習い事費は世帯手取り月収の5%までが目安!オーバーしてない?
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子どもの習い事費は成長に従って高くなっていく傾向があり、月謝などがかさむと家計を圧迫する原因に。習い事費の予算は世帯手取り月収の3~5%にとどめたいもの。習い事費をかけ過ぎないコツを、2人の女の子のママでもある、ファイナンシャルプランナー・鈴木さや子先生に聞きました。
世帯月収30万円の場合は、月々の習い事費はMAX1万5000円!
未就学のうちは、習い事費は世帯月収(手取り)の3~5%でとどめたいもの。目安は次の通りです。
●世帯月収20万円の場合/月々の習い事費は、6000円~1万円
●世帯月収30万円の場合/月々の習い事費は、9000円~1万5000円
●世帯月収40万円の場合/月々の習い事費は、1万2000円~2万円
●世帯月収50万円の場合/月々の習い事費は、1万5000円~2万5000円
*世帯月収は、すべて手取り額。
上記の月々の習い事費は、子どもが2人でも同額なので何を習わせるかよく考えましょう。
子どもの習い事費 ママ・パパたちが知りたいことに鈴木先生がアンサー
Q習い事費って、習うもので月謝がだいぶ違うの?
A教室に通う学習系は、月謝が高めです
ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」のデータによると、第1子の場合、1カ月あたりの習い事費用は、次の通りです。
●スポーツ活動 3400円
●芸術活動 2000円
●家庭学習活動 2800円
●教室学習活動 8300円
子どもが1人の場合は、世帯月収(手取り)の3~5%内で2つぐらいの習い事を組み合わせたり、きょうだいがいる場合は1つずつ習わせたりするなど、予算をオーバーしないように工夫しましょう。
Q習い事費が予算オーバーしたとき、どうしたらいい?
A無理にさせている習い事は、見直しましょう
子どもが嫌がっているのに、ママ・パパの希望などで無理に習わせているものがあれば、やめることを検討しても。子ども自身にやりたいことが多いときは、親子で話し合って子どもに選択させるのも一案です。また習い事によっては、たとえば3歳の子が1年かけてできるようになることが、小学生なら短期間で上達するものも! そうしたコスパ面も考えて、見直すといいでしょう。
Qリーズナブルな習い事ってないの?
A自治体や子育て支援センターのサークルや教室がおすすめ!
乳幼児の習い事をリーズナブルに楽しむには、自治体や子育て支援センター、NPOなどが主催するサークルや教室に参加してはどうでしょう。体操や触れ合い遊びなどの教室を定期的に行っているところもあり、ほとんどが実費のみの負担で安価で体験できます。自治体の広報誌や子育て支援センターの掲示板・ホームページなどで告知しているので、興味があるママ・パパはチェックを!
未就学のうちは、習い事費の目安は手取り世帯月収の3~5%と紹介しましたが、中には「習い事が終わった後、毎回、ママ友とのランチがあり交際費が大変!」という声も。たとえば月謝が5000円でも、週1回必ず交際費がかかると、家計を圧迫していきますよね。習い事は、入会前に月謝や入会金などの確認だけではなく、できたら体験入学をして、ママ同士の交流のしかたが自分と合っているかもチェックするといいでしょう。習い事は一度始めたら、なかなかやめにくいもの。後悔しないよう、事前リサーチをしっかり行いましょう。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)
監修/鈴木さや子先生
ファイナンシャルプランナー。株式会社ライフヴェーラ代表。家計管理や資産形成、キャリアなど、主にママ・パパ向けに講演を行う。2人の女の子のママでもあります。
参考/ひよこクラブ2018年5月号別冊付録「第2子 妊娠/出産/育児“こうすればうまくいく”見通しBOOK」より