もう1つ買い足したい!5歳児に適した知育パズル5選
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幼稚園・保育園では一番年上になる5歳児は、論理的な思考力もぐんぐん成長していく時期です。文字を覚える、計算ができる、というような、大人がイメージする「勉強」とは違いますが、遊びの中から、順序立てて考える力や、数や形の認識、新しいことを知ることの喜びなどを、身につけているのです。そして、そのように体験したことが、チカラが、小学校に行った時の、学ぶチカラ・学びたいチカラの基礎となります。
この時期だからこそ、頭を使うことを楽しいと思えるような遊びに出会ってもらいたいですね。
しみずみえ
子どもの遊びと親子の関わりに詳しい。玩具メーカーでの企画開発・キッザニア東京の創業等の仕事を経て、子育て支援や遊びプログラム開発などに携わる。著書『あそびのじかん』英治出版。こども×おとな×しごとプロジェクト代表。http://kocp.net/
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5歳児に適した知育パズル5選
今回は、5歳児くらいで楽しく取り組める「知育パズル」をご紹介します。どれも、頭だけで考えるのではなく、 自分の手を使って動かし、試してみながら、考える楽しみを存分に味わえるパズルです。
大人も子どもも夢中になれる
タングラムというのは、古典パズルの1つで、三角形や平行四辺形などの幾何学的なピースを組み合わせて、決められた形を作っていく遊びです。こどもにも遊びやすく、簡単なものから順にクイズ風に並んでいますので、分かるところからだんだん難易度をあげながら遊べます。大人がやってみても難しい、というよりも、大人よりも子どもの方が柔軟な発想でどんどんできてしまうかもしれません。大人が子どもに「教える」というよりも、一緒に夢中になれる遊びは魅力ですね。
繰り返して成長を感じられる
立方体の積み木を組み合わせて遊ぶパズルです。タングラム同様、「この形を作ってみよう」というサンプルが、クイズ風に並んでいます。この商品でぜひ挑戦して頂きたいのは、立体的なパズルができること。正面から見た絵を参考に、見えない部分はどうなっているんだろうか、と考えながらパズルを解いているうちに、空間認識や想像力が刺激されることも期待できそうです。できない問題がある時は、焦らずに日にちを置いてまた挑戦してみると、違う視点が持てることもあります。「できなかったけど、できた」を積み重ねて、子ども自身が自分の成長の実感を持てるといいですね。
まるでインテリア!
見た目におしゃれな、インテリアにもなりそうなパズルです。ジグソーパズルのような四角いではなく、デザイン的な形は、初めて組む時にはどこから手を付けていいのか戸惑うかもしれません。1つ1つのピースの形が、動物に見えたり、森の暗闇に見えたりすることを楽しみ、あれこれ想像しながらじっくり取り組むといいですね。形と形を組み合わせて1枚の絵が生まれるのは手品のようで、1度完成させても何度でも繰り返して遊びたくなります。知育、というと論理や知識というイメージがありますが、このパズルは感性に響く部分が多そうです。
恐竜好きにおすすめ!
これは、とにかく「恐竜好きさん」におススメです。細かいパーツが多く、順番通りに作る必要があるので、5歳のお子さんには少し難しいかもしれませんが、「恐竜好き」さんならば、できます。写真の完成写真がかっこよく、多少難しくても完成させたくなります。「できない」「分からない」と言われても、全部を教えてしまわないで、一緒に作ってみてください。1つ作りあげた時の達成感は、子どもにとって大きな自信になりますよ。
地理や地名に詳しくなれる!
1つ1つのピースが日本の都道府県の形になっているパズルです。このパズルは、地図だけではなく、名産品などの情報が多く、絵を見て自分でお話を想像したり、知っていることを結び付けたりして楽しむことが好きなお子さんにおススメ。逆に、形をつなげていくことを純粋に楽しむタイプのお子さんには、イラストなどのないシンプルな地図パズルの方が遊びやすいかもしれません。お子さんが、どんなところに楽しさを感じるのかに合わせて選べばいいですね。
このタイプのパズルで遊ぶ時に大事なのは、「教えよう」「覚えさせよう」としないこと。この時期は、都道府県名をたくさん知っていることよりも、自分が住んでいるのがどこか、ほかにどんな場所があるのだろうかと、少し広い世界に思いを馳せ、興味を持つことが大事です。
きちんと作られたいいパズルは、小学生になって都道府県を習った時に改めて組んでみても、ちゃんと遊びがいがありますから、小さなころの遊びと小学校の勉強が、そこで一致するという快感を味わうこともできますよ。
「知育」というと、きちんとやらせなきゃ、と思いがちですが、意識したいのは、まず楽しむこと。楽しいことならば、「もっと遊びたい」となり、もっと遊ぶ中から自然に、この時期に大切な考える経験や想像する経験などを重ねることができます。「知育」を難しく考えずに、今まで知らなかったことや、今までできなかったことに出会えていいな、という気持ちで、親子で楽しく取り組んでみてくださいね。
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