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AI時代が到来!子どもに本当に役立つ習い事とは?

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patat/gettyimages

人工知能がなんでもこなせるようになる時代。現在の子どもたちが大きくなるころには、求められる能力や仕事の種類も変わる、とも言われています。来るべきAI時代に生き残れる人になるべく、子どものころに学んでおきたいこと、本当に役立つ習い事、とはなんでしょうか? 
3人の子育てをしながら、IT研究やIT教育を行っている明治大学准教授の五十嵐悠紀先生に、ご自身の幼少期の経験や、子育て体験と合わせて、聞きました。

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「プログラミングの早期教育」がおすすめではないわけ

これからの時代を生き抜くために必要な力は、知識を身につけることではなく、それを活用する力、創造する力だといわれています。AI時代に備える、というとつい“プログラミングを幼いうちから習わせたほうがいいのでは?”と考えてしまうかもしれません。もし子ども自身が興味を持てば、もちろんそれも一つの選択肢ですが、逆にそれだけにこだわる必要はありません。まずは子どもたちの“新しいことに挑戦してみたいと思う意欲”を育ててあげることが親として大切なのではないか、そのために、家庭生活では補いにくいものを習い事で試してみるのがいいのではないか、と私は考えています。 

将来役に立つ3つの習い事カテゴリ

また、AI時代といわれる将来に求められるのは、一つの能力だけに特化したものではなく複合的にいろいろな考え方をし、伝えていける人間的な能力です。そういうことを考えても、もし家庭の中で無理なく複数習い事を始められるのであれば、以下のようないくつかのカテゴリの中から、満遍なくトライしてみるのはどうでしょうか。

カテゴリ1:創造性を発揮する習い事

先ほども言ったように、これからは知識を生かして新しいものを生み出す力が求められます。そう言った点からみても、最近増えてきている“造形教室”のような習い事はおすすめです。ただ美しく絵を描く、ということではなく、子どもの創造性を引き出し、育むような取り組みがなされている教室がいいでしょう。“答えのないものに取り組む”という経験はAI時代に必要になってくる力の一つです。創作力や美的センスを磨いたり、ものを組み合わせて何かを作り出す力を育んだりと、今後必要になってくる多くの力が学べるでしょう。

カテゴリ2:手先を動かす習い事

私自身が3歳から習っていて、自分の子どもたちにも習わせているのが“ピアノ”です。小さな子どもたちも楽しめる、昔から人気の習い事ですよね。ピアノの練習は、手先を動かすことで脳に刺激がいくとも言われ、さらに上達すれば、自分で音楽を創作し、表現するツールにもなることから、創造性をはぐくむ教育としても見直されています。こうした感受性は、幼いころから楽しさや喜びを通して育むのがいいと思います。また、幼いうちにしか身につかないと言われている音感を身につけられることもメリットですね。

カテゴリ3:体力をつける習い事

コンピューター科学を教えてくれた私の恩師は、“いちばん大切なのは体力とコミュニケーション力”と話していました。スポーツ系の習い事は人気だと思いますが、そのくらい、体力はすべての基本ですよね。今も昔も習っている人が多い水泳も、身体全体を動かすことで体力がつき、脳にもいい刺激があるといわれています。ぜんそくがちだったわが子も、水泳でずいぶん鍛えられました。水泳にサッカーに空手に…と、週に何度も体力重視の習い事をさせるのは、成長期の子どもにはかえって負担が大きすぎるとは思いますが、自分に自信を持ち元気な頭脳、心を育てるためにも、体力をつける習い事をしてはいかがでしょうか。

習い事をするかどうかも家族みんなで考えよう

さて、私自身は、幼いころからたくさん習い事をさせてもらっていました。3歳からピアノ、小1から習字、小2からそろばん、そのほかにも水泳や英会話、絵画教室などさまざまな習い事を通じて、知らないことを知る楽しさ、できなかったことができるようになるうれしさ、得意なことを見つけたときの自信を得ることができました。一方、同業者である夫は、習い事をしてこなかったそうです。そのためわが家の子どもに対する習い事の考え方も夫婦で異なり、そのつど話し合ってきました。確かに、子どもたちには習い事だけでなく、お友だちと遊ぶ時間も、家族と過ごす時間も同じように大切です。

 現在は子どもたちにいくつか習い事をさせていますが、大切にしているのは“お友だちやきょうだいと比べないこと”“習いたいという意欲があるものを習わせること”“つらいと思ったときに子どもが辞めたいと言い出せる雰囲気づくりをし、辞める勇気も合わせて持つこと”。習い事を始めるのも辞めるのも、家族できちんと話し合って進めるのがいちばん大切なことだと思います。

 AI時代の到来、と聞くと、子どもたちが遅れをとらないように事前にプロミングなどの準備をしておいたほうがいいのでは? とつい思ってしまいます。しかし、五十嵐先生のお話からは、AI時代に必要とされている能力の基盤は、必ずしもITの知識や技術にたけていることではないということがよくわかりました。幼少期に求められているのは、むしろ、創造力や感性、それを伝える力や、体力! これまでの多くの親が自然にやってきたような、その子の個性を生かした「習い事」を自分たちのペースで行えばいいということ。少し安心した気もします。わが家も子どもの「やりたい気持ち」を大切に、習い事を再検討したいと思います。(取材・文/玉居子泰子・ひよこクラブ編集部)

監修/五十嵐悠紀先生
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授
1982年生まれ。東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員を経て、現職。専門はコンピュータグラフィックスおよびユーザインタフェース。子どもを対象としたITワークショップを多く開催する。2男1女の母。著書に『AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55』(河出書房新社刊)他。

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