働くママの味方? リモートワークのメリット・デメリット
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「会社のデスクにいる必要性感じますか?」働くママから、そんなキャッチ―な投稿が、『ウィメンズパーク』にもアップされる昨今、日本の企業でも在宅で仕事をする「リモートワーク」に注目が集まっています。働くママたちが会社に出社せずに仕事をする、そのような働き方について見ていきましょう。
壷井央子 キャリアコンサルタント/W40代表
サイト:https://profile.ne.jp/pf/careerplan32-yoko/
(株)リクルートエージェント、(株)パソナで採用・事業立ち上げの経験を積み、独立後は、キャリアカウンセリング、転職支援、採用支援、大学での講義、女性向けキャリアスクールの立ち上げ、などを展開。これまで3000名以上の個人のキャリア支援と300社以上の企業の採用支援の実績を持つ。
リモートワークとは?
最近取り上げられる働き方の一つ「リモートワーク」とはそもそもいったいどのような働き方なのでしょうか。リモートワークとは、その語源、「remote=遠隔のwork=仕事」より、日本では「遠隔で働くこと」を指しています。特に働くママにとってのリモートワークは、=「在宅勤務」を意味することも多いため、この記事では、在宅勤務を中心に見ていきましょう。
在宅勤務と言ってもいろいろなパターンがあります。例えば、完全在宅勤務の場合もあれば、週何回かの出社と在宅勤務を織り交ぜる場合、時短と在宅勤務を織り交ぜる場合など、在籍企業のルールによってその働き方はさまざまなのが現状です。
リモートワークのメリット・デメリット
では、ママたちがリモートワークをするメリットとはどのようなことがあるのでしょうか。在宅ワークに憧れる働くママも多い中、そのメリットとデメリットについて見てみましょう。
時間を有効に使えて、業務にも集中できる!
働くママから見たリモートワークの一番のメリットは、「通勤時間」の削減です。働くママは時間との戦いです。往復の通勤時間を2時間削減できれば、毎日2時間分の時間を確保できます。子供と過ごす時間を増やしたり、仕事への時間にあてたりと、充実した時間の使い方ができます。また、オフィスにいる時のような周りへの気遣いが比較的少なく済むため、業務に集中できる環境が作れます。
周りとのコミュニケーションには一苦労も!
その逆に他の社員が近くにいない分、周りとのコミュニケーション不足が生じやすいことがあります。オフィスにいるとちょっとしたことでもすぐに声をかけることができるのに、リモートワークだと他の社員との連絡も手間や時間がかかったり、人間関係の構築に時間がかかったりすることがあります。リモートワークを積極的に推奨している企業であれば良いのですが、そうでなければ他の社員との疎外感を感じることも少なくありません。
リモートワークでこんな働き方を実現
メリット・デメリットともにあるリモートワーク。それでは、実際にリモートワークをしているママたちはどのような働き方をしているのでしょうか。
実際にリモートワークをしているママたちの声
・私の職場はまさしく遠隔会議システムの企画をしているので、みんなパソコンに遠隔システム入れていて、自宅や自席で会議に参加しています。私自身は会議の議事録をとったり、ファシリテーターをするので遠隔参加は難しいんですが、会議がない日や参加だけでいい日は家からアクセスしてます。中抜け(時間休)して病院に行けたり、布団干したりできて助かります。保育園のお迎えも早めにできますし。
・私も今担当してる仕事は家でもできるので、たまに家事とか多忙なときは「今日は在宅で仕事します」で済みます。同僚は開発者なので、自宅作業で済む場合も多いです。
私の仕事でもリモートワークが可能?
リモートワークには、適した仕事、適していない仕事があることが想像できます。リモートワークに適しているのは、一人でもできる業務が多いポジション、仕事の成果が見えやすいポジション(エンジニア、クリエイターや、営業(内勤営業)など)で、周りとの連携が多かったり、対面での会議が必要になるポジションでは不向きなのが分かります。また、直接会う機会が減る分、システム化(システムによるコミュニケーションツールや管理システム)が整っていることが重要になります。
今の日本の企業は、新しい働き方がどんどんと取り入れられている途上です。まずは、自分の在籍する企業でそのような制度があるか確認してみましょう。現時点で明確な制度がない場合も、導入を検討している企業も多いため、将来的にそういった制度の整備を予定しているかを含めて人事に相談してみてはいかがでしょうか。
文中のコメントは口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。