝えるというよりは、キャラクターやアクションを楽しみながら、生きることについても感じ取ってもらえればいいかな。

ワンコのキャラクターの純粋さは4歳の娘の姿にも重なる

「娘たちとこの映画を観たら、あれママの声が??」と驚くと思う、とアンナさん。

――今回主人公の元カノであるキティ・フワフワーテを演じたアンナさんですが、キャラクターに共感するポイントと、自分とは違うと思うのはどんなところですか?

アンナ キティはスリの天才で、手ごわい相手と闘うときにも自分が率先して立ち向かう強さがあります。心を寄せる男性がそばにいても自分の意志を貫いて生きて、男性を甘やかさないところは私自身と似たところがあるな、と思います。男性のちょっとダメなところを心配する姿にも共感できます。

一方でキティは女性らしさも兼ねそなえていて、うるうるおめ目でかわいらしさを全面にアピールするシーンがあるんですが、そういう自分にはないキュートさを声だけで表現するのは難しかったです。

――キュートといえば、ワンコというキャラクターもとても魅力的です。実は壮絶な過去を持ちながらも、明るく前向きに生きるワンコの姿をどう感じましたか?

アンナ ワンコは純粋な子どもの心を持っていると思います。みんなが一方的なイメージでこわがるようなものに対しても「こわくないよ?」と感じたままを言葉にしてくれます。大人になるほどルールや経験で壁を作ってしまう中で、ワンコのまっすぐな目で物事をみる姿は、忘れているシンプルな幸せに気づかせてくれると思います。

そういうワンコの姿は自分の子どもたちの姿に重なるな、と演じながら感じていました。たとえば、私が仕事が終わって帰宅すると、4歳の娘がおもちゃの携帯でだれかと「そうなの、うん、うん」ってしゃべってることがあるんです。それも20分くらいのけっこうな長さで(笑)。娘はまわりで起きている現実なんて関係なく、自分の世界を楽しんでるんですよね。人がどう言おうが自分は幸せ、という純粋さはまさにワンコとシンクロするなと思います。

本当の愛とは、願いとは? 見つめ直せばきっと幸せを実感する

「ワンコの純粋さやまっすぐな心は、たまひよ世代のママやパパならきっと共感すると思う」とアンナさん。

――主人公プスたちが望みをかなえる「願い星」を探す冒険物語のなかで、アクションシーンも盛りだくさんにありつつ、大人が見ても深く考えさせられる作品だと思います。アンナさんはどんな人に、どんなシーンに注目して見てほしいですか?

アンナ 子どもたちは主人公プスとキティのアクションや、ワンコのかわいらしさは絶対楽しめると思います。あとはプスと敵対するゴルディとくまたちの家族愛や、動物と人間の共存についても感じてくれたらいいなと思います。

大人の方には、本当の愛は目に見えないもので、人それぞれの心に違う形であるもの、というメッセージが届くといいなと思います。そして、自分の持つ願いが本当に必要なのかを考え直すきっかけになったらいいですね。人って欲望をたくさん持つと、その欲に自分が押しつぶされてしまうことがあると思うんです。でも、それが本当に必要かどうかを見つめ直すと、結論は「生きているだけで最高だね」に行き着くんじゃないかな。そういう今の幸せに気づくときっと心が楽になると思います。

子どもと一緒にファンタジーの物語や素晴らしい映像を楽しむ中で、セリフの言葉ひとつ一つの重さを受け取ってもらえたら、また違う楽しみ方ができる作品だと思います。

――では、アンナさん自身の願いはどんなことですか?

アンナ うーん、願いはあんまりないけど・・・。そうですね、世界中の傷ついている子どもがいなくなることかな。偽善ではなく、心からそう思います。胸が痛くなるニュースが多いですけど、子どもたちがみんな健康で平和に過ごせるようになったら超最高ですね。

お話/土屋アンナさん 撮影/なべ 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

アンナさんは5歳と4歳の娘さんたちとこの映画を観ることをもとっても楽しみにしているのだそう。家庭では6匹の猫たちや娘さんたちのいたずらにも「かわいい目で見つめられると、つい許しちゃいます」と話してくれました。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

土屋アンナさん(つちやあんな)

PROFILE
1984年3月11日生まれ、東京都出身。1998年にデビューし、モデルとして雑誌やファッションショー、CM、テレビ番組に出演。俳優として主な出演作に、映画『下妻物語』(04)、『さくらん』(07)、『Diner ダイナー』など。世界中でCD発売やライブを開催するなど、多方面で活躍中。二男二女のママ。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』

3 月 17 日(金)より TOHO シネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー。『シュレック』シリーズから飛び出した伝説(レジェンド)ネコ“プス”が主人公の映画『長ぐつをはいたネコ』シリーズの第2弾。9つあった命が最後の1つとなってしまったプスが、どんな願いもかなえる“願い星”を探す旅に出て・・・。命をかけた冒険は、勇気と感動に包まれた結末を迎える!

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