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赤ちゃんの行動につい手を出してしまう”かまいすぎ”シーンでのママの見守り方

更新

Sam Edwards/gettyimages

赤ちゃんがしていることが気になって、つい先回りして手を出してしまう・・・よくあることですね。でも自分でしてみたい気持ちが芽生えてくる1才ごろからは、親はちょっと見守ることも大切になってきます。つい手を出してしまいがちな「あるあるシーン」ごとの、ママのかかわり方を、臨床心理士の塩崎尚美先生にアドバイスしていただきました。

関連:先回り育児は将来をダメにする?子どもを伸ばす見守り方

つい心配になってしまうシーン

赤ちゃんが何かをしていると、ママやパパはつい手を出してしまいがち。けれども、見守っていたほうがいいケースもあります。その見守り方をお世話のシーン別に紹介します。

<あるあるシーン1>あんよを覚えたてで、転びそうになると支えてしまう

<塩崎先生からアドバイス>
安全な場所で歩かせて


「家の中なら安全対策をして、外なら道路以外の危なくない場所で、なるべく自由に歩かせてみてください。転ぶことも、起き上がることも大切な経験。ママは手を出す前に少し待ってみましょう。『転んじゃったね。立っちできるかな?』などと声をかけ、応援してあげてください」

<あるあるシーン2>ママの姿が見えなくなると大泣きするので、すぐ抱っこします

<塩崎先生からアドバイス>
不安にならないよう安全なおもちゃを用意


「ママがすぐにかけつけなくても、赤ちゃんから求めてきます。そのときは抱っこを。ママから離れられない子は、前向きに抱っこしてまわりを見せると、外の世界に興味を持つようになります。ママがそばを離れるときは、不安にならないよう、安全なおもちゃを用意して」

<あるあるシーン3>お友だちの顔を触ろうとするので、ずっとついて回ってしまいます

<塩崎先生からアドバイス>
触ろうとしてもしばらく様子をみて


「目をつついてしまいそうになるなど危険を感じたときや、お友だちが泣いてしまったときはママが中に入って止めますが、それ以外はなるべく見守りましょう。ただしママが赤ちゃんと離れすぎると、いざというとき動きを止められないので、ほどよい距離を保ってください」

よかれと思ってかまっちゃうシーン

間違ったことを正してあげたい、つらそうな状況から救ってあげたいと思って、ついかまってしまうことも、よくありますね。そんなシーンの見守り方を見ていきましょう。

<あるあるシーン4>グズグズしたらすぐにおっぱいをあげてしまいます

<塩崎先生からアドバイス>
抱っこで落ち着かせたり好きな遊びに誘ってみて


「おっぱいを吸うと赤ちゃんは安心して落ち着くので、ママもラクチンですよね。けれど、それでは自分で自分の気持ちをコントロールする力が身につきません。抱っこで落ち着かせたり、好きな遊びに誘ったりして、おっぱいに頼りすぎない工夫をしましょう」

<あるあるシーン5>自分で食べさせると汚れるので食事途中に手や口元をふいてしまいます

<塩崎先生からアドバイス>
ごちそうさまをしてからふきましょう


「食事中は指先を使う力、意欲的に取り組む力を伸ばす時間。汚れたらその都度手をふくことで、赤ちゃんが食事に集中できなくなります。あまりにも汚れがひどいようなら途中でふいても構いませんが、ある程度は自由に触らせて。ごちそうさまをしてからふくのがいいでしょう」

<あるあるシーン6>おもちゃを間違って使っているので正しい遊び方を教えています

<塩崎先生からアドバイス>
まずは好きなように遊ばせて、それから教えましょう


「自由な発想を促すためにも、まずは好きなように遊ばせてあげて。最初は間違った遊び方をしていても、自然に正しい遊び方に到達することも。ただし、困っているときに助けたり、ある程度遊んだあとに新しい遊び方を提案するのはOKです」

関連:これって[過干渉育児]かも?! 9ヶ月から見直したいママ・パパのあるある行動3

赤ちゃんがいとおしいばっかりに、ついつい手を出してしまいがちですが、見守ってあげることは、赤ちゃんの力を伸ばすことになるのだそう。「赤ちゃんの成長する力を信じて、ちょっと助けるくらいがいい」と塩崎先生。ママが見守ってくれているからこそ、赤ちゃんはチャレンジできるのだそうですよ。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修:塩崎尚美先生
日本女子大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士。専門は、発達臨床心理学、乳幼児からの親子関係、子育て支援。一男一女のママでもあります。

■参考:『ひよこクラブ』2017年1月号「1才からは“見守り育児”を始めよう!」

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