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1カ月前でも間にあう! 入学前にできるようになっておくといいこと

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kwanchaichaiudom/gettyimages

我が子が困らないように、入学前に準備できることがあればしておきたいと思うのが親心。
入学前に身につけておきたい生活習慣は、入学説明会の資料に記載されています。
お子さんによっては、まだ自分1人ではうまくできないこともあるかもしれません。たとえ、できないことがあっても、あせらなくても大丈夫。小学校入学前にやっておくといいこと、できるようになっておくといいことについて「ベネッセ教育総合研究所」顧問八木義弘さんに伺いました。

入学前に身につけておきたい生活習慣

小学生になるまでに身につけておきたい生活習慣として、小学校では以下のようなチェック項目を説明会などで伝えています。
下記項目は、いくつかの小学校の資料をもとにしたものです。学校によって多少の差はありますが、入学前の心づもりとして参考にしてください。

入学までに身につけたいこと

□ 名前を呼ばれたら「はい」と返事ができる
□ あいさつがきちんとできる
□ 自分の氏名をひらがなで読むことができる
□ 朝、1人で起きることができる
□ 1人で顔を洗って歯を磨くことができる
□ 1人でトイレで用をたせる(洋式・和式トイレとも)
□ 1人で服の脱ぎ着ができる
□ 好き嫌いなく食事ができる
□ 座って30分ほどで食事をすませることができる
□ 箸を正しく使うことができる
□ 手洗い・うがいができる
□ 自分の持ちものや遊び道具の片づけができる

食事の好き嫌いや箸の使い方、後片づけなどは、大人でもしっかりとは身についていない人もいるので、上記のことができなければ学校生活を送れないわけではありません。けれども、今できなくても、できるようにサポートすることが自立の準備になります。
また、子ども1人でも学校まで行けるよう、入学説明会で示される通学路は覚えさせておきたいもの。集団登校を行っている学校でも、事前に親子で何度か学校までの道を歩いて、1人で歩いても迷子にならないようにして、子どもに自信をつけておくといいでしょう。

友だちや先生との言葉のやりとりを心がけて

小学校入学前の準備として大事なことは、すべてのことを子ども1人でできるようにすることではありません。自分のことはできるだけ自分でやるけれども、困った時に誰かに手助けしてもらえるよう、きちんと声をあげられるようにしておくことが大切です。
その準備として、「名前を呼ばれたら『はい』と返事ができる」「あいさつがきちんとできる」の2つが最重要項目です。
名前を呼ばれたら「はい」と答えられることはとても大事。名前を呼ばれた時に振り向いてうなずくだけではなく、声に出して言えることが大事なのです。
挨拶や返事はコミュニケーションの基本なので、「おはよう」や「ありがとう」「さようなら」と言われたら答えたり、「○○くん、昨日のあれ見た?」「見た見た、すごかったな」とか「◯◯ちゃん、一緒に遊ぼう」「うん、遊ぼう!」と言ったりするようなコミュニケーションができるよう、日頃から言葉のやりとりを心がけておくといいでしょう。

言葉のやりとりの次に必要なのは時間感覚

fotostok_pdv/gettyimages

徐々に慣れておきたいのは、時間にあわせて行動することです。時間といっても授業時間の45分間座っていられるようにしたり、ごはんを30分ほどで食べる練習をしたりしましょうということではありません。
保育園や幼稚園と異なり、学校では「時間で区切られた生活」をすることになります。遊んでいても休み時間が終われば遊びを切り上げなければいけないし、トイレも休み時間にすませるようにしていきます。
小学1年生は最初から机に向かって教科書を使った授業をするわけではありません。
国語なら紙芝居をみんなで見たり、算数なら教科書に載っている遊園地の絵を使って数の話をしたりカード遊びをしたり。そうしたことを取り入れながら、45分間楽しく授業を受けられるように先生は工夫しているのです。
4月・5月は教科書を使うだけでなく、教室で少しお話をしたら、校庭の花壇などを見たり、屋上へ行ってみたりして、学校に慣れさせます。教室内でみんなで話をする機会をつくるなどの工夫をしながら、徐々に時間を軸とした時間割のある生活に慣れるようにしていきます。
そうした時間に沿った生活で一番困るのがトイレでしょう。授業中に「先生、トイレに行きたいです」と言えば、もちろん行くことは可能ですが、トイレに行っていてはその間の授業を聞くことはできないし、他の子が「ぼくも」「私も」と行きたがったりするので集中した授業が行えなくなってしまいます。
入学前、家庭で、1時間テレビを見るなら、その前に「おしっこをしておいたら」とか「バスに乗る前にトイレに行こうね」など、何かする前に「トイレには行っておく」という習慣をつけておくと安心です。

できないことがあってもあせらない

小学校低学年の担任の先生は5月の連休明け頃までかけて、子どもの様子を見ながら45分間の授業を受けられるよう、子どものリズムを慣れさせていきます。
トイレについても、「ああ、これはトイレに行かせないとダメだな」とか「後少しで授業が終わるから我慢できるかな」などと判断しながら、授業の雰囲気を崩さないようにしていきいます。
だから、もし入学時にうまく身につかない生活習慣があったとしても、それは連絡帳などで心配しているということを担任に伝え、後は学校に任せてくれれば大丈夫だと現場の教師は語ります。
学校では長い経験の中で、子どもが困らないように必要な手立てを打っていきます。親が「大丈夫か、大丈夫か」と心配ばかりしていたら、子どもも過敏になってしまうもの。お子さんが元気に毎日学校へ通っているようなら、安心して学校にお子さんを委ねるという姿勢でいましょう。

挨拶ができることと、自分の要望を声に出して言えるようになれば、後は担任の先生がリードして、小学校生活を過ごせるようにしてくれます。
家庭でも、子どもの要望や気持ちを先回りせず、じっくりと話を聞きながら、心の準備をしていきましょう。
(取材・文/bizmom編集部 橋本真理子<メディア・ビュー>)

監修/八木義弘さん

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●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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