冷凍野菜で時短レシピ。「自分でゆでるより美味しい!」「腐らせる心配がない」無駄なく美味しく食べられる冷凍野菜ってやはり魅力的。専門家に聞く
「たまひよ」アプリユーザに「市販の冷凍野菜を使うことはありますか?」と、質問。「使っている」と「使わない」は、ほぼ真っ二つに分かれました。しかしコメントを読み解くと、冷凍野菜を絶賛する声が続々届きました。日頃から冷凍野菜を愛用しているという、管理栄養士&野菜ソムリエの資格をもつ料理研究家のひろさんに伺いました。
市販の冷凍野菜を使うことはありますか?
アンケートの結果は以下のようになりました。
1位 数ヶ月に何回か使うが、ほとんど使わない 33%
2位 冷凍庫に常備して使っている 27%
3位 毎週ではないが、月に数回は使っている 22%
4位 使ったことがない 17%
5位 その他 1%
「毎週ではないが、月数回は使っている」も含めると「使っている」は49%、「ほとんど使わない」を含めると「使っていない」は50%と、意見は真っ二つに分かれました。
冷凍野菜を「使っている」人に、愛用している野菜の種類を聞いてみると、
1位 ブロッコリー
2位 ほうれん草
が、ダントツで人気。さらにかぼちゃ、ミックスベジタブル、枝豆、揚げナス乱切りが続きました。
冷凍野菜の魅力コメントを紹介します。
冷凍野菜の魅力トップは「調理の時短になる」
「ブロッコリー、アスパラ、ほうれん草は常備しています。ブロッコリーは切る必要ないし、アスパラは皮を剥ぐ必要がないし、茹でる手間が省けるし、ラクです!」(らんた)
「ほうれん草やインゲン。茹でることなくおひたしが完成」(りくママ)
「ブロッコリー、ほうれん草、玉ねぎのみじんぎりをパスタによく使います。パスタを茹でてる鍋に一緒に冷凍野菜を入れちゃう」(でん)
「かぼちゃは万能です。生で買うと切るところから大変(笑) でも冷凍かぼちゃはそのままでも食べられるし、チーズやマヨネーズと和えたり、うどんやグラタンに入れたり。しかも甘くておいしいから、子どももよく食べてくれます」(ゆきまる)
魅力② 腐らせる心配がない、少量から使える=ロスが出ない
「以前、ブロッコリーをひと株買って、残った分を痛ませて捨てた経験があります。以来ブロッコリーはずっと冷凍野菜です」(たろな)
「ブロッコリーって、料理1品でひと株使うことはないので冷凍が便利。カットごぼうもきんぴら、豚汁、炊き込みご飯などちょっと欲しい料理にさっと使っています」(めろん)
「お弁当のすきま埋めに大活躍」(みっち)
「オクラは子どもも好きだし、茶色い料理に加えると鮮やかに。格段に美味しそうにみえるので使ってます」(ちゃぴん)
「ロスが出ないのがいい!」(y_k)
魅力③ 自分でゆでるより美味しい!
「ほうれん草は生野菜だとアクが苦手ですが、冷凍はアクを感じず美味しいです」(なつこ)
「ブロッコリーは子どもが大好き。うま味が残った茹で加減がちょうどいいらしく、解凍したあとそのまま食べてます(笑)」(ゆらゆら)
「冷凍の枝豆は、そのまま出してもおつまみやおかずになるし、自分で茹でると固さや塩加減が難しいので重宝してます」(はな)
※枝豆はお子さんの年齢によって、細かく切るなど注意して与えてください。
日頃から冷凍野菜を愛用しているという管理栄養士で野菜ソムリエのひろさんに伺いました。
冷凍技術の進化で野菜の栄養も美味しさもキープ。上手に使えば食費削減にも!
