赤ちゃんの骨・関節の病気 肘内障の症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの骨・関節の病気のほとんどは、生まれつきのものか、出産時に発生した異常です。成長とともに自然に改善されることも少なくありません。ただし、早期発見・早期治療が重要な病気もあります。症状によっては、長期的に経過観察を行う場合もあります。
赤ちゃんの肘内障(ちゅうないしょう)って?
腕の様子がおかしいなと思ったら早めに受診を。
肘内障の主な症状
・腕に触れると痛がる
・腕がだらんとなる
肘内障になりやすい月齢・年齢
生後6ヶ月~
赤ちゃんの肘内障 ひじ関節がはずれかけ、動かすと強く痛みます
ひじの関節がはずれかけた状態。腕を強く引っ張られると、前腕(ひじから手首まで)の親指側にある橈骨という骨の頭の部分が、ひじ関節の輪状靭帯から一部抜けてしまいます。幼児はひじの関節が緩いために起こります。急に腕をだらんと下げて伸ばしたままになり、少しでもひじを動かすととても痛がり、指しか動かせません。
赤ちゃんの肘内障 治療&ホームケア
とても痛がるため、病院に行くまではむやみに触ってはいけません。時間がたつと戻りにくくなるので、腕を動かさないようにして、早めに整形外科を受診してください。医師が手で元の状態に整復します。
関節が緩い子は、何度も繰り返す場合があります。子どもの腕を強い力で引っ張らないなど、日ごろから注意するようにしましょう。
■赤ちゃん 骨・関節の病気
・先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)
・外反踵足(がいはんしょうそく)
・外反偏平足(がいはんへんぺいそく)
・先天性内反足(せんてんせいないはんそく)
・O脚(おーきゃく)・X脚(えっくすきゃく)
・肘内障(ちゅうないしょう)
・筋性斜頸(きんせいしゃけい)
・ばね指(ばねゆび)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。