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【1歳代・2歳代のしつけ】社会のルールを子どもに伝える方法

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evgenyatamanenko/gettyimages

社会のルールを子どもに教えることは、親にとっての大事な仕事の1つ。1歳代、2歳代でも、病院やスーパーマーケット、電車・バスなど、社会とかかわるシーンは頻繁にあるものです。まだ会話が十分にできない小さな子どもを相手に、どのように社会のルールを教えればいいのでしょうか。子どもの社会性の発達に詳しい白百合女子大学人間総合学部の秦野悦子先生(発達心理学)に、1歳代、2歳代の子どもに社会のルールを伝える方法を、シーン別に教えてもらいました。

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【1】「電車やバスでおとなしくする」を教えるには?

まだ言葉が十分に理解できず、我慢がきかないのが1歳代・2歳代。そんな時期の子に社会のルールを教えるのは難しいもの…。どうかかわればいいのか、秦野先生に聞きました。

【1歳代前半~】

言葉だけで「シーッだよ」と言っても、この時期の子どもは理解してくれません。そこで、子どもの関心を別のところに向けてみましょう。たとえば、「ねえ見て、かっこいいブーブだよ」と外の景色を見せたり、音の出ないおもちゃや絵本で気を紛らわせたり。気分転換の工夫がポイントです。

【1歳代後半~】

このころからは、「電車(バス)の中ではシーッだよ」といったように、静かにする場所にいることを短い言葉で伝えてみてください。短い間なら我慢できるでしょう。しかし、またすぐにそわそわしてしまうかもしれません。その場合は、その都度、同じように声をかけてみてください。その上で、音の出ないおもちゃや絵本で気を紛らわせましょう。

【2歳代~】

2歳からは、あらかじめ出発前に行く場所を教えてあげてください。「今日は動物園に行くよ」、「窓からブーブいっぱい見えるといいね」といった具合に、行程の見通しを伝えることで、子どもに期待を持たせてあげるのです。むやみに大声を出し始めたら、「シーッ」と注意し、静かにできたらほめてあげましょう。

【2】「病院などで走り回らない」を教えるには?

病院はほかの患者さんたちにも配慮しないといけない場所。走り回っていたら大けがのもと。これを阻止するしつけ方とは?

【1歳代前半~】

病院のような場所で子どもが走りだしてしまったら、短い言葉で「走っちゃダメだよ」と伝えましょう。子どもを追いかけ回すようなことをすると、子どもはそれが楽しくなって余計に走ろうとします。テンションが上がっていたらサッと抱きかかえて迷惑にならない場所に移動し、落ち着かせてください。

【1歳代後半~】

真剣な表情で、「病院では走っちゃダメだよ」と伝えましょう。子どものテンションが上がるのを防ぐために、絵本を何冊か持参してみてください。子どもに選ばせると、落ち着くこともあります。そのうち飽きるかもしれませんが、そんなときはちょっと移動して気分転換を。

【2歳代~】

「病院では走らないようにね」と事前に家で言い聞かせておき、実際に病院で走りそうになったら、「走っちゃダメだよ」と家で約束したことを思い出させてください。「終わったら公園に行こうね」、「あとで一緒におやつを食べようね」などというように、少し先の見通しが立つと落ち着きやすいでしょう。

【3】「お店のものに触らない」を教えるには?

お店には子どもにとって魅力的なものがたくさん並んでいます。いくら子どもとはいえ、お店には触ってはいけない商品も。手を触れないように伝えるには、どうすればいいのでしょう?

【1歳代前半~】

「触っちゃダメ!」と言うだけでは、通じない年ごろです。お店のものを触りそうになったら「触っちゃダメ」と注意しつつ、サッと抱き上げてその場を離れるようにしてください。興味を引きやすいものがあると、子どもは好奇心が旺盛なため、どうしても触ろうとしてしまいます。買い物はなるべく短い時間で済ませましょう。

【1歳代後半~】

生鮮食品や未包装のパンなど、絶対に触ってはいけないものは事前に「お魚は触っちゃダメだよ」などと伝えておいてください。実際にその売り場を通りかかった時は、「見るだけだよ」とひと言、声かけを。ただし、ダメダメばかり言っていたら、子どもにもストレスになります。もともと買う予定の野菜を1つ選ばせるなど、子どもにも可能な範囲で体験させてあげるといいでしょう。

【2歳代~】

どうして売り物に触ってはいけないのか。そのことを言葉で教えてあげてください。商品に触りそうになったら「それはほかの人が買うから触っちゃダメだよ」ときちんと説明して、触らずにやり過ごすことができたら「えらいね」とほめてあげてください。

【4】「人とのかかわり方」を教えるには?

子どもでも一歩外に出れば、立派な社会の一員。公園に遊びに行けば、同年代の子どもと遊具を共有することもあるでしょう。人とのかかわり方を教えるときにも、時期ごとにちょっとしたコツがあります。

【1歳代前半~】

自分が遊んでいるものを取られそうになってお友だちをたたいたり、お友だちが遊んでいるおもちゃを奪い取ったりしようとした場合は、「ダメだよ」と言葉で伝えましょう。その時に「パチンしたら痛いでしょ」と、相手の子の気持ちを親が代弁してあげてください。やめない場合は別の場所に移動して、他の遊びをさせましょう。

【1歳代後半~】

お友だちと一緒におもちゃで遊ぶときなどに、「貸して」、「はい、どうぞ」、「ありがとう」。この一連のやり取りを、貸す側、借りる側の立場で子どもに教えましょう。もしお友だちからおもちゃを奪い取ろうとしたときは、ただしかるのではなく、「あのおもちゃで遊びたかったんだね」と子どもの気持ちに寄り添うようにしてみてください。

【2歳代~】

「すべり台は順番だよ」、「あのおもちゃはお友だちが使っているからちょっと待とうね」といったように、遊ぶときの振る舞い方をきちんと言葉で説明してあげましょう。言葉の説明だけでいきなり順番を待てるようにはならないので、ママ・パパがレジやエレベーター前などで、順番待ちの手本を見せるのも効果的です。

関連:【乳幼児期】絶対忘れちゃいけないママパパの役割とは?

親としては外に出かけたときに、周囲の人に迷惑をかけたくないもの。けれど迷惑をかけてしまったときには、親がどう立ち回るかが大事です。まだ言葉が通じない年齢であれば、ほかのことに関心を向かせる。場所を移動する。最初は短い言葉でもいいので、子どもに「シーッ」、「ダメだよ」と伝える。言葉がわかるようになってきたら、あらかじめやってはいけない理由も説明してあげましょう。社会のルールがわかるようになると、子どももお出かけがもっと楽しくなるでしょうね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)


監修/秦野悦子先生
白百合女子大学大学院文学研究科発達心理学専攻、人間総合学部発達心理学科教授(学科長)、発達語用論、障害児のコンサルテーション、子育て支援が専門。『子どもの気になる性格はお母さん次第でみるみる変わる』(PHP研究所)など著書多数。

参考/「1才2才のひよこクラブ」2017年冬春号「押さえておきたいしつけ入門」

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