冬の1歳代プレおむつはずれ 保育園でのかかわり方 おうち実践テク
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1歳を過ぎてプレおむつはずれを考え始めても、「何をしたらいいの?」と悩むママ・パパは多いよう。そこで参考になるのが、保育園で保育士の先生たちがやっている実践テク。トイレに誘うときの声のかけ方や、トイレに行きたくなる環境作りなど、保育園で実際に行われているやり方から「これなら、おうちでもできる!」と参考になるものを教えてもらいました。
保育園でのプレおむつはずれ 誘い方&タイミング
保育園では、お友だちの姿に影響されてトイレに興味を持つようになる子も多いよう。最初は好奇心旺盛にトイレをのぞいてみるだけですが、「座ってみる?」と声をかけて便座に座らせるなどして、徐々に空間に慣れさせていきます。また、活動の区切りで先生たちがおむつのぬれ具合をチェックし、1人1人のおしっこの感覚を把握。子どもは「おしっこしたらおむつ替え」という流れを覚え、ぬれたおむつを替えると気持ちいいことを実感していきます。
おうち実践テク1/ママ・パパのトイレについてきたときがチャンス
ママ・パパの後追いでトイレまでついてきたら、子どもをトイレの中に招き入れ、ママ・パパがおしっこする様子を見せてあげましょう。トイレットペーパーをちぎったり、水を流したりすることを手伝ってもらっても。
おうち実践テク2/食事や遊び、昼寝などタイムスケジュールを決める
平日は同じタイムスケジュールで過ごし、生活の区切りでおむつのぬれ具合をチェックして、おしっこの間隔を把握しましょう。おむつ替えをしたら「気持ちいいね」など、ポジティブな声かけも忘れずに。
保育園でのプレおむつはずれ 環境作り
保育園では、トイレにかわいい動物のポスターや子どもが好きなキャラクター、おむつはずれ絵本のイラストなどを貼って、子どもが思わず入りたくなるような楽しい空間にしています。また、トイレのすぐ前におむつと着替えの収納棚があるため、着替えやおむつ替えのタイミングでトイレに行く、という流れが身につきやすくなっているようです。
おうち実践テク3/トイレに興味を持たないときは壁や便器のふたに飾りつけをすると効果的
トイレを嫌がったり、あまり興味を示さなかったりする子には、かわいいポスターなどを貼ってトイレの壁を楽しく飾るといいでしょう。後追いで自然にトイレに来ている子には、あえて何かをしなくても大丈夫。
おうち実践テク4/おむつ替えや着替えをする場所を決める
おむつ替えや着替えの場所を決めておくと、子どもは「ここはおむつを替えるところ」とだんだんわかってきます。そして「おむつを替える前はトイレに行く」など、前後の活動も決めておくと習慣化しやすいのでおすすめ。
保育園でのプレおむつはずれ 「やる気」の育て方
保育園の1歳児クラスでは、決まった時間に先生がトイレに誘うので、お友だちと一緒に行くことが多いとのこと。お友だちの様子を気にしながら、だんだん「自分で」の気持ちが育ち、「トイレでおしっこをする」ことに慣れていきます。また、1歳代はまだ自分でおむつを上手に脱ぎ着できませんが、自分でやりたがったときは少しお手伝いをし、「はけたね」と一緒に喜んであげることでやる気もアップします。
おうち実践テク5/児童館などの子ども用トイレに連れて行ってみる
児童館や子育て支援センターなどの子ども用トイレに連れて行って、ほかの子たちの様子を見せてみましょう。トイレに座れなくても、おしっこできなくても、ほかの子の様子を見せるだけでいい刺激になります。
おうち実践テク6/自分でしたがることはやらせて、できたら一緒に喜ぶ
おむつ替えやお着替えなどを自分でやりたがったら、ママ・パパは少しお手伝いをして、できたときは「やったね」と一緒に喜んであげて。子どもの自信につながります。
プレおむつはずれの目的は、トイレやおしっこのイメージづくりをすること。保育園の実践テクを参考に、「トイレは楽しいところ」と感じてもらえるような誘い方や環境作りを考えたいですね。(取材・文/前田ユリ、ひよこクラブ編集部)
取材協力/新宿せいが子ども園
子どもの自主性を育てる保育がモットーの私立子ども園。フロアごとに異年齢の子どもたちが、幼児用家具で区切られた空間でのびのびと活動しています。今回は石井佐知子先生、田村早百合先生にお話を聞きました。
参考/「1才2才のひよこクラブ」2018年冬春号「冬のおむつはずれ実践テク」より