「一度使うと、その魅力にハマるのが冷凍野菜です(笑)
冷凍野菜を使わない人の理由は『おいしくない』『栄養価が下がる』だと思いますが、実は今は冷凍技術が進化していて業務用の冷凍庫で一気に冷凍するため食材の細胞組織の損失が少なく、栄養やおいしさをキープできるようになっています。
例えば市販の冷凍ほうれん草だとパラパラとほぐれていて、解凍しても水っぽさはほとんど感じられません。
しかも『保存料が不要』で保存できることも大きなメリット。最近は国産の冷凍野菜も増えているので、産地が気になる方も安心ですよね。このほかにも魅力ポイントは
・使いたい分だけ使用できる
・手軽に野菜の摂取量を増やすことができる
・旬の時期がすぎても安定した価格で購入できる
・食材がムダにならない
ほかにも下処理の手間がないことや賞味期限が長いことも助かります。
わが家の場合は基本は生野菜ですが、冷凍野菜を副菜などに活用することで外食やお惣菜のお世話になる頻度がぐんと下がり、結果的に節約にもつながりました。
お弁当や離乳食づくりなど少量だけほしいときにも活躍するので、疲れたときの心の支えとしてストックしておくこともおすすめです」
次に、ひろさんおすすめの冷凍野菜を使った時短レシピを紹介します。
主菜① [豚こまとほうれん草のスタミナ炒め]
[材料 2~3人分]
・豚こま肉 約250g
・冷凍ほうれん草 約100g
・しめじ 1パック
A焼肉のタレ 大さじ2
Aオイスターソース 大さじ1
Aにんにくチューブ 小さじ1/2~1
Aお酢 小さじ1
・片栗粉 大さじ1
・白ごま 適量
・サラダ油 大さじ1
[下準備]
・しめじは根元をカットしておく
・豚こま肉に片栗粉をまぶしておく
[作り方]
1.フライパンにサラダ油を入れ、温まったら豚こま肉を広げて焼き色がつくまで焼き、ほぐしたしめじを入れて豚こま肉に火が通るまで炒める。
2.凍ったままのほうれん草を入れてフタをして3分ほど弱火で蒸し焼きにする。
3.Aを加えて全体に味がよくからんだら火をとめて白ごまをふりかける。
おすすめの副菜は[いんげんのごま和え]
[材料 2人分]
・冷凍いんげん 60g
Aすりごま 大さじ1~2
Aマヨネーズ 大さじ1
A砂糖 小さじ1/2
A塩 ひとつまみ
[作り方]
1.耐熱容器に凍ったままのいんげんを入れ、ラップをかけて600Wで1~2分加熱して取り出す。
2.Aを合わせてしっかり和える。
主菜② [鶏肉ももとブロッコリーのトマト煮込み]
[材料 3人分]
・鶏もも肉 1枚(約350g)
・玉ねぎ 1~2個(約280g)
・冷凍ブロッコリー 100~150g
・トマト缶 1個(400g)
A中濃ソース 大さじ3~4
A本みりん 大さじ1
A砂糖 小さじ1~2
A塩 少々
・オリーブオイル 大さじ1
[下準備]
・鶏もも肉は一口大にカットし、玉ねぎはくし切りにしておく
[作り方]
1.鍋にオリーブ油を入れて温め、鶏もも肉と玉ねぎを入れて加熱する。
2.鶏もも肉の色が変わったらトマト缶と固形コンソメを入れてひと混ぜし、フタをしめて中火で3分ほど加熱する。
3.弱火にして調味料Aを加えて味をなじませたら凍ったままのブロッコリーを入れ、フタをしめて2~3分加熱する。
おすすめの副菜は[オクラのおかか和え]
[材料 2人分]
・冷凍オクラ 60g
・めんつゆ(4倍濃縮) 小さじ2
・かつおぶし 1パック(約2g)
1.耐熱容器に凍ったままのオクラを出し、600Wで1~2分加熱して取り出す。
2.めんつゆとトッピング用に少量残してかつおぶしを加えてよく和える。
3.仕上げに上からかつおぶしを乗せる。
ひろ
小さなころから食べることが大好きで管理栄養士の資格を取得。妊娠中に野菜ソムリエの資格をとり、サンキュ!STYLEライター、Nadia artistなどプロの料理家として活躍中。インスタグラムでは“今夜何を作ろう?”と、いうママのお悩みに応えるシンプルな材料&手順のレシピや、ホットケーキミックス研究家として、家事の合間にささっと作れる本格スイーツレシピを紹介しています。プライベートでは姉妹の母。現在は克服してるが、長女の食物アレルギー(小麦・卵・乳・大豆など)があった経験をもつ。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数392人)
※記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。