早生まれは保活に不利って本当?そう思われがちな2つの理由。保活のポイントを聞く【専門家】
「早生まれは保活に不利」と聞いたことありませんか? 早生まれとは1月・2月・3月生まれと4月1日生まれのこと。「保育園に入るための活動=保活」に、生まれ月で有利・不利があるのでしょうか?
保活のノウハウをメソッド化した著書もある、保活のエキスパートの山下真実さんにお話を聞きました。
「早生まれは保活に不利」と思われがちな2つの理由
前提として保活激戦区の場合、年度途中の入園が難しく、4月入園をねらう人がほとんどです。また、一般的に1才児クラスよりも0才児クラスのほうが入りやすいもの。
実は、早生まれは2つの理由から0才児クラスの4月入園に申し込みにくく、不利と言われてしまうことがあるのです。
理由その➀ 生まれたときには、0才児クラスの4月入園の申し込みが終わっている
認可園の4月入園の一次募集の締め切りは、入園の前年の11~12月ごろという自治体がほとんど。締め切り後に生まれた子どもに特例の受付期間を設けている自治体もありますが、短期間のことが多く、申し込みにくいのが現状です。
理由その② 対象月齢によって、0才児クラスの4月入園では、申し込める園が限られる
保育園に子どもを最も早く預けられるのは産休明けからが基本ですが、中には受け入れ対象を「5カ月~」などと定めている園も。早生まれの子が4月に0才児クラスに入園しようとすると、5カ月未満で対象月齢に届かず、その園には申し込めません。0才児クラスの4月入園をねらうと、申し込める園が限られてしまいます。
早生まれが0才児クラスの4月入園に申し込みにくいのは事実。ただし選考が不利になるわけではない
早生まれが「0才児クラスの4月入園に申し込みにくい」のは事実ですが、選考に不利なわけではありません。
年度途中に0才児クラスに入園申し込むことはできます。空きがないと入れませんが、年度途中の場合は、早生まれの子は申し込みにくいということはありません。
1才児クラスの4月入園に申し込む場合、ほかの月に生まれた子に比べて、早生まれが申し込みにくいということはないので、安心してください。
激戦の1才児クラスの4月入園を勝ち抜くためには、情報収集がポイント
0才児クラスよりも競争率が高く、激戦といわれる1才児クラスの4月入園。
勝ち抜くためには情報収集が鍵になります。まずは役所で情報をしっかり確認しましょう。早く始めれば始めるほど、情報収集や整理の時間が長くとれて、戦略的に保活を進めることができます。保活はママ1人で進める家庭が多いようですが、保育園見学などをパパと分担して、夫婦で情報収集するのもおすすめです。
比較的入園難易度が低い傾向にある、新設園、小規模保育園、0才児クラスがなく1才児クラスからの園はしっかりチェックを。
また、激戦の1才児クラスで入園をねらう場合、認可外園は必ず視野に入れ、認可園をセットで保活を進めましょう。
監修/山下真実先生 イラスト/くぼあやこ 取材・文/ひよこクラブ編集部
「早生まれは保活に不利」と言われることもありますが、それは「0才児クラスの4月入園に申し込みにくい」こと。選考に不利なわけではないので、安心して保活を進めてください。1才児クラスの4月入園は、0才児クラスよりも激戦になりがちですが、それはほかの生まれ月の子でも同じこと。「早生まれは不利って聞いたから…」とあきらめずに、しっかり情報収集して納得いく入園をめざしましょう!
参考/『中期のひよこクラブ』2023年夏号「早生まれ&年度始め生まれの保活 今やること・知っておくべきこと」より。
●記事の内容は2023年8月の情報で、現在と異なる場合があります。
『中期のひよこクラブ』2023年夏号では、「早生まれの保活」についてポイントを詳しく紹介。激戦の1才児クラス4月入園を勝ち抜く4つの戦略をくわしく紹介しています。