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はいはいで転んでもすぐ助けない!乳児期から学ぶレジリエンス

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maroke/gettyimages

子どもの失敗をどのくらい許容するか、家庭によってその基準は様々です。ただ、良かれと思って過度に小さな失敗を止めてしまうことで、子どものチャレンジの機会が減っている可能性もあります。今回は、昨今注目される「レジリエンス」の視点から、子どもの小さな失敗がどのように未来につながるのかを保育士の相原里紗さんと一緒に見ていきましょう。

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相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳男児の母。

注目される「レジリエンス」と「小さな失敗」の関係

ビジネスの世界でも注目されている「レジリエンス」は、打たれ強さ、失敗した後の復活力、環境に左右されない気持ちの強さなど、ネガティブな環境下において発揮される柔軟な行動のことです。レジリエンスが高い人は、日常生活や仕事上のミスを引きずりすぎず、切り替えて次の行動に取り組むことができ、前向きな思考が出来ます。このレジリエンスを鍛えるのに大切なのが、乳幼児期から積み重ねられていく「小さな失敗」そしてその試行錯誤からの「成功体験」、そのチャレンジの過程を認められることで生まれる「自己肯定感」なのです。子どもの小さな失敗を親が必要以上に恐れず、チャレンジに変えていくサポートをすることが、子どもの未来にとても重要になってきます。

先回りして止めないで!乳児期からの試行錯誤が子どもを育てる

乳幼児の小さな失敗には、どのようなものがあるのでしょうか。また、どのような場面でチャレンジをさせてあげればいいのでしょうか。特に0~2歳で子どもが試行錯誤している代表的な場面を考えてみましょう。

あ、転んじゃう!ハイハイや歩き始めの転倒、全部止めてない?

子どもが動き出すと、常に転倒などのリスクでハラハラと目が離せなくなりますね。ハイハイから潰れて床にゴン、とぶつけたり、よちよち歩きからバランスを崩したり…「ケガをしたら危ない!」という思いで転倒などを事前に防いでしまいがちです。過度な予防は、「転んで痛かった」という失敗体験は、「次はこうしたら痛くないかも」「こうやって力を入れたら良さそうだな」と、子どもなりの試行錯誤、そこからの自力での成功体験を妨げてしまうことになりかねません。机の角に目をぶつける、コンクリートに頭をぶつける、高いところから落ちるなど、大きな事故に繋がる場合はもちろん止めるべきですが、擦り傷やちょっとした打撲などは成功に向けた小さな失敗と捉えて、チャレンジを見守る姿勢も大切です。

「自分でやりたい!」はまず見守ってみよう

転がっているボールを取りたい、靴を履きたい、帽子をかぶってみたい、水を注いでみたい……この時期の子どもたちは「やってみたい」の気持ちに満ち溢れています。ただ、親が先回りして「取りたそうだから」「急いでるから」「汚れるから」とやってしまうことで、その好奇心の芽を摘んでしまうことも。良かれと思った先回りが、子どものやる気や失敗からの成功体験のチャンスを奪っている可能性があるのです。時間や手間は大きく増えますが、まずは試行錯誤を観察して、適度な手助けで「自分でできた」という成功体験をサポートしてあげましょう。

失敗をチャレンジに変える!家庭で出来る環境作りと心構え

子どもに起こりやすい怪我や事故を事前に知る

子どもにとっての失敗の範囲がわかっていないと、適切なチャレンジをさせてあげるのは難しいものです。年齢別に起こりやすい怪我や事故を把握して、ポイントを押さえて安全を確保して、チャレンジの土台を作りましょう。

「やりたい!」を安全に、簡単に出来る方法を探す

いくら尊重していても、子どもの「やりたい!」をどうしても止めなければならない場面は必ずあります。そんな時は、別の方法で実現する方法を考えるのも、子どものチャレンジへのサポートの一つです。例えば、「牛乳をコップに注ぐ」という行為に日常生活で興味がある場合、朝ごはんの時間にやらせてあげるのは時間的に難しくても、代わりに、お風呂でよく洗った牛乳パックを使って再現することはできるかもしれません。時間や場面を変えれば、小さな失敗の繰り返しは余裕を持って見守れるチャレンジになります。

家族のフォローが大切!いつでも寄り添う姿勢を見せて

子どもにとっては、すべての場面がチャレンジです。大切なのが、子どもが失敗した時に「あーあ!」「こぼれちゃったじゃないのー」と、思わず出てきがちな、否定の言葉をかけすぎないこと。「痛かったの?でも頑張ったね」「ここまで出来たのはすごいね、続きは一緒にやろうか」「チャレンジしてみたの!そしたらお掃除も手伝ってもらおうかな」など、子どものやってみようとした気持ちに寄り添って、過程を肯定してあげることで、「失敗しても大丈夫!!」という前向きな気持ちが育ちます。自己肯定感も高まって、失敗を恐れずにチャレンジに向かえるようになるのです。

関連:0~2歳は習い事より遊び!注目の“非認知能力”をはぐくもう

乳幼児期は、人生の中でも最も頻繁に試行錯誤を繰り返す時期です。その時期に身近な大人がちょっと気をつけて適切にサポートをすることで、レジリエンスを高め、継続的に挑戦し続ける気持ちを育むことができます。失敗は成功の元。失敗を過度に怖がらない子どもを育てるための第一歩を踏み出してみましょう。

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