4カ月からの夜泣き・寝つかない・昼寝が不規則…の解決策は? コテンと眠るための寝かしつけテクニック【専門家】
赤ちゃんが生後4カ月ごろになると、それまでより夜中に目を覚まして泣いたり、寝つきが悪くなったりして、毎日の寝かしつけに悪戦苦闘するママ・パパが多くなる傾向が…。寝ないのはなぜ? スムーズに寝てくれる方法はないの? 乳幼児の睡眠のプロフェッショナルである、森田麻里子先生に教えてもらいました。
寝ぐずり回避のキーワードは“タイミング”
赤ちゃんが寝たあとの時間は、ママ・パパが自由に過ごせる貴重なな時間ですね。でも、寝かしつけに時間がかかったり、やっと寝たと思ったらすぐに目を覚まして最初から寝かしつけをやり直したり、寝かしつけに苦戦しているうちに自分も一緒に寝落ち…なんてことが続くと、「この状況は一体いつまで…?」と思わずにはいられないですよね。みんなの“寝ない”お悩みと、先生からのアドバイスを紹介します。
【寝かしつけのお悩み①】 そろそろ寝ただろうと思い、そ~っと布団から出ようとした次の瞬間、息子の体がピクッと動いて、目がパチッ! まだ早かったか~(涙)と思わずため息…。(4カ月の赤ちゃんのママ)
【森田先生アドバイス】
眠りが浅いうちは敏感なので、赤ちゃんから離れるのは深い眠りに入ってからにしましょう。目安は、寝ついてから5~10分が経過して、寝息が一定のリズムになってから。指しゃぶりをする赤ちゃんは、指が口から自然にはずれたら、深い眠りに入ったサインです。
【寝かしつけのお悩み②】 1日3回の昼寝は、グズグズしながら寝ついて、必ず30分以内に目を覚まします。もう少し長く寝てくれないと、私は家事をするどころか、昼食も落ち着いて食べられないです!(4カ月の赤ちゃんのママ)
【森田先生アドバイス】
昼寝の寝かしつけは夜の寝かしつけより難易度が高いので、授乳して眠けを誘ったほうが、スムーズに寝てくれると思います。また、グズグズしたまま寝ると、睡眠が浅くなりがち。短時間で目が覚めることも多いので、グズグズし始める前に寝かしつけを始めましょう。
【寝かしつけのお悩み③】 おふろ上がりに常夜灯をつけた寝室でパジャマに着替えさせ、授乳するとウトウト…。そのままベビーベッドに寝かせるも数分後には泣きだし、再び授乳。これを毎日1時間繰り返しています(4カ月の赤ちゃんのママ)
【森田先生アドバイス】
常夜灯で過ごす時間が長いと、赤ちゃんは寝るタイミングがつかみづらくなります。おふろ上がりの着替えやスキンケアは、常夜灯をつけた寝室ではなく、明るくしたリビングで。就寝前の授乳のタイミングで、常夜灯をつけた寝室へ移動すると、赤ちゃんが「寝る時間なんだな」と、タイミングをつかみやすくなります。
監修/森田麻里子先生 イラスト/熊野友紀子 取材・文/坂井仁美、ひよこクラブ編集部
4カ月ごろの赤ちゃんは、それまで一定だった睡眠のリズムが急に乱れたり、短時間で目が覚める=眠りが浅い時間帯が生まれたりするので、心配になるママ・パパも多いでしょう。でもそれは、脳の発達とともに睡眠機能も発達している証拠。成長過程のひとつだと考えて、まずは“寝ない”理由を知って、赤ちゃんがスムーズに寝てくれる方法を試してみましょう。
『中期のひよこクラブ』2025年冬号「4~7カ月の赤ちゃんがコテンと眠る!寝かしつけ改善プログラム」特集があります。4~7カ月ごろの睡眠のリズムや適切なねんね環境、寝かしつけがスムーズになるテクニックなどを詳しく紹介しています。赤ちゃんの寝かしつけに悩んでいるママやパパ、家族みんなで読んで、ぜひ参考にしてくださいね!
参考/『中期のひよこクラブ』2025年冬号「4~7カ月の赤ちゃんがコテンと眠る!寝かしつけ改善プログラム」特集
森田麻里子先生
医師・小児スリープコンサルタント。東京大学医学部医学科卒業。寝かしつけに苦労した経験からら乳幼児の睡眠について学び、「Chile Health Laboratory」を設立。多くのママ・パパにアドバイスを行う。
●記事の内容は2024年12月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。