おむつはずれ開始前に要確認! 知っておきたい1・2歳の排尿機能とは?

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1歳・2歳になると、「おむつはずれ、始めようかな」と思うママ・パパも多いでしょう。でも、ちょっと待って! おむつはずれは、子どもの排尿機能の発達に合わせて進めていくことが大切です。それを知らずに進めてしまうと、子どもの負担になることがあります。1歳・2歳の排尿機能の発達とはどのような様子なのか、小児科医の若江恵利子先生に伺いました。
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1歳代の排尿機能の発達はこんな感じ!
1歳代は「おしっこはトイレでするもの」というイメージづくりをする、おむつはずれの準備段階。いわば“プレおむつはずれ”の時期。まだ排尿機能が整っていないため、子どもがおしっこやトイレに興味が持てるように、生活や遊びの中で楽しく進めるといいでしょう。1歳代の排尿機能の発達の様子を、具体的に見ていきましょう。
1歳代前半は、おしっこが出ている感覚に気づき始めるころ
おしっこが出ている感覚がわかるようになるころです。でも、脳と膀胱をつなぐ神経回路は未発達。そのため、おしっこが出る前に「おしっこ出そう…」とは自覚できません。おしっこの間隔は1時間くらいが目安です。
1歳代後半は、「おしっこ出そう…」と感じた瞬間に出てしまうころ
おしっこが出そうという感覚は自覚できますが、その瞬間に出てしまいます。また、1回に出るおしっこの量が増える一方で、1日のおしっこの回数は減り始めます。
2歳代の排尿機能の発達はこんな感じ!
2歳代になると、毎日決まったタイミングで「トイレでおしっこしよう!」と誘う、本格的なおむつはずれを進めるのに最適な時期です。1歳代に比べて排尿機能がさらに整ってきますが、ママ・パパがトイレに誘ってもトイレでおしっこが出ないことも多いでしょう。まだトイレに座るだけで十分な時期なので、気長に進めるうちに「トイレでおしっこ」ができるように。そんな2歳代の排尿機能の発達について詳しく解説します。
2歳代前半は、おしっこが出る前に「出る!」という感覚がわかる子も
膀胱におしっこがたまって、出る前に「出ちゃう…」と自覚できるようになる子も出てきます。しだいにおしっこの間隔は空き、1時間30分~2時間くらいになっていきます。
2歳代後半は、おしっこが出る前に「おしっこ!」と伝えられる子もいるころ
成長とともに膀胱が大きくなり、たくさんのおしっこをためておけるようになります。そのため、おしっこが「出ちゃう…」と自覚する前に、「おしっこしたい!」と思えるようになります。
1歳・2歳は、心も体も大きく成長します。自分の思いをママやパパに伝えようと“イヤイヤ”したり、あんよができるようになって行動範囲がいっそう広がったり…。遊び方も親子のかかわりも、成長とともに少しずつ変わっていくように、おむつはずれも成長に合わせたサポートが大切です。排尿機能の発達と合せて子どもの様子を見守り、あせらず楽しく進めてくださいね。(取材・文/茶畑美治子・ひよこクラブ編集部)
監修/若江恵利子先生
医療法人恵徳会あさかクリニック理事長。小児科医。東邦大学大森病院新生児科、愛育病院小児科を経て、栃木県で開業。
参考/「1才2才のひよこクラブ」2017年夏秋号「ストレスフリーのおむつはずれ」より
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