赤ちゃんの骨・関節の病気 筋性斜頸の症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの骨・関節の病気のほとんどは、生まれつきのものか、出産時に発生した異常です。成長とともに自然に改善されることも少なくありません。ただし、早期発見・早期治療が重要な病気もあります。症状によっては、長期的に経過観察を行う場合もあります。
赤ちゃんの病気【筋性斜頸(きんせいしゃけい)】って?
1歳までに大半は自然に治ります。
筋性斜頸の主な症状
・首にしこりがある
・同じ方向ばかり向く
筋性斜頸になりやすい月齢・年齢
新生児期~
赤ちゃんの筋性斜頸 首に原因不明のしこりができ、同じ方向ばかり向きます
生後4~5日ごろから首の片側の筋肉内にしこりができ、首の筋肉の胸鎖乳突筋が短縮して首がそちら側に傾き、常にしこりがある方向と反対側を向くようになります。
しこりの原因は不明で、徐々に大きくなりますが、生後2~3週間後に最大となり、その後小さくなり始め、9割以上は1年程度で消えます。
赤ちゃんの筋性斜頸 治療&ホームケア
ほかの病気が隠れていないか小児科でみてもらい、筋性斜頸と診断されたら経過を観察します。縮んだ筋肉を伸ばそうとして、マッサージなどをしてはいけません。
3~5歳ごろになっても首の傾きが治らない場合は、胸鎖乳突筋の腱を切る手術を行います。
■赤ちゃん 骨・関節の病気
・先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)
・外反踵足(がいはんしょうそく)
・外反偏平足(がいはんへんぺいそく)
・先天性内反足(せんてんせいないはんそく)
・O脚(おーきゃく)・X脚(えっくすきゃく)
・肘内障(ちゅうないしょう)
・筋性斜頸(きんせいしゃけい)
・ばね指(ばねゆび)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。