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小児科医が解説、スマホをしながらの寝かしつけがよくない理由

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Lacheev/gettyimages

毎日、赤ちゃんの寝かしつけに悪戦苦闘していませんか? 赤ちゃんがなかなか寝つかないと、ついつい親はスマホを見てしまいがち。実は、スマホを見たり操作したりしながらの寝かしつけは、赤ちゃんの眠りにはよくないことかも。どうしてよくないのか、子どもの睡眠に詳しい小児科医・谷池雅子先生にお話を聞きました。

関連:「自分より大事!?」わが子にそう思わせない、スマホとのつき合い方に注目

ブルーライトがメラトニンを抑える

赤ちゃんが寝ない間に親がスマホを操作していたら、赤ちゃんにまったく寝る気配がなくなって困った、という経験はありませんか? それはどうしてなのでしょうか?どうやらスマホが放つ光・ブルーライトが関係しているようです。

「人間は、目から入る光の量で昼夜を区別します。日中の太陽のようなまぶしい光が目に入ると、脳が昼と認識し、眠りをつかさどるホルモン・メラトニンの分泌が抑えられます。スマホが放つ青い光は、日中の太陽の光と同様、眠りに強い影響を与えます。赤ちゃんに直接スマホを見せなくても、目に青い光が入れば同じこと。日が暮れて外が暗くなってきたら、スマホの使用は控えましょう」(谷池先生・以下同)

日が暮れてから、照明が煌々とついている場所に赤ちゃんを連れて行くことも、避けたほうがいいそうです。

「スーパーマーケットやコンビニなど、日が暮れてから明るい照明がついている場所へは、赤ちゃんを連れていかないようにしましょう。お散歩や買い物は午前中に済ませるようにすると、夜に強い眠けを起こすメラトニンの分泌を高めることにもなり、おすすめです」

心拍数が上がって赤ちゃんも興奮!

寝かしつけのときのスマホは、ブルーライト以外にも赤ちゃんが眠れなくなる原因が隠れているとか。

「スマホで刺激的なコンテンツを見たり、ラインで盛り上がったりすると、脳が刺激され心拍数が上がります。そうすると、添い寝や抱っこをして密着している赤ちゃんもリラックスできず、興奮して眠りにつけないという悪循環に陥ることがあります。親がリラックスすることも、寝かしつけには大切です」

親が夜型だと、子も夜型になりやすい傾向がある、と谷池先生。小さいころの生活リズムを、将来まで引きずることもあるそう。

「赤ちゃんは親の生活に引きずられやすいので、まずは、親が自分の生活を見直すことが大切。現代は照明が発達して夜でも昼のように明るく、スマホやテレビなどメディアの影響で、夜も刺激が満ち溢れていて昔より眠りにくい環境といえます。親自身がメディアを上手にコントロールし、眠りやすい環境を整えてあげましょう」

赤ちゃんが1歳を過ぎて、寝かしつけに30分以上かかったり、夜中に1回につき5分以上、2~3回覚醒したりしている場合は、不眠に該当するそう。これらに当てはまる場合は、かかりつけ医や保健師さんなど、専門家に相談しましょう。

関連:赤ちゃんがコテンと寝る!保育士の寝かしつけワザ

今や子育てに欠かせなくなったスマホ。そのスマホが、赤ちゃんの眠りを妨げているとは…。赤ちゃんが夜、寝なくて困っているママ・パパは、スマホの使い方を見直してみませんか? 寝かしつけのときは肩の力を抜いて、赤ちゃんと一緒に早寝してしまうのがよさそう。赤ちゃんがなかなか寝なくても、「いつかは寝るさ」と気長につき合っていきましょう。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修/谷池雅子先生
小児科医。大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 科長。小児の睡眠が発達に及ぼす影響を研究。乳幼児の眠りの悩みを親が専門家に相談し、指導が受けられるスマホアプリ「ねんねナビ」を開発。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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