着なくなったベビーウエアを寄付して、赤ちゃんのための医療をサポート
Anna Usova/gettyimages
ママや赤ちゃんのための国立高度医療研究センター・国立成育医療研究センターが、着なくなった赤ちゃんや子どものウエアなどを寄付することで、次世代のための医療“成育医療”に貢献できる「寄付プログラム」を始めました。どのようなものなのかご紹介します。
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着なくなった赤ちゃんの衣類が次世代のための医療に役立ちます!
新生児や小児を救うための医療には、たくさんの費用と人材が必要です。とくに赤ちゃんがすこやかに成長発達し、次世代の赤ちゃんの誕生へとつなげていく「成育医療」は、重要な医療であるにもかかわらず、不採算になりがちな傾向があります。そこで、成育医療を知ってもらい、みんなで支えていくために始まったのが、寄付プロジェクトです。
“古着de寄附”は“TSUNAGU ∞ PROJECT”第5弾の寄付プロジェクト
東京都世田谷区の国立成育医療研究センターは、小児救急、不妊治療、産科・新生児科、母性・父性医療などを専門とする高度医療の研究センターです。
「次世代を守り、未来をつなぐために必要な医療」(=成育医療)の研究を広く知ってもらい、みんなに支えてもらうために、2017年4月に寄付プロジェクトの“TSUNAGU ∞ PROJECT”を立ち上げました。これまで「小児がんと戦う、みんなの願い。不足する無菌室をつくろう!」「国立成育医療研究センターのクリスマス基金」などのプロジェクトを行っており、今回の寄付プログラム“古着de寄附”はその第5弾になります。
古着を送るだけで、次世代を救う医療に貢献できます
“古着de寄附”のしくみはとてもシンプル。ママやパパが送った子ども服が専門業者で査定され、買い取った金額すべてが国立成育医療研究センターに寄付されます。そして、その寄付金が新生児医療・小児医療など成育医療のために使われるというもの。つまり、着なくなった赤ちゃんの衣類を送るだけで、重い病気と闘っている赤ちゃんや子どもやママのための医療研究のサポートができるというわけです。
次に着る子が気持ちよく着られるものを寄付しよう
寄付したウエアは、必要とする子どもたちにリユースすることになります。ですから、当然ながら汚れたものいたんだものはNG。次に着る赤ちゃんたちに気持ちよく着てもらえるものを選んで寄付するのがマナーです。
マタニティウエアやマザーズバッグも
寄付できるのは、新生児~140cmまでのベビー服やベビーシューズ。そのほか、抱っこひもやマタニティウエア、マザーズバッグ、ヘアアクセサリーなどもOKです。また、できるだけいい状態で査定を受けられるよう、そして次に使う人への心配りのために「ひと手間」をかけて、寄付をしてあげてくださいね。
1.洗濯・クリーニングをしておく
2.手玉があったら、取り除く
3.ウエアに記入した名前は消しておく
4.ポケットの中を点検しておく
5.きれいにたたんで送る
そのほか、詳しいことはこちらをチェックしてみてください。
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赤ちゃんを育てていると、医療の大切さ、ありがたさを身をもって感じますよね。不要になった赤ちゃんの洋服が、病気で苦しんでいる多くの赤ちゃんの役に立つなんて、とてもすてきなことだと思います。赤ちゃんの衣類を買い替えるときは、このプロジェクトのことを思い出してみてくださいね。(取材・文/東 裕美、ひよこクラブ編集部)
■取材協力・写真提供/国立成育医療研究センター
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